同棲カップルや新婚カップルにとって、家具選びは大切なミッション。とくに寝具選びは、眠りの質やスキンシップを大きく左右します。そこで今回は、カップルの寝具選びのポイントをまとめました。ベッド、マットレス、掛け布団などアイテムごとの選び方をご紹介します。
目次
カップルに合うのはベッド?布団?
生活スタイルによって、ベッドが合うカップルと布団が合うカップルは変わってきます。以下のポイントを参考に、ベッドにするか布団にするかを決めていきましょう。
ベッドが向いているカップル
- 二人とも比較的寝相がいい
- 二人の寝室があるなど、スペースが広い
- 寒がりで底冷えするのが苦手
- ベッドをインテリアとしても活用したい
上記の内容に当てはまるなら、ベッドが向いているといえそうです。ほかにも、ベッドは床との距離が近いので埃や塵を吸い込みにくいというメリットもあります。アレルギーやシックハウス症候群が心配なカップルも、布団よりベッドを選ぶのがおすすめですよ。
布団が向いているカップル
- 寝相が悪くベッドだと転落する可能性がある
- 日中はスペースを広く確保したい
- 普段のお手入れに時間をかけられない
- お互いに十分な就寝スペースを確保したい
これらの条件が二人に当てはまるなら、ベッドよりも布団が向いているといえそうです。
カップルの寝具の選び方:ベッド編
以下ではベッド、枕、マットレスなど各パーツに分けておすすめの寝具の選び方をご紹介します。まずはベッドの選び方から、ピックアップしてみました。
サイズで選ぶ:セミダブルベッド
横幅120センチ×長さ195センチの大きさが一般的なセミダブルベッド。シングルベッドよりも横幅にゆとりがあり、就寝スペースとお部屋の広さを確保したいカップルにぴったりです。ただしダブルベッドほどのゆとりはないため、二人の体格によっては窮屈に感じる場合もあります。カップルのどちらかまたは二人が比較的小柄な体型であれば、セミダブルベッドで寝てもさほど窮屈には感じないでしょう。
サイズで選ぶ:ダブルベッド
ダブルベッドの一般的な大きさは、横幅140センチ×長さ195センチ。コンパクトなカップル用ベッドとして活用できます。一般的なサイズのベッドなので、ベッドパットやシーツ、ベッドフレームといったオプションの種類が豊富なのも特徴です。
サイズで選ぶ:クイーンベッド
横幅160センチ×長さ195センチと、広々としたサイズのクイーンベッド。二人の体格にもよりますが、カップルで使ってもある程度のゆとりをもって就寝できるのが魅力です。ただし、このサイズからはお部屋の広さとの兼ね合いを慎重に考える必要もあります。少なくとも、6帖以上のスペースがある寝室に設置するのが望ましいでしょう。
サイズで選ぶ:キングベッド
カップルでも広々と使えるキングベッド。横幅180センチ×長さ195センチというサイズが一般的なので、カップルで使うのはもちろん将来子どもが生まれたときも活用できます。寝室に十分なスペース(8畳以上が理想)がある場合は、思い切ってキングベッドを選ぶのもいいでしょう。
サイズで選ぶ:シングルベッドを2つ用意する
シングルベッドを2つ用意して、各々で使用するのもアリです。とくに「二人の生活リズムがかなり異なっている」「お互いの寝相や振動が気になる」「二人でくっついて寝ることにこだわらない」という場合は、この方法がぴったり。二つのベッドを少し離してホテルライクにしたり、ベッドをくっつけてキングベッド気分を楽しんだりできますよ。
ローベッドという選択肢もある
「部屋を広く見せたい」「圧迫感を抑えたい」というカップルは、ローベッドを選ぶのもおすすめです。ローベッドであれば、ある程度の幅があっても圧迫感を抑えられ、お部屋を広く開放的にみせられます。
床との距離が近いため、万が一寝相が悪くベッドから落ちてもダメージを抑えられるのも魅力です。ソファとしても使えたりベッドボードが備え付けられていたりなど、多機能なものも。二人のライフスタイルに合ったローベッドを選んでいきましょう。
カップルの寝具の選び方:マットレス編
マットレスを選ぶ際は、「スプリング」と「硬さ」に注目しましょう。
ボンネルコイルマットレス
スプリングを連結して、面で体重を支えるタイプのマットレスです。種類や価格帯の幅が広く自分たちに合ったものを選びやすいのが魅力。一方で重量や厚みのあるものも多いため、掃除やお手入れ、他のインテリアとの兼ね合いを考えて選ぶことが大切です。
長所: 構造的に耐久性と通気性に優れている、ポケットコイルマットレスよりは安価
短所: 面で支えるため体圧は分散されにくい、揺れが激しい
ポケットコイルマットレス
独立した状態のポケットコイルを並べ、一つの面にした構造のマットレスです。ボンネルコイルマットレスとは異なり、面ではなく点で体を支える構造なのが特徴。そのため体圧分散性に優れており、柔らかな寝心地を求める人に人気ですす。
長所: スプリングが独立しているので体圧分散性に優れている、揺れが少ない
短所: 特定のスプリングに負担がかかり壊れやすい、ボンネルコイルマットレスよりは高価
体重で選ぶマットレスの硬さ
マットレスの硬さは、二人の体重や体格を考慮して選ぶと◎。たとえば二人の体重が概して軽いのであれば、柔らかめのマットレスでも体が沈みこみ過ぎることはないでしょう。
逆に、どちらかもしくは二人とも大柄な体格であった場合は硬めのマットレスを選ぶのがおすすめ。大柄な人が柔らかすぎるマットレスを選ぶと、背中や腰に大きな負担がかかってしまいます。
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カップルの寝具の選び方:枕編
枕は基本的に共有するものではないため、各々で自分に合った枕を選ぶのがベストです。
理想的な高さの見極め方
枕なしで仰向け寝をしてみて、布団と首筋の間にできる高さを基準に枕を選ぶと良いでしょう。その人の体格にもよりますが、横から見たときに首筋が緩やかなS字カーブになるか否かを確認すると◎。
横向き寝の場合、枕に頭を乗せたときに首の骨がまっすぐになる高さのものを選ぶのがおすすめです。
合わない枕を使っているとどうなる?
枕が高すぎるとアゴが上がって首の下に隙間ができます。そうなると首や肩に負担がかかるだけでなく、睡眠中の呼吸が妨げられていびきの原因になることも。逆に低すぎると、頚椎がしっかり支えられず肩こりや首の痛みにつながります。
寝具、枕のパイオニア 西川の「快適まくら」
そもそも一緒に寝る?寝ない?それぞれの意見
カップルの形は十人十色。寝るときも「一緒のベッドで寝る」というカップルもいれば、「寝室は一緒だけどベッドは別々」というカップルもいます。以下では「一緒のベッドで寝る」「別々のベッドで寝る」「別室で寝る」派に分けて、それぞれのカップルの意見をまとめました。
一緒に寝る派の意見
恋人は一緒に寝るものだと思っています。少し窮屈ですが、ダブルベッドで一緒に寝ると安心感があるしスキンシップも自然にできるのでいいことだと思います!(20代)
寝室がそれほど広くないので、ひとつのベッドで寝ています。そのほうが省スペースだし、何より夫婦なので二人一緒に寝るのに特に抵抗がありません(30代)
家族は一つのベッドや布団に寝るものだと思っているので、少し大きめのベッドを買いました。子どもが生まれてからも、基本的にそれは変わっていません。子どもが夜泣きをしたら、二人ですぐ対応できるようにしています!(30代)
やっぱり、大好きなパートナーを近くに感じていたいからです。その分窮屈だったり寝返りが打ちにくかったりしますが、それもダブルベッドの醍醐味だと思って楽しんでます(20代)
まずは、同じベッドで一緒に寝ているカップルの声。共通しているのが、「夫婦や恋人同士は一緒に寝るもの」という意見です。一緒に寝るとその分スキンシップも自然に取れるうえ、相手がすぐ近くにいる安心感も得られますよね。
寝室は一緒だけどベッドは別々派
同じ部屋で寝ていますが、彼の寝相が悲惨すぎてベッドは別々にしています。コンパクトなシングルベッドを選んだので、すぐにくっつけたり離したりできるところが気に入っています。何より、彼氏の寝相でベッドのすみっこに追いやられずに済むのがいいですね(笑)(20代)
お互いの睡眠の質を重視した結果、別々のベッドを使うことにしました。元々生活リズムも違うので、同じベッドで寝ていたらどちらか一方がすごく我慢させられていたと思います。ただ、寝室は同じなのでその分たわいないおしゃべりをしてお互いが寂しさを感じないようにもしています(30代)
子供が生まれたのをきっかけに、ベッドを別々に分けました。今は子どもの世話をするために、私が子どもと一緒に眠っています。子どもが夜泣きしたら、私と夫の二人でなるべく対応できるようにしています。かなりの寝不足であろうに、いつも協力してくれる夫には感謝しかありません!(20代)
寝室こそ同じなものの、ベッドは別々というカップルの意見。寝相が悪い、子どもが生まれた、お互いがよく眠れるように考えて…などなど、カップルごとに事情はさまざまなようですね。寝室は同じなので、代わりにスキンシップをしたりおしゃべりをしたりしてさらに絆を深めようとするカップルの意見も目立ちます。
寝室もベッドも別々派
彼のいびきがひどすぎて、やむを得ず寝室を分けました。彼には悪いんですが、寝るときは一人で寝たほうが快適なことに気づきました。おかげでここ最近はよく眠れてます(笑)(30代)
子どもの世話をするために、寝室を別々にしました。寝室が別のほうが、何かあった時に子どものほうへ飛んでいけるので安心です(20代)
同棲してても、それぞれの部屋は絶対欲しいね!と話し合っていた私たち。幸い今の間取りは二人分の個室が確保できるので、寝るときも別々にしています。ルームシェアのような感覚でいるのが私たちには合っているみたいですね(20代)
寝室もベッドも分けているカップル・夫婦の意見です。子どもや相手のいびき、ライフスタイルへの考慮などさまざまな理由で寝室を分けているようですね。カップルや夫婦の形も多様化してきているので、「最初から別室でも気にならない」という声も!
寝具選びにあわせて考えておきたいこと
寝具選びをする際は、お互いの生活リズムや寝相、就寝前のルーティーンを考慮する必要があります。
生活リズム
二人の生活リズムが必ずしも一致するとは限りません。どちらかの勤務時間が不規則だったり、残業や夜勤が多かったりすると生活リズムは大きく異なるもの。どちらか一方は寝ているのにもう一方は食事をしたり入浴したり…となると、どうしてもお互いに気を使ってしまいますよね。
ベッドの広さやマットレスの硬さによっては、片方がベッドに入ってきたときの振動で就寝中だったほうが起きてしまう…ということもあります。生活リズムがあまりにも異なるようであれば、別々のベッドを用意すると良いでしょう。
いびき、寝相、歯ぎしりに注意
パートナーの寝相やいびき、歯ぎしりはどうかという点も確認しておきましょう。一見さりげないことのように見えますが、あまりにもこれらがひどいと睡眠の質がガクッと落ちてしまいます。パートナーにイライラやモヤモヤを抱かないためにも、事前にしっかり確認しましょう。パートナーの寝相やいびき、歯ぎしりに問題があるようであれば、サイズにゆとりのあるベッドを選ぶのがおすすめです。
就寝前のルーティーン
「就寝直前までスマホを見ている」「音楽を聴いてリラックスしている」など、就寝前のルーティーンは人によって違うもの。お互いのルーティーンが噛み合わないと、小さなストレスが蓄積して思わぬイライラにつながってしまうこともあります。どちらかが我慢したりストレスを溜めたりしないためにも、二人に合った寝具選びや寝室づくりをしていきましょう。
暑がり・寒がり
「彼氏が暑がり」「彼女が寒がり」と、体感温度は人によって変わるもの。毛布や掛け布団、ブランケットはどれぐらいがちょうどいいか、寝室のエアコン温度はどう設定するかなども事前に話し合っておきましょう。「冷房がガンガン聞いてる部屋で布団に包まって震えてる」なんてことになったら、それこそ睡眠の質に影響してしまいます。
まとめ
「寝るときも一緒でいたい」「寝具は別々でOK」など、カップルによって就寝事情や寝具事情は違うもの。それぞれのライフスタイルに合った寝具を選ぶことが大切です。何より、二人で一緒に寝具を選ぶ時間はとても楽しいもののはず。あれこれ意見を出し合いながら、これという寝具を選んでくださいね。