すっかり定着した「巣ごもり」というワード。映画を観たりオンライン飲み会を始めたり、自分なりにお家時間をエンジョイしている方は多いのではないでしょうか?そんな巣ごもり中は、いつものスキンケアを見直したり、普段とはちょっと違ったスキンケアを試したりするチャンス。巣ごもり中に試せるスキンケア術をまとめてみました。
目次
巣ごもり中の美容意識、変わった?変わらない?
お家にいる時間がどっと増えた昨今だからこそ、女性たちの美意識には変化がみられたようです。20代~40代の女性1000人を対象にしたあるWeb調査によると、約3人に1人が「コスメアイテムの購入を減少した」と回答したそう。その代わり、「以前と比べてスキンケアにより力を入れるようになった」と答えた女性は、全体の約4割にものぼったそうです。さらに、「時間があるからこそ力を入れたいスキンケア」を調査したところ、約6割の方が「フェイスケア」と回答したとのことです。
くわえて、このご時世ならではのスキントラブルを感じている方も増えているもよう。同調査が「直近1ヶ月で特に気になっている美容の悩み」というアンケートを行なった結果、「マスク着用中の日焼け」「マスク着用中のメイク崩れ」などの回答が目立ったと報告されています。
巣ごもり中のスキンケアでは、マスクによる肌荒れのケアも念入りに実践していく必要がありそうです!
巣ごもり中にしちゃってない?NGスキンケア
「お家にいる時間が長いから」と、いつもより気合を入れてスキンケアをする方は多いのではないでしょうか?しかし、良かれと思ってやっているそのスペシャルケアが美肌作りを妨げているかもしれません。やってしまいがちな、NGスキンケアの例をまとめてみました。
化粧水・美容液を強い力で擦り込む
化粧水や美容液は、お肌の水分補給や油分補給に欠かせないアイテム。しかし、美容成分を少しでも浸透させようと力任せに擦り込むのはNG。美容成分が浸透する効果よりも、強い力で擦り込むことによる摩擦のダメージが大きくなってしまいます。皮膚そのものはできるだけ動かさず、手でプレスするようなイメージで化粧水や美容液を浸透させるのがおすすめです。
薄いメイクもゴシゴシ落としてしまう
巣ごもり中に、ナチュラルメイクやノーメイクで過ごす時間が増えた方は多いのではないでしょうか?そんなとき、いつもと同じようにゴシゴシと洗顔やクレンジングをしてしまっている方は要注意。ナチュラルメイクやすっぴんのお肌は、ガッツリメイクのときと比べてお肌に余分なものが乗っていない状態です。その状態のお肌を力任せに洗うと、必要な油分まで洗い流してしまうことに。その結果、お肌が傷んでしまいます。巣ごもり中の肌の汚れは、あくまで洗顔料やクレンジング剤の洗浄力だけで落とすよう心がけましょう。
毎日フェイスパックをしている
乾燥やくすみなど、気になる症状をまとめてカバーできるフェイスパック。自由な時間を作りやすい巣ごもり中に、「こんな時期だからこそできるケアをしよう!」と思い立って、毎日フェイスパックをしている方もいるのではないでしょうか?
しかし、そのフェイスパックも頻繁にやり過ぎるのは危険。フェイスパック直後のお肌は一時的に水分量が増えますが、同時に角質層がふやけてバリア機能が弱まっている状態です。フェイスパックを頻繁にやり過ぎると、肌のバリア機能が弱まった状態を連日作り出してしまうことになるので、結果的に肌にとってはマイナスなのです。肌質にもよりますが、フェイスパックは週に1~2回の頻度で行なうのがベストです。
巣ごもり中に意識したいスキンケアのポイント
巣ごもり中だからこそ意識しておきたい、スキンケアのポイントをピックアップしました。ご自身の肌質や体質と照らし合わせながら、これという巣ごもりスキンケア方法を見つけてみてくださいね。
「普段のスキンケアを丁寧にする」が基本
巣ごもり中はいつものスキンケアを見直したり、より丁寧に実践したりするチャンスです。いつもは時間に追われて、「毎日のスキンケアが流れ作業的になってしまっていた」という方は多いはず。そんな方こそ基本に立ち返って、いつもより丁寧なデイリーケアをしてみましょう。ゴシゴシと洗顔したりクレンジングしたりするのではなく、ひとつの工程にいつもより多くの時間をかけるのがおすすめです。
室内にいても紫外線対策は忘れずに
お家のなかにいると、紫外線対策をおろそかにしがち。しかし、お家のなかでも油断は禁物です。紫外線の一種である「UVA」は窓ガラスを通って室内へ侵入してくるため、お家のなかにいてもお肌には少しずつダメージが蓄積されています。
室内でも日焼け止めを活用するのはもちろん、UVカット効果のあるルームウェアを選ぶのも◎。自分に合ったお家の紫外線対策をセレクトしてください。ビタミンCやビタミンB群中心の食事を取り入れるなど、巣ごもりを期にいつもの食生活を見直すのもいいですね。
顔の「むくみ」をケア
お家にいる時間が長いと、運動不足や凝り固まった表情のせいで顔がむくみがちです。そんな時におすすめなのが、蒸しタオルでお顔を温めるケア方法。電子レンジで数十秒温めた濡れタオルを、冷めるまで顔に乗せます。気になる部分の血行を促進でき、むくみをケアできますよ。むくみだけでなく、目の疲れにお悩みの方にもおすすめです。
くすみ・ざらつきはスクラブでケア
フェイス用スクラブは、お肌のくすみやざらつきのケアにもってこいのアイテム。お肌に蓄積した古い汚れや角質を、効率よく落とせるのが魅力です。スクラブを使うときは強く擦るのではなく、円を描くようにマッサージしながら使うと◎。お肌への負担を抑えながら、くすみや汚れをオフできます。もちろん、スクラブでケアした後は念入りに保湿することを忘れずに。使用頻度は週に1~2回程度を目安にしましょう。
無表情による「顔のたるみ」にご用心
巣ごもり中は人と会う機会が減って、表情筋が鈍ってしまうもの。表情筋を使わないと、知らず知らずのうちに顔がたるんでしまいます。口角を上げることを意識したり、表情筋トレーニングを取り入れたりするのが◎。とくにおすすめなのが、「舌回しトレーニング」と呼ばれる方法です。
・口を閉じた状態で、下を歯の表面に当てます。
・上下の歯の表面を舌でなぞるようにして、舌を回します。
・左右それぞれ10~20回転を目安にこの動作を繰り返します。
舌回しトレーニングは、ほうれい線やたるんだフェイスラインのシェイプアップに効果的。つい無表情になってしまう方こそ、積極的に取り入れてみてください。
マスクをした後のケアにひと工夫
昨今は、たまのお出かけにもマスクが必須。頻繁にマスクを着用することになって、ニキビや乾燥といったスキントラブルに悩まされるようになった方も多くみられます。マスク内は高温多湿の環境になり、雑菌が増えやすい状態です。その結果ニキビが増えたり、外気との気温差によって乾燥が生じたりします。
マスクによる肌荒れケアは、とにかく低刺激で丁寧なスキンケアを心がけることが大切。帰宅したらすぐに洗顔したり入浴したりして、お肌の汚れをオフしましょう。
まとめ
「新しい生活様式」が定着してきたとはいえ、まだまだ気軽にお出かけできない今日この頃。だからこそ、お家にいる時間を有効活用していつものスキンケアを見直してみませんか?新しいスキンケアをトライするもよし、いつもより時間をかけて丁寧にスキンケアをするもよし。ご自身に合ったケア方法を模索してみてくださいね。