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30代は怒涛のイベントラッシュ
30代は、人生において飛び抜けて活躍ができる世代といえます。社会人になって10年を超え、生活基盤が安定するため全力で物事と向き合えるでしょう。
仕事面では、後輩も増えて、キャリアを築いていく年代です。職責が増えるなかで出世もあるでしょうし、新たなチャレンジとして起業に踏み切る人もいるでしょう。前職で積んだ経験をもとにハイグレードな職種へ転職をする人、または残念ながら下方の転職を余儀なくされる人もいるかも知れません。
恋愛面では出逢い、別れ、そして結婚。20代後半の結婚適齢期を少し過ぎている30代。一説によると、35歳を超えると生涯に結婚できる確率が5%を切るという話もありますので婚活に焦る人もいるでしょう。
また、生活面では持ち家の購入、出産といったような、人生の一大イベントがある人も。他にもこれからの人生を大きく変化しうる、新しいイベントもまだまだ残されてもいます。落ち着くわけにいかず、立ち止まっている暇がないのも30代の特徴です。
このように、今後の人生に大きく関わるイベントが次々と起こる可能性を秘めているのが30代といえます。刺激的な日々のなか、困ったことも。それは、ライフイベントが起きるたびに、少なからず出費があること。それだけに、平均的な30代の事情が気になってしまいますよね。年収や貯金、そしてこれから起こるかも知れないイベントにいったい幾らかかるのか。
30代、そして40代で直面する可能性がある、人生のイベントをまとめました。これからの人生において生活しやすいライフプランを少しずつ考えていきましょう。
30代の年収事情
はじめに
30代とは30歳から39歳までの10年間。働き盛りの30代の年収は、基本的には勤務年数に応じて上昇します。そのため、同じ職種や同じ業界でも30歳と39歳の年収は大きく異なってしまいます。年収のデータは、厳密なデータではなく傾向としてお考えください。
参考資料:令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/
30代の平均年収
企業規模や従事する産業で異なりますが、平均は以下のようになりました。
性別の差も大きいのですが、学歴の差も大きな開きとなっているようです。
男性(大卒) | 男性(高卒) | 女性(大卒) | 女性(高卒) | |
30~34歳 | 321万円 | 258万円 | 280万円 | 204万円 |
35~39歳 | 376万円 | 284万円 | 303万円 | 211万円 |
年収のピークは男女共に50代となりますので、まだまだ上昇の余地があります。
30代の男性年収分布
年収分布 | 30~34歳 | 35~39歳 |
260万円未満 | 40.5% | 28.8% |
260万円~320万円 | 32% | 27.8% |
320万円~360万円 | 12.3% | 14.5% |
360万円~400万円 | 10.5% | 9.9% |
400万円~450万円 | 4.1% | 8% |
450万円~500万円 | 2% | 4.5% |
500万円以上 | 2.8% | 6.8% |
30代の年収で一番多いのが260万円から320万円のゾーンです。また、260万円に満たない人も35%ほどいるようです。30代で500万円以上の年収を手にしているのはおよそ5%の限られた人たち。トップクラスになると1000万円代もいるようですが極めて稀です。
年収に関する口コミ
上場企業ですが年収は300万円以下です。役職についていても50代でも400万円にたどりつかない人のほうが多いので、しんどいですね。仕事があるだけマシと思ってなんとか頑張っています。
32歳・男性・サービス業
地方銀行ですが400万以下ですね。あと5年頑張れば役職もついて500万くらいまでは伸びると思いますが、転職するほうが先かも……。両親からはめちゃくちゃ反対されているので難しいかなあ。
34歳・男性・銀行業
380万円くらい。エンタメとかアニメ・ゲームとかしている会社なので、もっともらってそうとか言われますがこんなものかな。実家ぐらしだから、課金に推し活に自由にお金が使えるのでかなり満足してます。
30歳・女性・小売業
キャリアアップ転職で年収を増やす
ライフスタイルが大きく変わる30代は、転職を意識することが増えるようです。「三十にして立つ、四十にして惑わず」という言葉から、30代は転職の最後のチャンスという声も聞かれます。
実際に30代はキャリアアップを狙う転職をするには、一番有利な世代と言えるのです。業界経験を活かすことができるため、現職と同じ業界でも即戦力として評価を得られやすい。異なる業界だとしても、積み重ねた職務経歴を評価してくれる企業へ、キャリアアップ転職を狙うこともできます。
社会人生活としても、まだまだ伸びしろがあるために良い条件での転職が可能と言えます。
転職を考える人の中には、現在の職場環境でいたずらに年月を費やしていくことに不安を覚えることもあるでしょう。ルーチン作業に追われてスキルが身につかない職務であれば、なおさら危機意識を感じてしまっている場合も。
一定の経験を積んでしまうと業務から新しい刺激が得られなくなってしまい、限界を感じている人もいます。突き詰めたい仕事があるからこそ、業界トップの企業規模に移りたい。
前向きな理由で転職したくなるのも30代ならではと言えるでしょう。
現職での待遇になんらかの不満がある転職
パート、フリーター、派遣社員、契約社員などの場合や、現状の年収が平均よりも明らかに下回っている場合には、転職によって待遇を変えたくなるかも知れません。
現職の年収に不満を持って転職する場合には、ちょっとした注意点が。転職先を探す条件は、不満を感じている年収だけを考えるのではなく、数年後の未来が想像できるかを意識してください。年収以外に、企業を見るべきポイントがあるのは理解していても不満解消を優先して、視野が狭くなってはもったいないですよ。
勤務しながら転職をする場合は、個人の力で優良企業を探すのは大変です。とくに異なる業界へのチャレンジや、待遇面の向上が目標の転職の場合は知識が豊富なエージェントを利用した転職を強くオススメいたします。
転職に関する口コミ
転職する気はそこまでないのですが、自分の市場価値が知りたくて転職エージェントに登録しています。現状よりランクがあがるような良いオファーがあれば、乗っかれば良いし。登録だけはしておいて損はないかな。
34歳・男性・不動産業
フリーターという不安定な生活を終わらせたくて、転職活動しています。自分でも転職サイトで仕事を探しますが、同時に転職エージェントに登録して探してもらってます。自分は年収とか待遇ばかり見てしまうのですが、担当のエージェントさんは将来性とかで紹介してくれるので視野が広がるのでいいですね。
37歳・男性・フリーター
結婚による転職で心がけること
30代の転職理由としては、転職の理由に結婚と出産が関係しているケースもあります。
性別によって転職を考える理由が異なる点にも注意しましょう。
女性に多い転職理由は、出産による退社や、休職を経て子供が預けられる年齢に達したことで社会復帰を考えるケースです。安定を望むなら「年収はそれなりだけれど、福利厚生が充実している会社を選ぶ」という選択が、女性の立場からは嬉しい場合もあります。
男性の場合は、一家を支える立場になったことが転職のきっかけになります。「生活を安定させるためにも、もっと年収をあげたい」という理由で転職するケースが多いようです。よくある落とし穴としては年収を最優先に転職したら、激務で家庭を顧みる時間が無くなってしまい結婚生活が崩壊した、というケースがあります。
共働き世帯であれば、お互いの年収が350万円だとしても、世帯収入は700万円となります。数年は共働きで結婚・出産・育児の費用を貯めることが賢い選択かも知れません。
いずれにしても結婚や出産が絡んでいる転職の場合は、お互いの理想とするライフスタイルについてよく話し合っておきましょう。
30代の貯金に対する意識と平均貯蓄額
貯蓄額は世帯人数と貯蓄に対する意識で大きく変化するようです。
年収300万円未満の単身者の場合、5割近くの人は貯金ができていません。貯蓄に回すお金がないのでしょう。同じ年収300万未満でも2人以上世帯の場合は、平均100万円ほどの貯蓄があると言われています。家族が増えると、なにかあったときのために貯蓄をしておかないといけない、という意識が働くようです。
世帯年収が500万を超えてくると単身者のほうが、貯金額が多くなっていきます。これは、単身者は生活費が少なく済むこと、結婚というイベントを準備するために貯蓄していることが要因です。
また年収500万円以上の世帯でも2人暮らしの場合は、2割ほどの世帯で貯金がゼロというデータもありました。年収の多い世帯は貯蓄できそうなイメージがありますが、2人だけの生活だと時間にもお金にも余裕があるために散財してしまうようですね。
「貯金をする習慣」や「貯蓄をする意識」がある人であれば、年収を問わずに貯蓄をしています。貯蓄額がゼロの人は、1日でも早く金融資産を増やしていきましょう。
30代は貯蓄にどれくらいの金額を回しているか
どのくらい貯蓄をするのか | 割合 |
手取り額の20%以上 | 6% |
手取り額の20% | 10% |
手取り額の15% | 13% |
手取りの10% | 18% |
手取りの5% | 16% |
貯蓄はしない・できない | 37% |
月の手取りが20万円の場合、半数に近い人が2万円以上を貯蓄に回しているようです。ただし、30代で貯蓄をしていない人、できていない人はおよそ37%。
これはあくまでも貯金の話。株や不動産、貯蓄を含んだ金融資産額の中央値は300万円代と言われていますので、平均は500万円ほどになります。
貯金の主な目的ですが、具体的ななにかのために備えているわけではなく、将来におこるイベントのために備えているという人が多いようです。たとえば、独身の人は結婚費用を。結婚している人は、妊娠・出産費用やマイホーム購入資金などを意識して貯蓄しているようですね。
30代で遭遇するイベントは幾らかかるのか
30代は自分に残されている未来のイベントが幾ら必要なのかを把握しましょう。イベントにかかる費用を算出しましたので、参考にしてみてください。
結婚
- 婚約指輪 40万円
- 結婚指輪 20万円(2人分)
- 結婚式 300万円(100人規模披露宴で)
- 新婚旅行 50万円
- 新生活準備 100万円(家電・家具など)
結婚適齢期ともなる30代の定番ライフイベントである結婚は、総額500万円ほどかかります。ご祝儀をいただけたり、親族や両親からの援助などもありますので、500万円全額を用意しておく必要はなさそうです。
婚約指輪を送らない、披露宴をしない、新婚旅行に行かないと規模を小さくすれば200万円から300万円は圧縮できます。
妊娠・出産
- 出産準備 20万円(婦人科への通院代やマタニティ用品など)
- 出産 50万円
- 出産後 20万円(ベビーグッズなど)
妊娠時の通院や出産、マタニティ用品やベビーグッズを揃えるなどすると、出産には総額100万円がかかります。出産育児一時金で42万円が支給されますので、負担は少しだけ減らせます。
学費
- 公立 500万円(公立で幼小中高を通った場合)
- 私立 1800万円(私立で幼小中高を通った場合)
- 公立大学 250万円(4年間)
- 私立大学 600万円(4年間・理系)
- 私立大学 400万円(4年間・文系)
正確には30代で全額かかるわけではありませんが、準備を開始することを想定して追加しました。
子供の学費は公立と私立で大きくかわりますが、幼稚園から大学生までの1人分の学費は1000万円程度はかかるようです。
また、子供が誕生してから中学を卒業するまでの15年間で200万円ほどの児童手当が支給されます。
住居購入
- 住宅頭金 800万円(4000万円の2割として)
- 登記などの諸経費 100万円
- 税金 20万円(毎年・固定資産税)
- 管理費 3万円(毎月・マンション購入の場合)
- ローン返済 9万円(毎月・35年払い)
一生で一番高い買い物とされる住居の購入です。4000万円のマンション購入では、税金や管理費の支払いをを含めて考えると毎月14万円ほどの支払いが発生するようです。
ボーナスの繰り上げ返済などで少しでも元本を減らし、毎月の負担額を圧縮しましょう。
イベントの出費に関する口コミ
結婚はほとんどお金がかかりませんでした。学生時代からしていた同棲の延長だったので家具や家電も買い替えなかったし、結婚指輪も1人4万円。結婚式も身内だけでやったので100万以下。それでいて義理の両親からお祝い金を300万円と、新築の3LDKマンションをプレゼントされちゃいました。結婚オススメですよ!
31歳・女性・既婚
住居購入は失敗半分・成功半分ですね。新築戸建てを買ったのですが、昔から住んでいる隣人に恵まれませんでした。やっかみなのか、事あるごとに小さな嫌がらせをされてます(笑)
それでもやっぱりマイホームは最高。どうせ嫌われてるし、開き直って大音量で映画観たり、庭でバーベキューしてますよ。
35歳・男性・独身
ゆとりのあるライフプランニングを
生きるうえでお金の問題は切っても切り離せません。日々の生活をしながらも、未来のイベントに備えることも間違いなく必要です。ライフプランは考えておくに越したことはないのですが、人それぞれ異なります。
十分な知識があれば山あり谷ありの30代のライフイベントに対応できるかも知れませんが、忙しくて考える時間がとれないのも現実ではないでしょうか。おざなりにして先送りして、気付いたら避けては通れなくなって慌てるのも避けたいですよね。
そこで、ライフプラン設計のベースをプロに任せてみることをご提案します。保険のコンシェルジュであるFP(ファイナンシャルプランナー)はライフプランの専門家。備えることについては、右に出るものはないでしょう。保険相談という枠をこえて、ライフプラン設計を無料で相談できる良い機会となります。
保険のプロならではのライフプランニングの知識や情報が手に入るので、人生に1回以上は保険の無料相談を受けてみることをオススメいたします。
生命保険の無料相談/見直し【保険GATE】