「普段は優しいのに、ちょっと失敗すると凄く厳しい…これってモラハラ?」
このような不安を感じていても、自分では判断しづらいものです。ここでは、そんな女性のモヤモヤを解決するために、モラハラ彼氏の定義や特徴や対処の仕方を紹介していきます。
目次
そもそもモラハラとは?
モラハラ(通称:モラルハラスメント)とは、道徳や倫理にしたがって精神的に相手に嫌がらせをすること。モラハラがやっかいなのは、「一般的な正しさ」や「正義感」を建前にした嫌がらせ行為である点です。例えば、「お前のために言っているんだよ」という言葉に対し、「思いやりで指摘してくれているのだから、否定しちゃいけないんだ」とハラスメントを受け入れてしまう人もいるでしょう。
こうして、良識(モラル)と嫌がらせ(ハラスメント)で、相手の意のままにコントロールされ苦しむことが問題になっています。
モラハラは暴言を吐く以外のタイプがある
「私の彼氏は暴言を吐いてないからモラハラじゃないかも…」と思っていませんか? 実は、威圧した態度で責めてくるタイプや経済面で相手を追い詰めるタイプなど、モラルハラスメントには複数のタイプがあります。
暴言を吐かれていないのに、相手にモヤモヤした感情を抱いているなら、暴言タイプではないモラハラ彼氏かもしれません。モラルハラスメントについて学んでいきましょう。
暴言を吐く
「これだからお前はバカなんだ」「お前みたいなやつ生きてても意味ないだろ」など、彼女の人格を否定するのは典型的なモラハラです。
強い言葉で相手を責めて、自分が優位であることを誇示しようとするのです。モラハラ彼氏は、自分が絶対正しいと思っているので、彼女の反論を受け付けません。正しいことを盾にしている暴言であるため、有効的な反論をすることができずに黙らざるを得ないために、彼女の方はだんだん反論ができない自分に自信がなくなり「自分には価値が無いのではないか」と思い込まされます。
さらに、本当は彼氏の方が間違っているようなことでも、精神的に追い込まれると「ここまで言われる自分が悪いんだ…」と肯定してしまうようになります。また、彼氏の意に沿わないことをすると暴言を吐かれてしまうため、辛さから逃れるために彼氏に従うようになってしまうのです。
無視をする
カップル間でケンカをしてしまった場合、感情を冷却させ理性的な会話をするために距離を取ることもあるでしょう。そのようなケンカをしている場合でも、相手が困っていたら助けますし、必要最低限のコミュニケーションを取るのは普通のことです。
ところが、モラハラ彼氏は突然、なんの脈略もなく無視を開始します。彼女が困ろうが、苦しもうが関係ありません。一方的に彼女を無視し、無言で不満をアピールしてくるのです。また、モラハラ彼氏は無視されていることを、彼女が察するように仕向けます。
彼女が「どうしたの?」「私なにかした?」と聞いたとしても『自分で考えろ』と言わんばかりに無視します。その間も彼女以外の人には、普通に優しく接するので彼女にとっては理由が解らず精神的な負担を抱えてしまうのです。
そして、ある日無視を終了して優しく接してくるのもモラハラ彼氏の罠です。「元の優しい彼に戻ったんだ!」と嬉しい気持ちにさせたと思ったら、また無視するので彼氏の行動一つひとつに顔色をうかがうようになります。
また、無視をする場合にもモラハラ彼氏側に目的がある場合があります。ただ無視をするのではなく、必要な情報を渡さないで彼女を困らせることを目的としているパターンです。情報を渡されないで困った彼女が助けを求めてきたとき、モラハラ彼氏は「仕方がないから俺が教えてやった」「俺に頼らないといけないお前はダメなやつだ」というハラスメントを行う口実を手に入れるのです。
他には、無視に理由があることを告げてくるパターンもあります。「お前が悪いせいで、俺は怒っている。だから、口も聞きたくないんだ」「俺を怒らせるお前が悪い」という理由を告げることで「私が怒らせてしまったんだ。怒らせてしまって申し訳ないな。無視されるのも辛いから、怒らせないようにしよう」と考えてしまい、彼の支配に屈していきます。
態度で威圧する
気にくわないことがあると、テーブルを思いっきり叩く、ドアを蹴り飛ばす、舌打ちする、壁に穴を開けるなど、態度で威圧するタイプも立派なモラハラです。態度で見せつけてくるタイプは、彼女が自分の思う通りに動くまで、モノに当たり続けます。
また、モノを破壊したあとに「本当はお前を殴ってやりたい」と暴言と組み合わせてきたり、バットや木刀、刃物などを持ち出して脅すパターンも存在します。
力の強い男性が、ずっと威圧してくる様子は誰であってもトラウマもの。モラハラ彼氏は、自分が攻撃的な姿勢を見せることで彼女に精神的なトラウマを植え付けようとするのです。「もしかしたら今度は自分に暴力がくるかもしれない」と恐怖を植え付けられた彼女は、彼氏のちょっとした動きでも敏感になってしまいます。
経済面で相手を困らせる
夫婦や同棲しているカップルに見られるモラハラです。一緒に住んでいるのに、経済的な支援は一切なかったり、必要最低限以下のお金しか渡しません。
それどころか、彼女のお金の使い道には異様に厳しくしたり、自分はギャンブルに使いこんだりして、経済的に彼女を追い詰めていきます。また、彼女が長時間働かないといけない状況に仕向けたり、逆に彼女が働くこと自体を拒否したりなど、行動や経済的な自由を奪うのも特徴です。
行動を制限してくる
精神的な嫌がらせに加えて、行動を縛ってくるタイプのハラスメントもあります。数分単位で連絡を要求する、スマートフォンの位置情報を使った行動監視をする、スマートフォンを操作される、といった行為を強制させることで自分の監視下に置こうとします。
このような行動制限は「心配だからLINEを送信したら10分以内に確認して欲しい」「夜は危ないから外出しないで」「他の男はお前のことを狙っているから、しゃべらないで」といったような愛情と言われたらそうかもしれない、という要望からはじまることが多いのですが、だんだんエスカレートしてきます。
「LINEを送ったら10秒以内に返信しろ」「家から一歩も外に出るな」「他の男を見るな」といったような常識的に守れないレベルに変わってくると要注意です。モラハラ彼氏は自分の要望を破ったことを、彼女を責める理由にしたいだけ。このままでは暴力や暴言がセットになることは、目に見えています。
当てはまるほど要注意!モラハラ彼氏の特徴
1つでもある場合は、モラルハラスメント加害者の資質があります。あなたが苦痛に感じているのであれば、関係が浅いうちに「やめてほしい」ことを伝えておきましょう。
ただし、男性によっては男性だけのコミュニティ、いわゆるホモソーシャルで過ごした時間が長い場合、ハラスメントであることにまったく気付いていない可能性もあります。モラルハラスメントであることを認識できたら、素直に謝罪してハラスメントをやめてくれることもありますので、まずは対話を試みることをオススメします。
「使える・使えない」という基準で人間を評価する
モラハラの本質は「他人を自分の要求を満たすためのモノとして扱う」ところにあります。モラハラ気質で対話ができない男性は、「モノのくせに俺様に●●するな」という態度を取るのです。
モラハラ加害者にとっては、ターゲットになった人は人間ではありません。自分に従わせる存在なので、コントロールをするための方法を常に探し、ハラスメント行為を繰り返していくのです。
他の人にはウケがいい
モラハラ彼氏は、他者からの評価を気にするので、他の人からは「明るくて社交的」「丁寧な性格」などウケが良かったりします。実際にモラハラ彼氏に対して「付き合う前は優しかった」とこぼす彼女も多いのです。実はこの優しい時期は「彼女を見定める期間」なのです。モラハラ彼氏は、彼女が「自分にとって都合良く動く存在」であるか判断できるまで、本性を現しません。
猫かぶりが上手いので、周囲から良い彼氏だと思われがち。そのためモラハラを受けていても周囲は気づきにくいのです。モラルを優先した立派な言動も多く、周囲からは誠実だったり頼れる人間だと思われていることすらあります。
自分より立場が強い人に対して、過剰に従うのもモラハラ彼氏の特徴です。立場やメンツ、権威、上司と部下といった人との関係性を重要視する反面、彼女を同等の存在としては扱いません。モラハラによって彼女を立場が弱い存在に落とし、支配する構造にしようとします。
自分の非を認めない
例え100%自分が悪かったとしても、一切の非を認めないのがモラハラ彼氏の特徴。例えば、彼氏の方がデートに遅刻すると「遅れたのは自分のせいじゃない」「どうして自分が責められないといけないんだ」など、こちらの意見に耳を貸しません。
モラハラ彼氏は他人に厳しく自分に甘い性質をもっています。自分は彼女に厳しい言葉を浴びせるのに、自分は厳しい言葉を言われるのが嫌がるので、先んじて強い態度を向けてきます。
一度怒ると長い
モラハラ彼氏は、自己愛が強く、自分の弱みがあることを恐れるので「自分が悪い」ことから全力で逃げようとします。それどころか、全て彼女の責任に押し付けます。モラハラ彼氏にとって、相手の意見を受け入れるのは、自分が相手より下と認めることと同義になるので、相手が正論でも聞き入れることはないでしょう。
さらに、モラハラ彼氏の面倒な問題は、相手の非がある部分に関してだけは頭の回転が速いところです。そのため、口論になれば彼女の揚げ足をとって責めてきます。もし揚げ足を取るところが無ければ、過去の問題や事例を持ち出し「あの時のことはまだ許されていない」という論法を使ってきます。
このような状態で反論や訂正すれば、「逆ギレしている」「訂正すれば良いと思っている」という方向で言論を封じてきますし、誠意を持って謝ったとしても「もっと誠意を込めて謝れ」「謝罪したからといってお前の罪は許されない」「深く傷ついた」など、どちらに転んでも面倒な展開になるでしょう。
常に人を見下している
モラハラ彼氏は、何でも自分の方が上だと思っている傾向にあります。表面上は、相手を褒めるふりをして、裏では「あんなのおかしいだろ」など平気で見下すような発言をします。
他人の功績に対して、「あんなの誰だってできるよ」など、人を褒めるといった行為が一切ない場合は注意した方がいいでしょう。モラハラ彼氏は、当然のように彼女も見下しているので、彼女の小さなミスでも親のかたきのように責めてきます。
恩にきせる
あなたが関わるなんらかの問題が発生したときに、モラハラ男性が最初に行うことは煽ることです。「お前のせいで問題が起きた」「この問題が続けばとんでもないことになる」「俺の信頼が傷ついた」と、煽って不安をかきたてることで問題を大きくしてきます。実際には煽るだけなので、問題の本質は大きくも小さくもなっていないのですが、モラハラ男性はこの段階では問題の解決する方向には動きません。
次にモラハラ男性は、「お前は頼りにならないから、代わりに俺が解決する」「いつもお前は問題を起こして、俺が我慢しているだけ」といったレッテルを張ります。レッテルを張ったあとで、問題に対応し、解決した手柄を自分のものとするのです。このときに、あなたが問題を解決しようとしたり、解決したとしても、「また問題を繰り返すかも知れない」「問題を発生させたことを無かったことにしようとしている」といった論法で、問題を再燃させます。
この時、発生した問題が些細なことであればあるほど、モラハラ男性にとっては都合が良いのです。なぜなら、「大変な問題を俺の手で解決してやった」という既成事実を作り恩を売ることが目的だからです。
あとは事あるごとに問題を蒸し返し、「あの時こういうことがあって苦労した」「借りを返してもらってない」とコントロールしようとしてきます。
相手への都合を考えない
モラハラ彼氏は自分本位に生きています。デートをドタキャンしたり、忙しいのに「早く返信しろ」と催促して、彼女の都合を考えていません。そのくせ、彼女の方から連絡しても返信しないといった行為も平然としてきます。
先述した通り、外面は良いので他人に対しての返信はマメにしています。他人への返信と自分に対する返信に、明らかな温度差を感じるなら、モラハラを疑った方が良さそうです。
罰を与える
デートの待ち合わせに遅刻したり、連絡漏れだったり、ちょっとした失敗なんて人間だからありますよね。「ごめんなさい、次から気をつけるね」で終わるような話なのに、モラハラ彼氏の場合は、そこからが本番です。
「ごめんなさい」という謝罪を受け入れることはなく、「罰」を与えようとする傾向があります。まともな感覚の人間であれば、「罰」を人に与えようとはしません。
謝罪文を書かせる、暴力を振るう、恥ずかしいふるまいをさせる、金銭を要求するというように、罰もいろいろありますがモラハラ男性の目的はひとつです。罰を与えることで、自分を上位の存在にするとともにあなたの尊厳を貶めたいのです。
モラハラ彼氏だと判明したときの対処方法とは
結論から述べますと、モラハラ彼氏への対処法として最善なのは、モラハラ気質があると気付いた瞬間に「別れること」です。何を言われても、復縁しようとしてきても、相手に合わせたり、コミュニケーションをとる必要はありません。一刻も早く、関係を断つことが正解です。
モラハラ男性と関わってしまって後悔しているのであれば、少しでも現状を好機に変えるための対処法を紹介します。
- 対処1: モラハラ彼氏とは未練なく別れる
- 対処2: 周囲の人間にモラハラをバラす
- 対処3: 自分を癒す
モラハラ彼氏とは縁を切りたい! 未練なく別れる方法とは
モラハラ彼氏と別れよう!となったときは、「すっきりキレイに別れたい!」ものです。さっぱり再出発できるような別れ方・考え方を紹介します。
- 別れる方法 その1:確実に別れる準備を進めておく
- 別れる方法 その2:「別れよう」としっかり告げる
- 別れる方法 その3: 最後まで気を抜かない
別れる方法 その1:確実に別れる準備を進めておく
モラハラ彼氏に対して、未練は必要ありません。モラハラを行う人間は一緒に住む人間を幸せにすることはできないのです。被害者があなただけならまだ良いのですが、近い将来、あなたの家族や親兄弟、子どもや友人がモラルハラスメントの被害者になってしまいます。
とはいえ、あなたは衝動的に別れる選択をしないほうが良い場合があります。衝動的な行動の場合、モラハラ男性に付け入るすきを与えてしまう場合があり、逆に身動きがとりにくくなる可能性があるからです。まずは別れるための準備や計画を練ることが先決です。
モラハラ気質が発覚次第、確実に別れるための準備を少しずつ確実に進めておいてください。暴言は録音や録画したり、モノへの暴力は写真として証拠に残しましょう。モラハラ彼氏に別れようとする雰囲気を気付かれると証拠隠滅のために、スマートフォンを破壊したり、行動制限を厳しくしてくることが考えられます。バレないように行動しましょう。
逃げる準備を進める場合は、モラハラ彼氏と繋がりのある友人に相談したり伝えることが悪い結果を生むことがあります。すでにモラハラ男性は、その友人に対して自分の都合良い嘘を並べている可能性があります。あなたがモラハラ彼氏を別れる秘密の相談をしたとしても、モラハラ彼氏に筒抜けかも知れません。
モラハラ男性と別れるために、弁護士に依頼するなどでお金がかかることもありえます。モラハラ男性にバレないように、安全な場所にお金を貯めておきましょう。
別れる方法 その2:「別れよう」としっかり告げる
モラハラ彼氏の支配から逃れるために、無言で連絡を絶ち、SNSをブロックしたり、引っ越す計画などがバレてしまった場合、モラハラ男性は「精神的苦痛を受けたので訴える」などと話をこじらせるといった方法や、別の関係者を巻き込む方法でハラスメント行為で引き止めを行う可能性があります。
そのため準備ができたりバレたときには、隠したり逃げることはしないで「別れたい」という意思を正しく告げることが、モラハラ加害者にとっては有効です。「別れたい」だけを伝えましょう。感情的にならず淡々と進めることをオススメします。モラハラ被害者をコントロールするために直接会おうとしてくるでしょうが、会う必要もありません。
モラハラによりなんらかの被害を受けていたとしても、別れることだけを目的としたほうが最終的には被害が少なくなることもあります。謝罪や損害賠償などといった要求を、モラルが崩壊している相手におこなっても対応することはないでしょう。残念ながら泣き寝入りにはなるかも知れませんが、今以上に関わらないことのほうが、命や精神を守るために大切です。
あなたの「別れたい」という意思が強いことを知ったモラハラ男性は、表面を取り繕いながら生きているため、あなたを騙すためにあらゆる方法を使って「俺は変わった」「反省している」ことをアピールします。「直接会って謝罪がしたい」と言われても「会うことはできない」と、相手の要求を受け入れてはいけません。モラハラ彼氏は、あなたの対応にあの手この手で連絡を取ってくるかもしれません。
急にへりくだり、謝罪をしてきたり、情に訴えてくる場合があります。その姿を見ても「今の彼は前とは違う。私の思いを理解してくれるかも」なんて考えはNGです。モラハラ加害者は自分のしてきたハラスメント行為が明るみに出ることを恐れているので、モラハラ被害者を繋ぎ止めようとしているだけです。すべては自己保身のために、見せかけの行動をしているにすぎません。
「別れる」と決意したならば、相手の心のない謝罪は聞くだけに止め、情にほだされたり、相手の言葉に理解を示してはいけません。相手から連絡があっても「別れるので連絡は取りません」と伝え、自分からそれ以上は何も発信をしないようにしましょう。
別れる方法 その3: 最後まで気を抜かない
モラハラ男性のたちが悪いところは、ハラスメントを正当化することに慣れているところです。自分の都合の悪い証拠は隠滅し、自分に有利なように周囲を巻き込んだり、あなたの不利な証拠を拡散するなどして、自らの要求を通そうとしてきます。
最悪の場合、自己矛盾を含んだ自暴自棄なハラスメントを行い、あなたとの別れを阻害してくることもあるでしょう。巻き込まれてもダメージを受けないように、少しでも自分の弱みを相手に渡さないことを、日頃から注意しましょう。
モラハラ男性には理性的な会話も感情的な通じません。モラハラ加害者が関心を持つのは「ターゲットを意のままにコントロールできるかどうか」と「自分がしてきたハラスメントが世間にバレないか」です。あなた自身がモラハラ男性よりも数段上の存在となったり、コントロールされないことを示すことができればモラハラ男性はあなたから興味を失うでしょう。
モラハラ彼氏の悪行をバラしたい! 方法はあるの?
自分の自尊心を傷つけられたのですから、(正直オススメはできませんが)仕返しをしたいと思うのは当然のことかも知れません。モラハラ彼氏からの被害が暴力に及んでいる場合、効果的に止める方法を紹介します。
- 仕返し方法1:モラハラ彼氏を訴える
- 仕返し方法2:モラハラの事実をバラす
モラハラ彼氏を訴える
モラハラ被害を司法の手に委ねるためには、解りやすい証拠を集めることが重要と言えます。ただし、モラハラの場合は暴言や行動によって証拠が残らないことが多いため、証拠集めに苦労することがあります。
ハラスメントによる暴力を受けたことがわかる写真、暴言のボイスレコーダー、怪我により通院した場合の診断書などといった、客観的にみて被害を受けたことがわかる証拠を集めていきましょう。精神的苦痛を受け心療内科に通った場合には、通院記録や診断書も有効です。
モラハラの証拠が準備できたならば、警察に相談する、裁判所より保護命令を出してもらう、法的に訴えて慰謝料を請求するといった方法を取ることができます。また、DV被害者を支援する団体などに協力を仰いでもよいでしょう。
ハラスメント行為が裁判沙汰になれば、ほぼ確実にモラハラ彼氏への精神的・経済的ダメージになるでしょう。ただし、仕返しとして確実な方法ではあるものの、訴訟の準備に手間とお金がかかります。
弁護士に依頼する場合は、ハラスメント行為の訴訟に詳しい弁護士を探して連絡しましょう。
注意が必要なのは、警察に相談したり裁判所から命令を出してもらうといった第三者を使った対応を行うと、モラハラ男性の歪んだ感情を逆なでする可能性があることです。知性を欠いているモラハラ男性の場合には、「警察に相談することは、自分で正々堂々と対応しない卑怯な行為」という言いがかりをつけるきっかけにもなりえます。また、モラハラ加害者が拠り所にしている「正しさ」から否定されることで、ハラスメントが過激になるかも知れません。
モラハラの事実をバラす
モラハラ彼氏は外面が良いので、モラハラ彼氏の知人や友人は本性を知らないケースがほとんど。そして、人一倍世間体を気にするタイプを逆手にとり、モラハラの事実を公表していきましょう。
ただし、モラハラ彼氏の良い部分を長いこと見てきた友人達は、すぐに信じる可能性低いです。暴力の証拠やLINEの履歴やボイスレコーダーなど証拠になる物があれば、公開していきましょう。彼女一人が離れていくのは、モラハラ彼氏にとって大きなダメージにならなくても、仲の良い友達まで離れれば、モラハラ彼氏だってさすがに後悔するはずです。
モラハラ男性の味方を引き剥がしダメージを与えることを目的にする場合、プライドの高いモラハラ男性の反感を買うことは必至です。「バラされるくらいなら道連れにする」といったような、最悪の事態にならないように注意してください。
モラハラ男性とは今以上に関わらない道を選ぶならば、事実の公表は信頼できる味方を増やすためだけにとどめておくほうが良いかも知れません。
モラハラ彼氏と別れた後のトラウマを解消するには?
モラハラ彼氏との関係を解消したとしても、付き合っていた時間は戻ってきませんし、心の傷だって簡単には治りません。つらい気持ちを解消する方法を紹介します。
あなたを人間として扱う人たちと交流する
モラハラ彼氏からの束縛から逃れたら、あなたを人間として扱ってくれる人と交流しましょう。家族や友達、信頼のおける知人、その他の常識のある人間と交流することで、ハラスメントとは無縁でいられるはずです。
モラハラ男性から受けたダメージが癒えるのは、モラハラ男性が改心することではなく、あなたが幸せになることのはずです。ハラスメント加害者に振り回されることのない人生を過ごしていきましょう。
辛い事実として受け入れる
思い出したくもない、忘れたいモラハラ。けれど、モラハラによる辛い記憶を「忘れよう」「思い出さないようにしよう」とすればするほど、モラハラが辛い記憶として残ってしまうと言われています。
もし辛い記憶が思い出されてしまった場合は、
- モラハラ男性の存在により辛い事実があった
- けれど、もうモラハラ男性はいない
という事実を客観的な視点で受け入れることで、トラウマが解消されていきます。事実として受け入れるために、紙に書き出すなどして辛さをアウトプットすることも良い方法です。辛い記憶や想いを、頭や心に閉じ込めるのではなく、紙や言葉にして吐き出すことで、あなたにハラスメントをする存在が現実にいないことを認識できます。
自分が一番幸せになる方法を優先しましょう
彼女に向ける態度全部が厳しいものではなく、たまに見せる優しさがあるのがモラハラの面倒な部分です。「優しいときもあるし、彼もいつかは分かってくれるはず」なんて、黙って従っていると、相手をどんどんエスカレートさせていき、大きな事件になる可能性があります。
少しでも、つらいと思うなら自分の気持ちを大切にしてあげるべきです。それでも、モラハラ彼氏と付き合い続けたいなら、彼がどうしてモラハラをしてしまうのか、原因を追求して2人で解決していく覚悟が必要になります。本当にツラいと思ったら潔く別れるのも大切ですよ!
モラルハラスメントするのは男性だけではありません。加害者が女性であるケースも多くあります。
女性がモラルハラスメントの加害者である場合は、男性が被害者であることを周囲に伝えることができないというケースがあり表面化していないこともあります。
もし、なんらかのハラスメントを受けている、と感じる場合には客観的な判断ができる第三者に相談することをオススメします。
恋愛相談をできる相手がいない、まったく利害関係のない人に聞いてもらいたい場合には、街コンポータルのTwitterアカウントのDM宛にご相談いただいても大丈夫ですよ。