「街コンで出会いってあるのかな?と思う人もいるかもしれません。はっきり言いますが…出会えますよ」
そう切り出したのは、街コン百戦錬磨のK氏。これまでにも数々の街コンへ出向き、簡単に出会いを成立させているという。
「出会いを求める男性と出会いを求める女性、集まって出会えないなら、きっとなにかが間違っています。そうでしょう?」
その口ぶりはよどみないもので、たしかな自信に満ちている。
「『街コンだから出会えない』じゃないんです。例えて言うなら、磁石のS極とN極だと思っていたら、お互いS極だったみたいな…男と女が出会えないのはそういうことですよ…」
――それだと、街コンで出会うのは簡単ということですか?
「はい。街コンの出会いというのは、最終的に付き合うということですよね。それは問題なくできます。ただ、出会うには少々コツがいるだけです」
――教えていただいても?
「ええ、もちろん。具体的な方法だったり、考え方だったり、本当に色々あります。私の経験と体験から考えると、たった21個のお約束を守れば…すぐですよ」
――21個も!?
「冗談ですよ(笑)。それぐらい教えたいのですが、3分の1の7つで十分です。街コンで出会いに結びつく7つのお約束、覚えてぜひ試してください」
目次
達人による街コンの出会い金言1:姿勢は肉食アグレッシブに
恋愛に餓死はない。空腹はある。
「そもそも、出会いたいから街コンに行く訳です。本当は、どちらも出会う準備ができているべきですよね」
――おっしゃるとおりだと思います。
「みんなそう思っているけど、出会えない。だからみんな、街コンだと出会えないじゃん…と考えてしまう」
――そうですね。出会えない気がします。
「そこです。これは出会えない人特有ですが、みんな勘違いしています。今までに参加した経験から言えば、そこまではっきりしている人ばかりじゃないですよ(笑)」
――軽い気持ちで参加しやすいから、ということですか?
「そう。意外とガツガツしていない(笑)。草食ですよね。恋愛で餓死はないですけど、餓えるじゃないですか。人によることですが、私はお腹すいちゃいます。心を満たしたいから、出会いの場に来て、出会いたい恋愛したいー!みたいな(笑)」
――共感できます。でも、意外とみんなそうじゃない。
「でも、それはそれでいいです。少なくとも、そこらでナンパするよりも出会いを求めていますから。ちょっとの差ですけど、大きいですよ」
――確かに。ふるい分けできているということですね。
「はい。そういう人もいるって認識したら、受け身はできないです。お互い積極的だったら、あとは相性ですよね。でも相手が受け身で、こちらも受け身だったらどうなります?」
――……ご飯食べるだけで終わりますね。
「辛いですよね~。本当にお腹だけ満たされて帰るの。でも、よく見かけます。だから、グイグイいかないとダメですよ。相手が受け身でも、自分が積極的なら可能性がでてきます」
――当たり前の話だと思います。
「でも、当たり前って意外と当り前じゃないかなって。街コンは日常じゃないから求められているものが違うのに、いつも通りでいようとする人多いですよ。出会いを見逃してしまう理由です」
――なるほど。
「自分だって話しかけられたら、嬉しいじゃないですか?嬉しいと思う人は、もう話しかける理由できましたよね。相手も嬉しいはずです。自分に興味持ってくれる人に、いきなり悪い印象持つ人はなかなかいませんから」
――つまり?
「腹ペコで来たからには、がっつこう。出会いの場では、肉食で積極的に話しかけましょう。これが基本です」
達人による街コンの出会い金言2:第一印象は心のオーディション
直感は7割正しい。心の声を信じよう。
――でも、話しかけて会話できても合わない場合もあるのではないかと…
「それはそうですね。実際、めちゃくちゃあります。なんか違うなーっていう時。そういう時は素直に引いちゃっていいですよ」
――合わないと思う瞬間ってありますか?
「私はだいたい話し方と話題の振り方で、決まる感じがします。あとはなんですかね、直感で決まることもありますかねー。なかなかないですけど、話して3秒ぐらいで『あ、ダメだ』ってなります」
――直感で決めるのですか?
「言い方変えると、第一印象ですね。心のオーディションが唐突に始まっちゃう時があります」
――ああー。若干わかります。
「心の審査員長が不合格にしてしまう(笑)。まあ、そこから盛り返すこともありますけど、それは稀です。相手もそういう時あるので、フィーリングが合わなかっただけです。最初からお互いそういうものだと思っておくと、ダメージないですね」
――でも、会話続けるのが辛くないですか?
「あとは申し訳ないのですが、合わないと思ってもあえて楽しませるように努力しますね。会話の練習とか、今後のために話題を広げる情報収集にしています(笑)」
――黙っちゃうとか、会話少なくするとかはないのですね。
「ないですよ。むしろ、そう割り切ったら楽しめます。頑張ると恋人ではなくて、友達ならっていう感じになりますね」
達人による街コンの出会い金言3:見極めはロジカルに
目は口よりおしゃべり。話は一貫性。
「でも、嘘つきはダメですよ」
――嘘つき?
「そうです。それだけは良くないですね。見極めないといけません」
――気にしたことがありません。
「気づかない嘘もありますけど、目の動きと話の一貫性は大事です。目の動きは心理的なものですが、個人的に右上を見るか左上を見るかはよくチェックします」
――右上と左上ですか?
「右上は未来…つまり想像している時に動きがちです。左上は過去…体験や記憶を思い出している時に動きます。どちらもそれだけで判断しません。大事なのは、話の流れでの動きです」
――というと?
「昨日のご飯何食べました?と聞いて、右上が動くと想像している状態ですよね。左上に全く動かなかったら、思い出せないか思い出しているフリをして作っているかだという基準になります。これだけで判断をするのは乱暴ですが、個人的には意外と役立っています。短時間で人となりを把握しなくちゃと思ったら、ちょっとチェックしておくといいですよ!」
――そんなことしている人、初めて見ました。
「私も初めて話しました(笑)。以前、先輩が私の嘘を見抜くとか言って試されて、ああこれ意外といけるなと。話のネタにもなりますし、仕事でも使えますよ」
――役立っていますね!
「まあ仕事だと、相手が嘘ついていても飲みこめるようにしていますけどね(笑)」
達人による街コンの出会い金言4:会話はキャッチボール大事
会話はドッジボールじゃない
「話は少し戻りますけど、積極的に話しかけてもキャッチボールは忘れないようにしてくださいね」
――ずっと喋りつづけない。
「会話の基本ですよね。積極的に話しかけましょうというと、そのまま話しかけ続ける人がいますけど違うので。会話はドッジボールじゃないですからね」
――会話のコツはありますか?
「自分の価値観とどう合うかなと考えながら、相手の趣味や好きなものを聞いていくのがいいですよね。困ったら、男性でも合コンさしすせそ使ってください」
――さすが、知らなかった、すごい、センスいいね、そうなんだ、でしたっけ?
「そうですそうです。ただそのままだと、相手もわかっちゃうので少し手を入れた方がいいですよ。最高じゃんとか、それなーとか。ここら辺は共感を示す言葉で使うので、相手に合わせて色々バリエーション持っていてください」
――相づちは大事ですよね
「これも積極的な姿勢のひとつです。やっぱり、興味示してくれるのが嬉しいのは絶対なので、これはきちんと守りましょう。」
――それなー……こうですか?
「いいですね(笑)。ちょっと嬉しくなってきました。そういう感じで小さいことですけど、積み重ね大事です。信頼と経験は、ちょっとずつ溜まる貯金ですから」
達人による街コンの出会い金言5:同性はライバルじゃなくてビジネスパートナー
――ライバルとかの存在はどう思いますか?
「ライバルというと、他の男性陣ですね。私はあまりライバルと思ったことがありません。どちらかというと、ビジネスパートナーです。たまに競合したり、情報提供したり、仲良くやってお互い利益を得ましょうという感じです」
――上手くいきますか?
「結構上手くいきますよ。街コンの参加経験が豊富だったりすると、色々とコツ教えてくれる人もいますし。あとは席の関係上とか、時間の都合で女性に話しかける回数が少ない場合は特に。お互いに被らないなら、協力した方が絶対に得ですしね」
――なるほど、それはそうですね。
「それに街コン初心者ほど、そういう感じで同性に話しかけた方がいいですよ。右も左もわからないと、ただ流されるままになるじゃないですか。だから、交流は積極的に…そこも積極的な方がおすすめですよ」
――試すようにします。
「あとは、めちゃくちゃモテている人いたら見習えますしね。外見はまあ難しい場合もありますけど、話の内容や運び方とかは全然真似できますから!トーク上手な人がいた場合は、そういう意味でチャンスです。学ぶようにしましょう」
――ストイックですね。
「あ、注意が一つだけあります」
――なんでしょうか?
「同性とは気兼ねなく話せて、楽しすぎる場合があります。その結果、友達だけ出来て帰るのも良くある話です。悪くないですけど、目的は見失わないように気をつけましょうね」
――気をつけます。
達人による街コンの出会い金言6:出会えるプロフィールカードは隙見せ
あとプロフィールカードは大事ですよ。
「書かないと始まらないし、書く内容も本当に重要です。適当に埋めると本当になんのためにきたかわからなくなってしまいます」
――なんとなくで埋めてしまうことがあります。
「それはもったいなさすぎますよ。プロフィールカードのコツを覚えたら、出会いにつながる確率は全然違います。ポイントを覚えておきましょう」
――お願いします。
「プロフィールカードは好きなものを書いたり、趣味を書いたりするのはOKです。ただ、一番好きなものの他に話しかけやすい内容を書けるとベストですね。特に名前だけ知られていて興味を持っているけど、意外とやったことがないものとか」
――例えば、なにがありますか?
「他の人ですけど、食いつきいいなと感じたのはボルダリングですね。結構知られているんですけど、やったことがない人が多い。ジムも最近は出来ていますし、気軽に試せます。なんだったら、趣味じゃなくても最近やったことや興味あることで書くと良いと思いますよ」
――ちょっと不純な気もします
「そうですね。無理に書く必要はないので、そこは大丈夫ですよ。やってみて面白かったら、プロフィールカードに書きましょう。嘘を書いた方が良いという訳ではなく、試して書くのがポイントです。目の動き見られちゃいますよ(笑)」
――試して面白かったらですね
「そう、目的は不純でも本当の趣味になることもありますし、それが街コンの出会いにつながったら本気出してやるようになりますよ。趣味ってそういうところからでも良いと思います。それとプロフィールカードは、相手へのサポートです」
――話しかけやすくする
「そうです。まずその本質を見失わないようにしましょう。自分を知らせる情報ですけど、会話を盛り上げるスパイスとして側面も考えて作るのが一番です」
達人による街コンの出会い金言7:未来へのラインのつなぎ方
先手必勝です
「連絡先交換できたら、その日にお礼は送ってた方がいいですね。名前だけだと分からない場合があるので、盛り上がった話とか話題は入れておいた方がいいです」
――ポイントはありますか
「お礼も忘れないように。ありがとうございますは基本です。良い印象を維持して、次の約束を取りつけましょう。ここから先は努力次第です」
――投げやり感が…。
「街コンでできることはここまでです。あとはメッセージやデートを繰り返し、上手にお互いの理解を深める。それだけですよ」
――それはそうですね
「ちなみにここからが苦手で、それが街コンに何回も通う理由です。付き合いを深めつづけるのが難しいですよね」
――ちょっと安心しました。いつかそういった達人も探してきます。
「私も成れるように頑張ります!」
達人による街コンの出会いテクニックまとめ
人による街コン出会いテクニックは、どれも基本で当たり前のことですが、いざやってみると難しいことばかり。ただ、実際に試してみると確実に効果が出るのは間違いありません。
街コンに参加して、試してみましょう。次のインタビューを受けるのは、読んでいるあなたかもしれません。