女性は本音と建て前を使い分ける、とよく言われます。しかし女性に限ったことではありません。世の中には「社交辞令」「お世辞」「(本音と)建て前」、本心から出るものではなく、愛想よく振舞うための言葉がいくつかあります。
かれこれ10年以上前になりますが、女性の建前と本音を辞典にした書籍が出ました。
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正直「そこまでしないとわからないのか?!」と思いましたが、たしかにわからないことだらけです、人の本音って。
いろいろ調べてみると、女性が本音を隠し建て前を使うポイントはいくつかあります。
- 素直になれない
- もめごとを避けたい
- 相手を試している
ここではこの3パターンについて代表的な言葉を紹介します。
目次
素直になれないパターン
気になる相手を前にすると素直になれない、ツンデレとも違い甘えることができないパターンです。
大丈夫だよ(恋愛編)
大人の対応ができない女性だと思われたくない!そんなとき使ってしまうのが「大丈夫だよ」。パートナーがデートに遅れたり休日の予定をキャンセルしたり、ほんとは寂しいけど「大丈夫だよ」と言いながら、自分をだましているんです。
とはいえ、そんな甘々なムードは最初だけ。誠実な付き合いが長くなれば、ほんとに大丈夫と思って答えています。急に時間が空いたな~と思いながら別の予定を入れて、自分の時間を充実させるのは男女同じですね。
ということは、「大丈夫だよ」の裏には「あなた大丈夫よね?」が隠れているかもしれません。「遅刻したり予定をキャンセルしたり、そんなあなたを信頼して大丈夫よね?」というメッセージがあったとしたら…!
大丈夫だよ(お仕事編)
また、恋愛だけでなく仕事でも使いがちです。残業が続くときやクレーム処理で大変なときも、できるだけ人に迷惑をかけずに処理したいと思うのは向上心の強さから来ています。その向上心がパンクするとメンタル的に大変。上司に相談して適切な判断をしてもらいましょう。
「大丈夫?」だけだと不十分なことも。「本当に大丈夫なの?」とややツッコんだ聞き方をする、もしくは「大丈夫っていうやつは大丈夫じゃないんだよ」と、強引なヘルプが必要かもしれません。大切な同僚が壊れないように、仲間としてフォローしてあげましょう。
もめごとを避けたいパターン
仕事ならはっきり言えても、恋愛だとそうもいきません。まだお付き合いは始まっていないけど、無理かな~と感じる場合は穏便に終わらせたくなるのは男女変わりません。
また誘ってください
はい!出ました。一番意味のわからないセリフです。
結論から言うと、また会いたいと思う相手には、具体的に日程を詰めます。「先日はありがとうございました!とても楽しかったです。次の土曜日に美術館でもいかがですか?」といった感じ。「また誘ってください」はデートをリードしたあなたを立てつつ、自分からは敢えて予定を立てるつもりがないです、というニュアンスなのです。さらには付き合う気はないけど嫌われたくもない、万人に愛されたい下心も付いています。
世の中にはまだ奥手な女性もいるので、「また誘ってください」が本音の場合もあります。なので、念のため1度は誘ってみるのをおススメします。そこですげなく返されたら「はいはい、社交辞令ね」と次に行きましょう。
終電は大丈夫?
あなたの終電を気にしているのは「もう帰りたい」サインです。女性が帰りたくない気持ちを伝えるときは「私のはまだ大丈夫」とか「もう終電行っちゃった」と自己申告してくれます。
相手を試しているパターン
心と裏腹な言葉を使うことで、私のことわかってる?と問いかけているのです。
別に怒ってない
怒ってもしかたないよな~という出来事の後に来たら逆張りです。確実に怒っています。その言葉に安心して別の話を始めたらムスーっとした表情で返答もとげとげしいことこの上なし。
いくら謝っても「怒ってない!」とまるで怒っているような返答をする女性は、どんな心理状態にあるのでしょうか?怒ってない、の続く言葉を例にあげます。
その話はしたくないから、少しだまってて!!
怒りの感情をコントロールしたい状態です。時間が経ったら冷静に考えられるはず、と努力しています。
あなたとの関係性を壊したくないから黙っててほしい、というのは男性脳的な考え方で、女性脳的にいうと「問題があれば解決したい。だからどんどん話しあって分かり合いたい!」が強いのです。なので怒り心頭で話をするのではなく、問題解決のために冷静になろうとしていると理解してください。
そして、ある程度怒りが収まってきたら「さっきの話だけど…」と話を戻します。その話は今したくないけど、落ち着いたら話したいから少しだまってて!なのです。感情的ないざこざをひっくるめて好きだなと思うのが男性脳的、大好きだけどそのその言動は許せないが女性脳的と言ってもいいかもしれません。
怒ってない!悲しいの!!
最初は怒ってたんですけどね、「また同じことされた」「なんでこの人はこんなことするの?」などなどろ考えちゃっています。その悲しさに気づいてしまったら自分がみじめになっちゃうので、「怒ってない!」で話に触れないようにします。
ではどうすればいいのか?
どうすればいいのかという正答はありませんが、そうしてはいけないという誤答はあります。それは「女性と距離を置くこと」。面倒くさいから今日は帰りたいと思っても、頑張って一緒に過ごすのです。その女性とこれからも仲良くしていきたいと思うなら、少しでも良い雰囲気になるまで決して離れてはいけません。妄想する時間をもたせてはだめなのです。
言葉よりも態度や行動をチェックしよう
言葉ではどうとでも言えますが、意に沿わない態度や行動はどうしてもぎくしゃくしがち。相当な演技力をもってしても、四六時中し続けるのは至難の業です。
例えば大丈夫という言葉。即座に「大丈夫!」って言えるなら本当に大丈夫なことがほとんど。「…大丈夫」と少し間があったら、そこに助けて!というメッセージが込められているかも。言葉ではなく態度や行動をチェックして、彼女の演技を見抜きましょう!!