「いつかは…」と思っていた20代を過ぎ、30代になって現実味を帯びてくる結婚の2文字。逆に、結婚願望がないという方も増えてきています。30代の結婚観をまとめました。
目次
30代での結婚は今や普通
「20代で結婚したい」と考えて生きてきた30代女性は多いでしょうが、今や30代で結婚するのは普通のこと。
内閣府がまとめている「少子化社会対策白書」でも、日本の平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性が29.4歳と、少しずつ平均が引き上げられています。
時代とともに女性の活躍の場が増え、結婚に対する価値観が変わっているので、30代での結婚は行き遅れだと感じる必要はまったくないのです。アラサーになって初めて結婚を意識し始め、合コンや街コン、婚活に意欲的になる方も少なくありません。
結婚願望がある時にチャンスが広がってくるものなので、「結婚したい!」と思っているうちに少しずつ動き始めると良い結果につながります。
参考元:少子化社会対策白書(http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2018/30pdfgaiyoh/30gaiyoh.html)
30代で結婚願望がなくてもおかしくない
だんだんと仕事が楽しくなり、友人たちとの付き合いでおいしいご飯を食べる機会が増え、趣味に費やすお金がある30代。例え好きな人や彼氏がいなくても「今」が楽しいと感じているうちは、結婚願望がわかないのも当然です。
内閣府が発表した平成30年度の「少子化社会対策白書」によると、日本では未婚化・晩婚化が進んでいます。25歳以降の未婚率は男女ともに年々上昇傾向にあり、平成27年のデータでは30~34歳女性は34.6%、35~39歳女性は23.9%の割合で結婚していない方がいると報告されているのです。
女性はどうしても出産適齢期というリミットがあるので30代になると焦りがちですが、そんなに子どもがほしいわけでもなく今が楽しいのであれば、気にする必要はありません。いつか「結婚したい」と思った時に動き出せば良いのです。
参考元:少子化社会対策白書(http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2018/30pdfgaiyoh/30gaiyoh.html)
30代未婚女性のリアルボイス
- 若い頃は20歳で結婚したいと思っていたのに、気づけば30代半ばです。親に孫の顔を見せたいと思うのに、うまくいきません。(女性/30代)
- 30歳になった途端、周りの友人・知人がママになりすぎて寂しい。遊び相手が減っていく…(女性/30代)
- 職場でも親戚が集まった場でも、独身だと答えるとまるで罪人かのように扱ってくる。34歳独身には生きにくい世の中です…。(女性/34歳)
- 結婚願望ってあんまりなかったけど、30代半ばになって環境の変化でふと結婚の2文字を考えるようになりました。今さら無理ですかね?モヤモヤします。(女性/30代)
- 彼氏なしの独身です。まだ結婚してない友人もそれなりにいますが、徐々に減ってます。なんかこのまま時間だけが過ぎていく気がして怖いです。日本って何でこんなに年齢とか気にする風潮なんでしょうね…。(女性/33歳)
- この歳になるまで、私も当然結婚できるものだと思ってました。こんなに難しいことだったなんて!好きな人すらできなくて先行き不安しかないです。(女性/31歳)
- 絶対結婚したいわけではないです。ただ、親だっていつかはいなくなるし、兄弟は新しい家庭を築いていく。そう考えた時、働けなくなったらどうやって生きていくのかなって深刻に悩んでいます。(女性/35歳)
- 同世代の結婚ラッシュがやっと終わったと思っていたら、年下の子たちの結婚ラッシュが始まりました!結婚式用のワンピースやアクセサリーだけが無駄に増えていきます。(女性/31歳)
- いつでも結婚できるからと20代の時は軽く考えてましたが、30代になったらいろんな壁にぶち当たって、すっかり臆病になってしまいました。こうやって婚期を逃していくのでしょうか…。(女性/30代)
30代未婚女性が焦っているポイント
口コミを調べてみると、30代半ばになってリアルな焦りを感じている方ばかりでした。好きな相手と結婚したいというより、将来1人で生きていけるのか不安に思っているようです。
具体的に焦りが見える3つのポイントを挙げてみました。
このまま独身で生きていくことへの不安
30代前半のうちはまだ仕事に楽しさを感じることが多く、お金にまったく余裕がないわけでもないので「今すぐ」という焦りはほとんどありません。ただ、年齢を重ねるごとに将来のことを考える時間が増え、両親がいなくなってしまった後や自分自身の老後にどうしようもない不安が押し寄せてくることがあります。
安定した老後を過ごすには1人あたり3,000万円が必要といわれている中で、未婚のまま50代・60代を迎えた時、自分はきちんと生活できているのか。そういった心配ごとがついてまわり、嫌気がさしてしまうようです。
子どもがほしい
女性の中には結婚願望以上に「子どもがほしい」という願望が強い方もいます。ただ、子どもをつくるとなると基本的にはパートナーが必要です。その第一関門を突破できずに、モヤモヤしている女性は少なくはないはず。
加えて、30代ともなると20代の頃以上に「出産適齢期」という文字に現実味が帯びてきます。日本産科婦人科学会に所属している専門医も「妊娠・出産に適した年齢のピークは20代半ば」と回答していて、ピークを超えてからは妊娠しにくくなるといったリスクが高くなるそう。
現実と「子どもがほしい」という理想の狭間で悩んでしまい、答えを出せないまま時間が経っているというのが30代未婚女性の現状です。
参考元:齊藤先生に聞く!【38】理想的な出産適齢期はいつまで?(https://city.living.jp/common/ninkatsu/944605)
そもそも好きな人がいない
将来的に独身・子どもがいないという悩みもありますが、そもそもの話として好きな人がいないことに漠然とした不安を感じている女性も年々増えています。その背景には「仕事で忙しい」「友人と遊んでいるほうが楽しい」などの理由が挙げられるのですが、機会があれば結婚したいと考えている方にとって、好きな人すらいないのは危機感を覚える状況です。
もう何年も好きな人ができないという方ほど、婚活や恋活を意識した場にあまり参加しない、もしくは消極的になりがち。いきなり婚活パーティーへ行くのはハードルが高く感じるものですが、街コンなら友人一緒にと気軽に参加できるのでおすすめです。
結婚願望が少しでもあるなら、異性との交流の場に足を運んでみましょう。
結婚をあきらめたくない30代女性のためのToDoリスト
30代未婚女性の焦りや不安を踏まえて、「やっぱり結婚はあきらめたくない」と感じた方は次のToDoリストを試してみてください。
- 不安に感じていることをすべて書き出す
- 解決したい不安に優先順位をつける
- まずは行動してみる
- 失敗を振り返って改善策を考える
- 疲れたらひと休みする
1. 不安に感じていることをすべて書き出す
頭の中で心配ごとや悩みごとを考えているだけだと何の解決にもならず、不安は募るばかりです。
少し手間がかかりますが、まずは気になっていることや思っていることをすべて紙に書き出してみてください。自分が何に不安を感じているのかが明確になり、それだけでも心が軽くなる場合があります。
2. 解決したい不安に優先順位をつける
結婚・子どもがほしい・給料アップなど、書き出した内容に自分なりの優先順位をつけてみましょう。この時に大切なのは、世間体よりも自分の本心に従って順位を決めること。「正解なんてないんだ」という心持ちで取り組んでください。
3. まずは行動してみる
自分が望んでいることの順番が決まると、望みを叶えるために必要な行動が見えてきます。厳しい話をすると、30代まで未婚なのは「行動」が足りなかったからです。
結婚願望がある今動き出さなければ何も始まりません。勇気を出して一歩踏み出してみましょう。
4. 行動を振り返って改善策を考える
行動してみて1回で成功するなら、こんな風に悩んではいないはず。もしうまくいかなかったと思うことがあれば、何が良くなかったのか考える時間が必要です。そのうえで次にどんな行動を取っていくのか決めると、より良い結果につながります。
5. 疲れたらひと休みする
何度も行動して、反省を繰り返す日々では心が疲れてしまいます。30代という年齢が現実的になり、焦りでいっぱいかもしれませんが、「疲れた」と感じた時は素直にひと休みしてください。
たくさん眠って、自分の好きなことをして、ストレスを発散しましょう。するとまた頑張ろうという気持ちが自然と芽生えてくるのです。
まとめ
30代にさしかかり、結婚したくてもうまくいかない方がいれば、結婚願望すらない方もいます。結婚することだけが幸せではないので、結婚願望がなくても気にする必要はありません。
ただ「いつか結婚したい」と考えている方は、後悔することがないように準備できることは早めに取り組んでおいてください。
忙しさにかまけて自分の将来設計を後回しにせず、今のうちに目標や計画を立てておくと心が少し軽くなりますよ。