好きな彼から「同棲したい」と言われたら、どうしますか? 将来的に結婚したいと考えたことがある彼との同棲ならば、結婚前に二人暮らしを体験しておくのも良いかも知れませんよね。おそらく大半の女性は喜ぶのではないのでしょうか。
しかし、手放しに喜べない女性だっています。「一緒に住んだら家事を任されそう」「一人暮らしをもう少し楽しみたい」「料理ができないのをバレたくない」など事情はさまざま。ここでは「同棲はしたくないけど、彼を傷つけずに断りたい」方に向けて、断り方を紹介しています。
目次
彼を傷つけない同棲の断り方
彼の「同棲したい」という言葉…一緒にいたいという好意は嬉しいのですが同棲を始めるのには抵抗がある場合、断るのは辛いものです。彼のことを嫌いなわけではなく、今すぐ「同棲」は考えられない場合、彼のプライドや心を傷つけずに穏便に断る方法をピックアップしました。
断り方1:「親が同棲に反対しているから難しいかな」
「自分は同棲は反対ではないんだけど、親が反対しているので同棲はできません」と伝えることで、それならばしょうがないと思わせる方法です。
結婚前の娘と彼氏が同棲するのに快諾できる親は一般的に少ないもの。娘の結婚や付き合いを反対する描写のドラマやマンガも数が多いので、彼氏も反対する光景は何となくイメージできるでしょう。もし、彼氏が将来あなたとの結婚を考えている場合、彼女の親に嫌われてまで同棲するのはリスクでしかありませんので、傷つけずに諦めさせられます。
両親が「同棲に反対していない」タイプだった場合は、後々のトラブルに発展する可能性が僅かに存在してしまうので、この方法を使う前に、両親の気持ちを聞いておく必要があるかも知れません。
断り方2:「結婚まで一緒に住むのはとっておきたいタイプなんだよね」
女性は結婚に夢や憧れを抱いている人が多い、というのは世間一般的な認識でしょう。そのため「結婚というイベントを大切にしているからこそ『ひとつ屋根の下』は結婚後に」という彼女の希望は不自然に感じません。夢や憧れだと伝えれば、さすがに彼も強くは出られないはず。むしろ、結婚や恋愛に対して真剣に向き合っているのが伝わるので、あなたと将来を考えている彼ならば好感をもたれるかもしれません。
男気のある彼の場合「だったら結婚する」と同棲の話が結婚の話に変わってしまい、更に断りにくくなる可能性もあります。結婚しても良いと考える相手にだけ使うようにしましょう。
断り方3:「私の仕事が忙しくて生活リズムが合いそうにないから今は無理かも」
共働きが当たり前のご時世では、仕事を口実に同棲を先延ばしにするのもおすすめです。
お互い仕事をしている者同士なら、忙しくて相手に構う余裕がないツラさを理解できると思います。一緒にいたくて同棲を始めたのに、仕事のためにすれ違い生活になっては本末転倒だと彼も判断してくれるでしょう。
職種次第ではありますが「店舗異動がありそう」「転勤の話があがっている」「研修で地方にいくかも」といったように、仕事に絡んだ引越の可能性をほのめかすのも効果的です。何ヶ月か経ってから「そういえば異動の話はどうなったの?」と彼に言われても「人事異動、今季は無くなったみたいで来年はどうなるかわからない」と返すだけ交わせます。
断り方4:「会う予定をつくらなきゃ会えないこの関係をもう少し楽しみたい」
同棲をすると一緒にいられる時間が長い反面、嫌な部分が見えやすくなるというデメリットもあります。「一緒に住んで嫌な部分を見たくないから」と同棲のデメリット部分だけを正直に伝えては彼を傷つけてしまいます。離れているからこそ「次いつ会えるんだろう」や「●日のデートが楽しみ!」のトキメキを楽しみたいと言われば、むしろ嬉しく思ってくれるかもしれません。
断り方5:「よく友達や家族が泊まりにくるから、ちょっと気まずいかも」
彼がコミュ障気味の場合は「両親が反対している」と告げるよりも、お断り効果が発揮されます。
友達付き合いが多ければ泊まりの機会もありますし、家族仲が良くても同様です。さすがに、彼女の友達がいるなかに居続けるのは気まずいでしょう。結婚を考えているなら家族とも上手く付き合う必要があります。気軽に同棲に誘えないため、諦めてくれるでしょう。
断り方6:「また金銭面に余裕がなくて迷惑かけちゃいそうで難しい」
同棲するうえで金銭面の管理は重要です。憧れをもって始めた同棲を、無用な金銭トラブルで台無しにするのは彼だって避けたいと考えるでしょう。金銭面はすぐに解決できない問題なので彼も納得してくれるはず。また、金銭面に困っていることを正直に伝えることで、一緒に生活を支えようとしてくれる誠実さを感じられます。
彼がダメ男の場合は「俺のほうが余裕ないから関係ない」「一緒に住めば家賃が半額」「俺が家事をやるから、お前は好きなだけ働いていいよ」と、相手の転がり込む空きを与えるだけなので使わないようにしましょう。
断り方7:「料理にもう少し自信をつけてから一緒に住みたいな!」
あえて料理が苦手なことを告げて断るパターンもありです。ただ「料理が苦手だから嫌だ」だと苦しいかもしれませんが、「自信をつけてから」と告げることにより、「自分のために料理をつくってくれるんだ」とこれからに期待してくれるでしょう。
フェミニストな彼に使うのはオススメできません。「料理や家事は女性だけがやる時代ではない」「家事は得意なほうがやればいい」「役割を話し合って分担すればいい」という方向に話が進んでしまい、退路を塞がれてしまうでしょう。
断った後のアフターケアをしっかり行うこと
どんな理由であっても、同棲を断る事実に変わりはありません。あなたの気持ちを押し殺して無理に同棲する必要は一切ありませんが、誘った方の気持ちを考慮するのも大切です。ただ断るのではなく「あなたが嫌だから断ったのではない」や「気持ちの整理がつけば同棲したい」といった前向きな姿勢が伝わるように言葉を選びましょう。
断る理由が「自由になる時間がなくなりそう」「2人分の家事が大変そう」「一緒に住みはじめるのは早い気がする」といった理由の場合は、正直に「いますぐの同棲は考えられない」ことを告げてみるのも誠意を感じられる方法と言えます。
その上で「週末だけは一緒に住んでみる」「一週間だけ一緒に住んでみる」といったような段階的なお試しをすることで、一緒に住むことの良し悪しをお互いに感じられるのではないでしょうか。
もし「やっぱり同棲した方がいいかも?」と思った場合は
一度は断ったものの、「同棲したいかも」と思い直した場合はどう誘えばいいのでしょうか?
相手のタイミングを考えながら話を進める
「やっぱり同棲したい!」と自分本位な感情だけで相手に話すのはNG。あなたと話して彼の心境の変化した可能性がありますし、もしかしたら仕事で忙しい時期にはいったなど、タイミングが悪い場合もあります。彼の状況を確認しながら、タイミングを見つけて同棲の話し合いを設けましょう。
同棲した後の生活について話し合う
同棲が始まると当然これまでの生活環境は大きく変化します。家事分担はどうするのか・お金の管理・同棲した際の2人のルール決めなど、同棲後にトラブルが起きないように対策を立てておくと安心できますよ。
同棲のメリットとデメリットを知ろう
もし同棲をしたことがない場合は、メリット・デメリットについて知っておいたほうが良いでしょう。
同棲のメリット
1人暮らしよりも、生活費全般を抑えることができます。家賃を折半することで、広くて設備の良い家に住むことも可能ですし、普通の生活であれば光熱費も格段に減ります。使えるお金に余裕ができるので、2人の将来に備えて貯蓄することもできるでしょう。
1人では大変な家事も2人で役割分担できれば楽になります。手が届かないところや自分では気付かないところを担当してくれるパートナーだったりすると、同棲してよかったな、感じることでしょう。また、帰ってきたときに暖かい部屋で待っててくれる人がいる喜びを味わってしまうと、1人暮らしには戻れなくなるかも。
結婚のシミュレーションができるのもメリットでしょう。相手の良いところを知ることができると、パートナーへの信頼が高まります。生活感や価値観の違いを知り、将来についても前向きに考えることができます。
なによりも、好きな相手と一緒にいることができます。
同棲のデメリット
カップルを解消する、となったときがとても大変です。自分が出ていく場合でも彼を追い出す場合でも、どちらか、もしくは両方の引越が伴うのは間違いありません。不要な家具や荷物の処分、引っ越し費用やそれまでの生活費の精算や共用の家電の所有権や貯金の問題、関係者への説明など、別れが面倒な自体を引き起こしていきます。別れを想像するだけで同棲したくなくなります。
いままで自由でいれた1人の時間が少しだけ、もしくは家事に追われてしまい、全く無くなります。あなたが1人でいることでエネルギーを蓄えたり、1人で楽しむ趣味がある場合には、同棲そのものがストレスとなるかも知れません。無くなるのは時間だけではなく、あなたのスペースが無くなってしまう可能性もあるため、個人の趣味に費やしている時間が大きい人ほど同棲のデメリットが大きくなります。
好きな相手のライフスタイルを受け入れることができれば良いのですが、嫌な部分をお互いに見せ合うことになります。使うトイレットペーパーが大量だった、服を脱ぎ散らかしても気にしない、なんにでもマヨネーズをかけて食べる、頻繁にライトを消し忘れるといったような、一つ一つは大したことがない些細なストレスが毎日、大量にあなたを襲います。
彼とのトラブルが起きたとき、逃げ場がなくなるでしょう。独身時代は喧嘩をしたとしても、自宅に戻ることで頭を冷やしたり落ち着いたりする逃げ場所がありました。けれど、同棲をすると部屋は違えど同じ空間にトラブルの原因がいる場合があります。かといって、相手を追い出す、外泊をする、実家に帰る、という手段を取ると更に面倒なことになる場合もあるため、自分の居場所を作るためにも仲直りしなくてはいけないことがあります。しかし、折れるのは毎回自分からだと、それはそれで相手を嫌いになっていき…やがて…
同棲をすると婚期が遠のく、と言われます。同棲には結婚のような責任が伴わないため、マンネリしたお付き合いになりがちです。結果、事実婚ではあるものの結婚の意義を見失ってしまい、籍をいれるタイミングを逃してしまうとか。10年付き合ったししょうがないから籍を入れる、というトキメキが一切ない結婚生活がスタートします。
まとめ
同棲を誘う側は、あなたと一緒にいたいと思って勇気を出したはず。そんな気持ちを配慮しながら、傷つけない言葉選びで断りましょう。もちろん、その後のフォローも忘れずに! 上手に同棲を断っても気まずくならないよう、この記事を参考にしてくださいね。