意中の人の心を射止めるために100本の矢をはなっても、人の心はゆらゆら動くものなので、その的中率は低いものです。天気予報のように人の心の動きを予測したい!と思っている人も多いはず。これまで「心理学」の分野では、人の心がさまざまな視点から研究されてきました。
今では心理学の知見をもとに、たくさんの恋愛心理テクニックが考案されています。実験結果から導き出された、「こうすれば相手はこう思ってくれるはず」というセオリーを持つことで、相手の気持ちを誘導可能。恋愛を運任せのものから自分でコントロールするものに変えることができるのです。
目次
恋愛の段階別!異性を落とす心理テクニック
恋愛には、いくつか段階があります。恋愛の心理テクニックはやみくもに使うのではなく、段階に沿ったものを使うようにしましょう。ここでは、出会いからデートで関係を深めていくまでの段階ごとに有効な心理テクニックをまとめました。
興味をもってもらう
せっかく知り合って一時的に話が盛り上がっても、合う頻度が少ないとなかなか恋愛には発展しません。最初はとにかく会う約束を取り付ける、話しかけるのが得策。相手にとって、近くにいるのが当たり前の存在になりましょう。
単純接触の原理
人は接触した回数が多いものほど気になってしまうという心理を応用した心理テクニックです。なんとも思っていない人でも、よく会っているうちに情が沸いてくることはありませんか?毎朝電車を待っている時に見かけるあのおじさんをイメージしてください。あまり見かけない他のおじさんたちと比べて、心のつながりが感じられるのではないでしょうか。
挨拶や会話をしたことがなくてもよく見かける人のことを「ファミリアストレンジャー」といいます。災害の際にファミリアストレンジャー同士が協力して危機を乗り越えたという例もあることから、心の繋がりが強められると考えられます。
スリーセット効果
人の印象は3回で定着するため、出会って3回目までに良い印象を与えられれば、その印象が相手にずっと残ります。一度ついた印象はなかなか変わりません。相手に優しい印象与えられていれば、相手はその後の行動や言動に相手がやさしさを感じてくれるのです。ありのままの自分を知ってもらうことも大切ですが、最初の3回は自分を偽りすぎない程度で良い印象を与えることに徹してみてください。
意識させる・好きになってもらう
好きな人に興味を持ってもらったら、次は異性として意識してもらう必要があります。ここで心理テクニックを上手に使うと、ただの友人から次のステップに進めるでしょう。
好意の返報性
相手に興味を持ってもらったら、気持ちを抑えてだらだらと友人関係を続けるのではなく、少しずつ好意を出していくのが得策。何かしてもらったら大げさに喜んだり、小さなことをほめてみたり「あなたに興味があります!」という気持ちを示しましょう。
自分のことを好いてくれている相手には、なぜか好意を抱いてしまうもの。自分のことを尊重してくれる人を、無下にはできませんよね。
ちなみに、返報性のテクニックは浅い関係の方が効果が出やすい傾向があります。長い間友人として付き合っている異性に急に好意を向けられても、他の感情が邪魔してしまい、なかなか関係の伸展にはつながらないでしょう。
保有効果
保有効果とは、自分が持っているものを失うのが怖いという心理を利用したテクニック。ぐいぐい押した後の「引き」の段階です。通常はマーケティングに使われるもの、恋愛においても活用できます。
想像してみてください。話をよく聞いてくれて、優しくしてくれる相手がいたとします。あなたは相手を異性として意識していないものの、告白したら相手は喜んでOKしてくれそう。そんな人が急にあなたより他の人と
仲良くするようになったらどう思うでしょうか。
自分に向いていた相手の心が離れていくのは怖いもの。それを失いそうだと思わせる「引き」を作ることで、相手に自分の存在の大きさをアピールできるのです。
ウィンザー効果
直接言われるより、第3者の口から伝わった内容の方が信頼できるという心理。確かに、いくら好意を示されても自分のことになると、誰にでもなんじゃないかとか冗談かもしれないと疑心暗鬼になりますよね。第三者から「あなたのこと気になっているみたいだよ」と言われると、何故か信用できませんか?内に秘めておけず相談しているのかなとか、他の人も知っているのかなとか思いを巡らせてしまいます。
自分で直接伝えるのに抵抗があるという人でも、友人にお願いして伝えてみると相手をドキドキさせられるかもしれません。
デートに誘う
お互い何となく両想いだと思っていても、デートに誘えなければ関係は進みません。ここでは、デートに誘う時に使える心理テクニックをご紹介。ぜひ戦略的にデートに誘ってみましょう。
フットインザドア
段階的要請法とも呼ばれる手法です。はじめは相手が簡単に引き受けてくれる小さなお願いを重ね、徐々にステップを上げていくというもの。人はできるだけ一貫した態度を取ろうとする習性があり、小さなお願いを聞いているうちに比較的大きなお願いも断れなくなっていきます。
デートに誘う際も、まずは仕事の話がしたい、悩みを相談したいなど相手が受け入れやすいお願いから始めるとスムーズにデートに誘えるでしょう。
ドアインザフェイス
引き受けられないような大きな要求をして、本来の要求を譲歩しているように見せるテクニックです。
例えば相手をランチデートに誘いたいとします。この時、最初に「来週一緒にオーストラリアに行かない?」と聞き、しっかり断らせます。その後「じゃあ日本でいいや、来週一緒に沖縄行こうよ」と仕方ないから規模を縮めたという雰囲気を醸しながら再度尋ね、また断らせます。「うーん、じゃあ近くの○○っていうオーストラリアチックな食堂なら一緒に行ってくれる?」とかなり譲歩した雰囲気で尋ねると、相手は「食堂なら!」と言ってOKしてくれる確率が上がるでしょう。
相手にお願いを断ってしまったという罪悪感を抱かせ、可能ならできるだけお願いを聞いてあげたいという気持ちを刺激するテクニック。悪用は厳禁です。
ダブルバインド
恋愛においては、相手の選択肢がまるで2つのどちらかしかないような質問をすること。「来週ランチ行かない?」という誘いなら、行く・行かない・予定がある・行けるか分からない…など相手にはさまざまな逃げ道があります。しかし「おいしい中華とおいしいイタリアンならどっちに行きたい?」と聞かれると、相手は高確率でどちらかを選んでくれるでしょう。
ピークエンド効果
デートの最後を盛り上げると、相手の記憶にデートそのものが楽しかったと残しやすくなる効果。デートの最後に感謝の言葉や一緒にいられたことが本当に楽しかったと伝えてみてください。また記憶に残るようなイベントをデート終盤に計画することで、相手に「またデートしたい」と思ってもらえます。
役立つかも!?日本の恋愛研究データ
日本で行なわれた恋愛についての研究データをまとめました。データに裏付けられた恋愛の知見を深め、実践にも活かしていきましょう。
男性は親密になるほど女性の内面を見るようになる
異性への好意の理由を調べた研究です。この研究では、好意の対象である異性を挙げてもらい、相手とのかかわりが薄い場合には「個人的関係」、恋人や友人など相手とのかかわりが深い場合には「相互的関係」として分類。それぞれの場合において、「対象の異性への好意の理由」について回答を得ています。
相手を選ぶ際には、男性は外見を重視する傾向にあるのかもしれないが、「相互的」な関係を築いた後では、それが意図的なものなのか、または道徳的規範からくるものなのかは定かではないにしても、外見的魅力から他の要因に好意理由が移り変わっていくのではないかということが考えられる。
研究の結果、関係が薄い「個人的関係」の場合、男性は女性の外見的魅力を重視する傾向があることが分かりました。しかし、関係が深い「相互的関係」の場合には外見的魅力を重視する傾向が弱まり、内面に重きを置くように。つまり外見が意中の男性好みである自信がない女性でも、友人として交流を深めているうちに内面を見てもらえるようになるかもしれません。
ちなみに、女性はどのような関係でも異性の内面を重視することが明らかになっています。意中の女性と楽しく話しているイケメンに劣等感を抱く暇はありません。
すぐに告白はNG!両想いになってから
恋愛関係の状況(片思いか両想いか)によって、告白後の関係進展率に違いがあるかを調べた研究です。
両想い条件の方が片思い条件よりも関係変化得点が有意に高く、両想い状況で告白したほうが関係は進展しやすいことが示唆された。
告白した後、関係が進展しやすいのは両想いの時という事が明らかになりました。当たり前のような気もしますが、やはり片思いのまま「当たって砕けろ!」という方策は避けた方が良いでしょう。告白は「もしかして両想いかも?」と思い始めたころがベストです。
告白する前に、紹介した恋愛心理学を用いてまずは「意識させる」ことが大切。告白して断られた後だと、せっかくのテクニックが何となく相手にばれてしまう可能性もあります。特に女性は好意を持っていない異性に好意を向けられるのを嫌がる人もいます。避けられないためにも、まったく意識されていない状態で思いを伝えるのはぐっとこらえましょう。
告白はストレートな言葉で
告白する時は、深く考えずストレートに告白するのが吉。男性も女性も、抑えきれなかった「好き」の言葉にぐっと来てしまうと研究でも明らかになっています。
片思いか、両想いかの状況に関わらず、男性に対しても女性に対しても単純型の告白が最も効果的であるという結果が得られた。この理由として、余計なことを言わないシンプルでストレートな告白は、真実味があり、相手に自分の好意がもっとも伝わりやすいということが考えられる。
告白に余計な言葉がついてしまうのは、照れや恥ずかしいという気持ちから自分を守るためではないでしょうか。そんな気持ちから逃げずにまっすぐ気持ちを伝えられると、たとえ相手のことが好きではなくても感動してしまいますよね。ストレートに好きだと言えること自体を魅力に感じて、良い方に意識してしまうという方も多いはず。告白を機に関係をよい方法へ動かしたい方は、ぜひストレートな告白を心がけてみましょう。
(懇願方と)理屈型においては、「強引である」と感じる程度がもっとも高く、「誠意を感じる」程度がもっとも低くなっていた。
同研究では、「君がいないとだめだから付き合って欲しい」といった”懇願型”の告白と「君といるだけで幸せになるから付き合って欲しい」といった、なぜ付き合って欲しいのか理由を述べている”理屈型”の告白についても検証しています。いずれの告白も、告白された側からすると強引で誠意がないと感じられるようです。
「君がいないとだめだから」「君といるだけで幸せになるから」という言葉は、告白を断わることへの罪悪感を喚起させ、強引だと思われるのではないでしょうか。付き合わなかったら自分はだめになってしまう、幸せになれないというのは、自分の人生を人任せにしている印象を持たれ、付き合う相手としては頼りないと思われます。
懇願型の告白を用いた場合は、その後の関係が告白前よりも進展しにくいということを示している。この理由としては、懇願型の告白には相手の承諾を得るために自分の個性や考え方の一部を犠牲にし、すべて相手を優先させるようなニュアンスがあり、そういった告白者の気持ちを被告白者は負担に感じていることが考えられる。
さらに、懇願型の告白は告白後の関係が進展しづらいことも明らかになっています。「君がいないと生きていけない!なんでもするから付き合って欲しい」といったニュアンスの告白は、恋人というよりしもべのよう。パートナーになりたいとは思ってもらうのは難しいでしょう。
まとめ
今まで誰かを好きになってもなかなか進展させられなかったという方は、心理テクニックを使うことで素敵な恋愛ができるかもしれません。ただ、心理テクニックはいつまでも使えるものではなく、あくまできっかけづくり。内面を磨きを忘れず、心理テクニックで捕まえた相手を離れられなくしちゃいましょう!
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