社会人になると1日の大半は仕事になり、友達と会う機会が減ってしまいます。そこに結婚や出産などのライフイベントが重なればなおさら。ここでは、「社会人になってから友達と会う機会が減った」「この機会に新しい友達がほしい」といった方に向けて、「社会人のための友達の作り方」を紹介します。友達を作るために必要な行動は?自分はどんな心構えをしていけばいいのか?などを取りまとめています。
目次
「どんな友達がほしいのか」心の整理をすることが第一歩
友達と一言いっても色んなタイプの交流方法があります。食事や飲みを一緒に楽しめる友達・困ったときはお互い何でも相談し合える友達・同じ趣味をもった友達、どんな交流のタイプを望むかで、友達作りの方法も変わってきます。同じ趣味をもつ友達を探すなら、趣味のコミュニティに入って同士の探すのが近道になるはず。
「友達と何をしたいのか?」まずは、目的を考えていくのが大切です。ただ闇雲に行動すると失敗してしまうかもしれません。失敗が続くとメンタルにも響いてしまいます。せっかく行動したのに後悔に繋がってしまうのはもったいないことです。「行動して良かった!」という未来につなげるためには、どんな友達がほしいかを最初に明確にしておきましょう。
友達作りで大切なこととは?
失敗せずに友達を作る前に、以下の心構えを念頭に入れて行動してみましょう。
友達を探していることを周りに伝える
自分一人で行動するには限界があります。人脈を広げるには他人の手を借りるのも大切なこと。周囲の人に「友達を探しているんだよね」と伝えておくと、もしかしたらあなたに合いそうな人を紹介してくれるかもしれません。
面倒見の良いタイプや友達が多いタイプの人に伝えるとより効果的です。少し気恥ずかしいかもしれませんが、「社会人になってから友達と遊ぶ機会が減って…」は、大半が経験済みなので、理解を示してくれるでしょう。
笑顔で明るくすること
いつも明るく笑いかけてくれる人・無表情で何を考えているかわからない人、どちらかを友達に選べと言われたら、前者と答える人がほとんどでしょう。
笑顔には人を惹きつけるエネルギーがあります。「笑顔で明るく」と見た印象も大切ですが、言葉遣いも気遣えると〇。「でも」「いや」と否定形から入ったり、「どうせ自分は〇〇だし…」と自分を卑下するようなネガティブな言葉遣いは人を遠ざけます。前向きな言葉を発するように心がけましょう。
聞き上手になる
どんなに話しが上手くても一方的に自分がしゃべるだけの人は敬遠されるものです。逆に、あまり語らないタイプだけど、しっかり話を聞いてくれる人・アドバイスをくれる人の方が好感度が上がる傾向にあります。
聞き上手になるのは、いかに相手が気持ちよく話ができるかが肝。ただ頷くだけでなく、「そうなんだ」「頑張っているんだね」と同調することで、相手は、「あなたといると心地良い」と思ってもらいやすくなります。
身だしなみを整える
人は見た目の印象で決まります。髪型や服装、社会人として最低限の身だしなみは整えておきましょう。どんなに内面が素敵でも、相手にだらしないと思われてしまうと「友達としては…」とためらわれる可能性があります。
恋人探しをしているわけではないので、ガッツリオシャレする必要はありませんが、清潔感を意識するのは重要です。
自分に自信をもつ
これから友達関係を築き上げたい人と話すのは緊張するかもしれません。その気持ちはわかりますが、緊張感は相手に伝わるものです。もし「自分と会ったから緊張しているのかな?」と思われてしまうと、次から会いにくくなってしまいます。せっかくのチャンスを逃さないためにも、その場を楽しむことを意識していきましょう。
集まりの誘いは積極的に受ける
社会人の友達作りに大切なのは、出会う場を増やすこと。親しくない人からの飲みの誘いも積極的に受けましょう。
実は、意外に話しやすい人かもしれませんし、同席している人の中にあなたと気の合う人がいるかもしれません。慣れない人と一緒にいるのは確かに緊張するもの。しかし、集まりに顔を出すことで色んな人と顔見知りになれます。そこから、どんどん人脈が広げていけば、友達を増やすチャンスになります。
距離感を大切に。ゆっくり仲を深めるのが鉄則
友達作りに必死になるあまり、急に距離を詰めるようなやり方はNG。相手も同じ温度感なら問題ありません。しかし、相手がじっくり距離を縮めていきたい派だった場合、敬遠されてしまう恐れがあります。焦らず相手の出方もみていきましょう。
新しいタイプの友達を作ってみる
学生のころや職場でも、基本的に自分と近いタイプと友達になるケースが多いでしょう。もちろん、フィーリングが合う人と友達関係になるのは素敵なことです。ですが、あえて自分と違うタイプの人と友達になるのもおすすめしています。自分になかったタイプの人と付き合うのは新しい発見の連続です。きっとあなたの視野も広がるでしょう。「合わない」と思い込んでいるだけで、「意外と気が合う」なんてこともあるかもしれません。
【行動編】社会人の友達の作り方
次は、友達作りのための行動をしていきましょう。出会いの場を増やすために、色んな場所にアンテナを張るのがポイントです。
友達にコンタクトをとってみる
連絡が少なくなった友達にコンタクトをとることで、交流機会を増やす方法です。一からの友達作りがハードル高く感じる場合、まずは旧友に声掛けから試してみましょう。ただ連絡するのではなく、「久しぶりだね、元気だった?今度みんな誘ってご飯食べにいこう」と、複数人に声掛けがおすすめです。ほかに仲の良かった友達と連絡をとるきっかけにもなります。
行きつけのお店をつくる
行きつけのお店先で、店員やほかのお客さんと友達になる方法です。お店は、居酒屋やバー・美容院など、滞在時間が長く店員と話せるお店がベストです。美容院など、お店によってはクリスマスやハロウィンといった季節ごとのイベントに常連客を呼ぶケースもあります。こういったイベントの集まりに参加できれば、コミュニティを増やす機会にもなります。
習い事を始める
習い事を機に友達を作るというのもおすすめ。わからないことは隣の人に質問したり・逆に質問されたりと、話しかけやすいというメリットがあります。さらに、習い事は同じ目的・趣味をもっているのは明確なため、会話の切り口にも困りません。習い事をやり切ることは自己研鑽にも繋がるので一石二鳥です。ただし、上達目的で来る方がほとんどなので、あまり「友達がほしい」スタンスでいくと、浮いてしまう可能性があります。友達作りが目的だとしても、スタンスは「あくまで友達作りは二の次」感覚がいいかもしれません。
同じ趣味をもったサークルや集まりに参加する
習い事以外にも、同じ趣味をもったサークル活動もあります。「同じ趣味をもった者同士で集まる」目的なので、友達作り目的でも通いやすさは十分。むしろ、「仲良くしたい!」が分かるくらいの方が好感度が高いかもしれません。サークルや集まりに参加することにより、自分の趣味も極められます。
ボランティアに参加する
ボランティアへの参加する人は、社会貢献意欲がある人が集まっており、新しいタイプの素敵な人に出会える確率が高まります。また、ボランティアには、年齢・職種・出身など、さまざまな経歴をもった人が集まっているはず。新しい人脈を作る絶好のチャンスにも繋がりますし、社会貢献をすることで自己肯定感も高まるでしょう。
SNSを使う
Instagram・Twitter・FacebookのSNSを活用して、同じ趣味や嗜好をもった人達と友達になる方法です。「ネットで友達を作れるのか?」と疑問を抱く方もいるでしょう。しかし、今はネットで友達作りをする人も増えてきており、立派なツールの一つと言えます。
ただし、SNSは文章のみのやり取り。さらに顔が見えない分コミュニケーションは対面よりもコツが必要です。
コツ1:好きなことや趣味を自分から発信する
SNSの人口は膨大ですから、受け身で友達作りはほぼ不可能。自分の好きなことや趣味嗜好は、ちゃんと発信するのが鉄則です。「○○のココが好きで…」など、本当に好きなのが伝わる文章を目指しましょう。好きなものを発信するときに自分の苦手なものを下げるような言い方をしてしまうと印象が良くないので要注意です。あなたの発信をみて、メッセージをくれた人には、マメに返信しましょう。
コツ2:趣味のコミュニティを検索して、あったら参加する
同じ趣味をもつ人を探すには「○○(趣味名) コミュニティ」もしくは「○○(趣味名) サークル」で検索するのがおすすめ。コミュニティを見つけたら、積極的に参加していきましょう。共通の趣味をもった者同士ですので、話題で困ることはほぼないはず。
コツ3:やり取りが増えて仲良くなったらオフ会に参加する
やり取りの回数が増えたり、友達感覚で話せるようになってきたと感じたら、次のステップはオフ会の参加を視野に入れるのもありです。
※SNSで友達作りをする際の注意※
最近では、SNSを友達作りのツールの一つになっていますが、トラブルが多いのも事実。
- 軽はずみにネットに流した個人情報が別の場所に晒されてしまう
- 写真に写っている情報から住んでいる場所が特定される
- 個人情報が漏れたことで、ウィルス感染・不正請求の被害に遭う
- 実際に会った人が犯罪目的だった
実際に会ったらプロフィールとまったく違っていたなんてケースもあります。ネットで知り合った人と会う危険性を念頭に入れてから会う約束をしましょう。
焦らずゆっくりとコミュニケーションを深めていきましょう
「最近友達と話していない」「疎遠になってしまった」と自覚すると急激に寂しさと焦りを覚えてしまうかもしれません。ですが、社会人になると、仕事や家庭に追われて友達と会う時間が減ってしまうのは当然のこと。「友達が少ない」こと自体を恥じる必要はありません。
あなたが「この人と友達になりたい」と心から思える人と、焦らず、時間をかけて信頼を築き上げるのが重要です。ぜひ、今回の記事を参考に、最高の友達を作っていきましょう。