人に会いたくない…そう思ってしまう心理状態を解剖

どれだけパートナーや友人に恵まれている人でも、「人に会いたくない」と思ってしまう日はあるものです。その原因は疲れであったりストレスであったり、または劣等感であったりとさまざま。そこで今回は、「人に会いたくない」と考えてしまう原因や心理をまとめてみました。人間関係に荒波を立てないように、「お誘いの上手な断り方」も合わせて紹介しています。「人に会いたくない」そんな気持ちと上手に付き合っていきましょう。

一体どうして?人と会いたくないと思ってしまう理由

「人に会いたくない」と思ってしまう理由は、人によりさまざまです。とくに考えられる原因を、以下でピックアップしてみました。自身の気持ちと照らし合わせて、原因を探ってみてください。

ストレスが溜まっている

人と会うのは楽しい反面、身だしなみを整えたりスケジュールを立てたり、想像以上にエネルギーを使うこと。仕事や人間関係でストレスが溜まっていると、ストレスをリカバリーするので精神的にもいっぱいいっぱいになってしまいます。その結果、人と会うためのエネルギーが割けなくなってしまうのです。なかには、「疲れてるときに人に会うと、無理にテンションを上げないといけないのが億劫。それで更に疲れて悪循環になってしまう」というかなりお疲れの声も…。

プライドが邪魔をしている

プライドが高く優秀な人であるほど、たった一度の挫折や失敗でふさぎ込んでしまいがち。仕事がなかなかうまく進まなかったり、試験で思うようなスコアが出せなかったりして、一気にプライドが揺るがされる人は少なくありません。そんなときに人と会って、「今何の仕事してるの?」と聞かれると、更にプライドが傷つけられる…なんてことも。その結果、「人に会ってまたプライドが傷つくぐらいなら、誰にも会いたくない!」とふさぎ込んでしまいます。

PMSなどホルモンバランスの影響を受けている

女性の場合、「月経前症候群(PMS)」の影響も疑われます。生理前や生理中に意味もなくイライラしたり不安に襲われたり、抑うつ状態に陥ったりする女性は少なくありません。精神的な症状が強く出ているときは、人に会いたくないと思ってしまうのも無理はありません。なかには「PMSや生理痛のせいでイライラしてると、人に当たり散らしてしまいそうで自分が怖い。そうなるよりは誰にも会わないほうがいい」という声もありました。

他人に気を遣いっぱなしで疲れている

「仕事で気を遣いっぱなしなんだから、休みの日ぐらい誰とも会わずゆっくりしたい」という心理状態が働いている状態。接客業に就いていたり、濃密な人間関係のもとで働いていたりする人が陥りがちなパターンです。注意したいのが、このタイプはけして面倒くさがりで冷たい人ではないということ。むしろ、気配り上手で真面目な人が多いのです。

他人に合わせるのに疲弊している

残念ながら、人が集まるところには同調圧力が生まれやすいもの。自分の意見がなかなか言えなかったり、遊びに行くにも他人の意見に合わせて心から楽しめなかったり…。そんなことが続くと、「人に会いたくない」と思い至ってしまうのかもしれません。

完璧主義が行き過ぎている

真面目で完璧主義な人は、人間関係にも完璧さを求める傾向にあります。「揉めないように、波風を立てないように」と意識しすぎた結果、少しのすれ違いで「もうこの人とはダメだ!」と落ち込みがち。そのすれ違いが大なり小なりトラウマになり、どこかで「人に会いたくない」という気持ちを持ち続けることになるのです。

人に会いたくないと思ったらどう対処すべき?

「人に会いたくない」と思う気持ちは、誰もが抱くもの。焦らず自分に合ったやり方で、その気持ちに向き合うことが大切です。ここで、「人に会いたくない」と思ったときの対処法を紹介します。

趣味・好きなことに没頭する

趣味や好きなことがあるなら、それに思い切り打ち込んでみましょう。気分転換にもなりますし、「この好きなことを続けられるように、もう少し頑張ろう!」というモチベーションにもつながります。結果的にストレスも軽減されて、「人に会いたくない」という気持ちも小さくなるかもしれませんよ。

新しい勉強や習い事を始めてみる

資格取得を目指したり、新しいスキルを身につけたりするのも◎。最近はわざわざ通学しなくても、オンラインでしっかり勉強できる資格分野が増えています。語学力を磨いたり、趣味と実益を兼ねた資格を身につけたりする楽しみも味わえますよ。視野が広がる、知識が身につく、自信にもつながるなどいいことづくめです。

思い切ってスマホ断ちをしてみる

「人に会いたくない」という気持ちの根本には、人間関係のストレスが潜んでいることが多いもの。そこには、SNS絡みの問題も少なからずあるはずです。SNSアプリの通知をOFFにしたり、スマホを使う時間を制限したりして、スマホ断ちをしてみましょう。最初からがっつりとスマホ断ちするのではなく、あくまでも制限付きの「ゆるスマホ断ち」から始めるのがおすすめです。

軽い運動をして、達成感を味わう

ウォーキングやヨガなど、すぐに実践できる軽い運動を取り入れてみましょう。このとき、「1日〇〇歩は歩こう!」「腕立てを〇回こなそう」という、小さな目標を立てるのがおすすめ。こうすることで達成感が湧き、自信やモチベーションにつながります。結果的に、ストレスが軽減されることも期待できます。

疲れてるけど嬉しい…そんなお誘いの上手な断り方

「人に会いたくない」と思っていても、大好きな恋人や友人からの誘いはできるだけ無碍にしたくないもの。感謝を伝えつつ、上手にお断りする方法を以下でまとめています。

正直な気持ちを伝えてみる

大げさな嘘をついたり、無理に断る理由を捻りだしたりするのはおすすめできません。「今は一人でゆっくりしたいんだ。でもまた次遊べると嬉しい!」と、今の気持ちを正直に伝えるのがおすすめ。余裕があるなら、「次はこっちからも誘っていい?」と付け加えると◎。悪いイメージがつくのを避けられます。相手がよほど勝手な人でない限り、こちらの心情を慮ってくれるはずです。

体調が良くないと伝えてみる

「体調が良くない」と伝えると、大抵の人はこちらを気遣ってくれるでしょう。お詫びの言葉をさりげなく付け加えれば、すぐに納得してもらえるはずです。ただし、大前提として大げさな嘘は絶対にNGです!万が一相手にバレたときの悪印象は避けられません。

仕事でバタバタしていると伝える

仕事を理由にお断りするのも手です。「仕事がバタバタしてて、ちょっと疲れてるんだ。余裕ができたら、こっちからも連絡するね!」と付け加えれば◎。大切なのは、「お誘い自体は嬉しい」という気持ちを相手に見せることです。

「人に会いたくない」という気持ちは、特別な感情ではありません

肉体的・精神的に疲れていると自分のことで手一杯になるものです。加えて人と会う・接するのは、気遣いといったエネルギーを使います。残っているエネルギーは自分に回したいですから、「人に会いたくない」と思ってしまうのは当然の感情なのです。「人に会いたくないと思ってしまうなんて、自分はどうしてこんんなに冷たい人間なんだろう…」と気負う必要はありません。余裕のないときに会えば不本意な言葉で相手を傷つけてしまう可能性があります。そうすると自己嫌悪で余計に人に会いたくなくなり・・・と負の循環になることも。「人に会わない」を選択すれば、人を傷つけることもありません。そういった意味では、人を大切にしているが故の「合わない」選択だと前向きにとらえてみてください。自分のペースで元気をチャージする時間は、人に会う時間と同じぐらい大切なものです。

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