過去の恋愛のトラウマにより、新しい恋にすすめなくなっていませんか。恋愛のトラウマは心に大きな傷として残り悩んでいる人も多いでしょう。しかし、恋愛のトラウマは必ず乗り越えられます。原因やトラウマ度チェック、克服方法についてご紹介します。
目次
恋愛のトラウマが起きる原因
トラウマが起きる原因は、過去の辛い経験です。似たような経験を繰り返したくないという思いはトラウマとして心に残ります。ここでは恋愛のトラウマが起きる原因についてまとめました。
DVを受けた
過去の恋愛で殴る蹴るなどのDVがトラウマになってしまうケースは少なくありません。DVをする理由は、自分の思い通りに支配するためです。また、自分のストレスを解消するために手をあげるケースもあります。きっかけは、「すぐに返信しなかった」や「言葉遣いが気に入らない」といったほんのささいな理由です。
DVをする人の見た目はいたって普通で、暴力が犯罪だとよくわかっています。しかし、あなたが反撃できないタイプであると判断された場合、こいつなら大丈夫だからとDVをしてきます。中には「相手が怒らせることをした」「悪いところを直してもらうため」と自己正当化しDVする人も。したがって、異性に恐怖心を抱きトラウマとなってしまいます。
ひどい束縛を受けた
恋愛をしていると、少なからず相手から束縛されます。尋常ではない束縛を受けたことでトラウマとなってしまったというケースは少なくありません。束縛する人は、相手を信頼していない、もしくは浮気されてしまうかもしれないといった心理が働きます。ひどいものだと学校や職場で異性と話すことを禁止にする・電話番号を消す・LINEをブロックさせるといった異性との接触を厳しく制限します。もし異性と話をしているところを見られた場合、人格を否定する言葉や暴力を受けてしまう可能性も。
その結果、次に恋人になる人に恐怖を感じ、次の恋愛に踏み切れなくなるのです。
人格否定を受けた
否定的な言葉や、相手からひどい態度を受けたことで恋愛が怖くなってしまうケースがあります。ひどくなるとうつ病に追い込まれてしまうことも…。これはモラハラ(モラルハラスメント)と言われるもので、数年前から耳にすることが多くなりました。付きあう前は優しく、相手を傷つけるような言動や行動はしません。しかし、付きあい始めると態度が豹変。何か気に入らないことがあると「お前が悪い」と一方的に傷つける言葉や行動で追い込んできます。一見、悪い点を指摘しているだけに見えてしまうため、モラハラだと理解されないことも。モラハラを受けている人が孤立してしまうことも少なくありません。
モラハラを受け続けると相手の意見に逆らえないまま洗脳状態になるケースもあります。別れられたとしても、こういった経験が恋愛に対してトラウマとして残るのです。
遊ばれた
体の関係を持ったものの、結局付きあうことなく、都合よく扱われて終わる…。このような経験がトラウマとなり、恋愛に対して臆病になる人もいます。そのため、本気でアプローチしてくる人の気持ちに応えられなくなることも。遊び人タイプは自分がよければ、周りはどうでもよいと考えている傾向にあるので警戒が必要です。他につきあっている人がいることも考えられます。
余裕がなくなり新しい相手から目をそらしてしまい、気持ちを受け止められなくなります。
恋愛トラウマ度チェック
トラウマを自覚していない場合、恋愛が上手くいかず悩んでしまう場合があります。現在、恋愛に対してトラウマを抱えているか判断しておくと、克服に繋げられますよ。トラウマの深さを診断するために以下の項目に当てはまるものがないかチェックしましょう。
チェック項目は以下の通りです。
- 恋愛していても不安になる
- 別れが怖い
- 感情が抑えられなくなる
それでは、各チェック項目の詳細について紹介します。
恋愛していても不安になる
「新しい恋人ができても理由のない不安に襲われる」「恋人の言葉が今一つ信用できない」という思考に陥る人がいらっしゃいます。この状態は、過去の出来事が繰り返されるのではないかという不安から起こります。本来であれば恋愛は楽しさや辛いことが多々ありますが、常日頃から不安を抱えている場合は恋愛に対してトラウマを抱えているかもしれません。
別れが怖い
付きあい始めたばかりなのに、もう別れを考えていることはありませんか?それはトラウマとして残るほどの別れが影響しているかもしれません。いつ別れを切り出されてもいいように、自己防衛が働いているからでしょう。その考えは恋愛のトラウマが作り出したものといえます。
感情が抑えられなくなる
恋愛をしていると急に悲しくなったり、怒ったりと感情を抑えられなくなることはありませんか?もちろん恋愛は楽しいことばかりではありません。過去の恋愛と似たようなシチュエーションに出くわしたとき、感情を上手くコントロールできないなんてことも。DVを受けたことがある人の場合、身を守ろうと自分が受けたDVと同じことを相手にしてしまう人もいます。
トラウマに陥ると恋愛にどう影響を与えるのか
過去の恋愛から受けたトラウマは心に大きな傷として残ります。辛い思いから自分を守るため、誰かと親密になることを恐れ、無意識に人を遠ざけてしまうことも。
トラウマを受けた場合、恋愛にどのような影響を与えるのか紹介します。
異性が怖くなる
異性の目が怖くなり、相手の目を見て話せなくなります。異性と会話をしていても不安な気持ちが飼ってしまい、会話も続きません。恐怖の裏返しから攻撃的になり、ケンカ腰な態度も出てきます。このような態度を取ってしまうと周囲から気難しい人と思われ、異性を遠ざける結果に。異性と関わりたくない気持ちが無意識に表に出てしまうからです。最終的に新しい恋ができなくなるといった負のスパイラルへ陥ってしまうので、早めの対処が必要になります。
相手を信じられなくなる
信じていたはずの恋人から傷つけられた経験がトラウマとなり、人間不信となってしまいます。恋人にまた傷つけられると思い込んでしまい、素っ気ない態度を取ったり、過敏に反応したりして相手を困らせてしまいます。暴力を受けていた人は自分を守るために、恋人に暴力をふるってしまうこともあるようです。これ以上傷つきたくないという思いが過剰な行動につながるかもしれません。
自分に対して否定的になる
トラウマから自己肯定感が低くなり「無理だ」「私なんて駄目」と自己否定が多くなります。自分の悪いところやダメなところに目が向き、異性に愛されなくて当然だと思い込んでしまうことも。
褒められたとしても「何か裏があるかも…」「どうせ社交辞令でしょ」と考えてしまい、素直に受け入れられません。褒めたほうも気まずくなり離れていくケースも考えられます。
恋愛に冷めてしまう
恋愛に対して冷めた目で見てしまいます。どうせ上手くいかない、辛い思いをするのではないかとビクビクして素直に気持ちを表現できなくなるでしょう。自分に好意を寄せてくれても過去の恋愛と重ねてしまい冷めてしまうことも。時には相手に対して気持ち悪いと感じてしまう場合もあります。
トラウマが恋愛に対してドキドキする感情にフタをしてしまっているかもしれません。
恋愛のトラウマを克服する方法
誰かに話を聞いてもらう
トラウマを克服するひとつの方法は「辛い胸の内を人に聞いてもらう」ことです。自分の気の合う人にまず話してみましょう。恋愛のトラウマは抱えているだけでも大きなストレスになります。このストレスをそのままにしていると不安な気持ちが膨れ上がるばかりです。相談ではなく話を聞いてもらうだけで少しずつストレスは発散されるでしょう。最初は仕事や趣味の話からで構いません。会話をすすめていく中で信用できると思ったら、どう辛かったか、今どのような心境なのかを人に聞いてもらいましょう。
自分を責めない
恋人に裏切られてトラウマを負った場合、思い出すたびに胸が痛むでしょう。あんなに優しかったのに自分に責任があったのではと自分を責めてしまう人は少なくありません。
「恋人とコミュニケーションを取れなかったから」「自分の行動が恋人を困らせていたのではないか」など相手を想いやるほど傷が深くなります。あなたは自分を責めてしまい、黙って耐えていませんか?
別れたことに対して文句ひとつ言わない姿勢は素敵なことです。しかし、恋愛は二人でするもの。自分の言葉や行動ばかりを責める必要はありません。結果的に上手くいかなかっただけだと自分を許してあげてください。
無理はしない
失恋から立ち直るために新しい恋を探すのは素晴らしいことです。しかし恋愛の傷を埋めるために無理をしてはいけません。無理に新しい出会いを求めると、傷がよくなるどころか余計深くなる場合があります。忘れようとしているときは心の傷がまだ癒えていない時期です。自分のキャパを超えた範囲で行動すると新しい相手の良いところより悪いところが強調して見えてしまうかもしれません。より傷が深くなる可能性があります。
相手を無理に忘れようとせず時間が解決してくれると思うといいでしょう。恋愛と関係ないことを始めるのがおすすめです。体を動かしてみたり、新しい趣味を作ったりと全力で楽しめることを探してみましょう。一度、恋愛から距離を置くことでトラウマから解放されます。
紙に書き出してみる
辛い思いを紙に書き出してみて向き合ってみる方法です。紙に書くと、気持ちが落ち着き、感情や思いが整理できます。以下の内容を書き出してみましょう。
- つきあっていたときの気持ち
- 今の気持ち
- どうしてこうなったのか
- そのときの恋人の様子、態度
- どうしたらよかったのか
これらのことをできるだけ詳しく書いてみてください。その後、読んでみると頭ではこんがらがっていたことが、紙に書き出されたことで整理されます。少し一歩引いてみると、今まで見えなかったことがクリアになるかもしれません。自分に悪い部分があれば次の恋に活かしましょう。向き合えたのならこの紙は破いてゴミ箱へ。これでトラウマを忘れられるはずです。
思い出を全部捨てる
頭の中を整理する方法として、恋人との思い出のモノを全て処分しましょう。目の前に思い出の写真やプレゼントがあると気持ちは晴れません。過去と決別するためには行動に移すのみです。モノだけではなくスマホに残っている写真も忘れずに消去します。思い出となるものは全て処分しましょう。
捨てるのに抵抗があるのなら、売ったり、譲ったりすればいいですし、家族や友人に頼んで処分してもらう方法もあります。
新しい恋人を信じる
一度トラウマを受けると、次の恋人にも同じことをされるのではないかと信じられなくなってしまいます。これは恋愛に限らず人間関係でもよくあることです。しかし、この状態を変えない限りトラウマを克服できません。好きな人ができたときは、少しずつ相手を信じて見ることから始めてみましょう。相手を信じられれば、その人の良いところを見つけられるようになるので、より好きになることができます。トラウマを与えた人と新しい恋人は違う人間なのですから。
まとめ
恋愛で受けたトラウマの原因や克服方法について紹介しました。トラウマから次の恋愛ができないという人は男女問わず多くいます。トラウマというのは気持ちを大きく傷つけられるため、切り替えるのはとても難しいものです。
しかし、街には幸せそうなカップルや家族が溢れています。何故でしょうか?常に幸せな恋愛というのはなく、失恋は誰にでもあります。重要なのは失恋をした悲しみや苦しみを乗り越えられたからです。困難を乗り越える道程で、自分の考え方や行動パターンが見えるようになります。もしも自分に至らない点があれば改善していくことで次の恋愛を素晴らしいものにします。
だから大丈夫です。今はトラウマがあったとしても少しずつ乗り越えることで過去の恋愛を超える素晴らしい恋愛ができるでしょう。