「いつまでも学生気分を引きずってはいられない」「でも、だからこそ忘れられない…」そんな高校生みたいな恋愛の経験が、多くの方にあるのではないでしょうか。片思いで終わった恋も、うまく実った恋も、人生の大切な思い出です。
ここでは甘酸っぱい「高校生みたいな恋愛」の特徴と、その注意点についてまとめています。
目次
高校生みたいな恋愛の特徴
「高校生みたいな恋愛」は実際の高校生がしている恋愛と必ずしも一致しません。そこには憧れや懐かしさ、切なさが含まれています。
では、一般的にイメージされる高校生みたいな恋愛はどんなものなのでしょうか?特徴を解説していきます。
今しか見えない
学校という、ある意味で閉鎖された環境にいるのが高校生。そのため、良くも悪くも意識が「いまこの瞬間」に集中します。そのため相手の将来性や過去にこだわらない、純度の高い恋愛が可能です。
「高校生みたいな恋愛」と聞いて「純愛」を想い浮かべる人が多いのは、このためと考えられます。
2人だけの世界にひたれる
社会人になると、恋愛対象の相手以外にもさまざまな関係性が生じるので、「好きな人と私の2人だけの世界」にどっぷりひたるのは難しくなります。ですが、高校生の場合には社会的なしがらみもそれほど多様でなく、2人きりの世界に生きられるのです。
生活のすべてを「恋愛」に費やせる
高校生のうちは、その気になれば生活のすべてを恋愛にささげられます。もちろん、高校生にも勉強や進学、アルバイトなど、恋愛以外のやるべきことはあるでしょう。ですが、社会人と比較するとその緊急度・優先度は低く、恋愛を「最重要事項」にすることも可能。
「全身全霊で恋に生きる!」が実現できるのも「高校生みたいな恋愛」の特徴です。
お金の話がからまない
大人の恋愛において経済面は大事な要素。それがすべてではないにせよ、「今後の生活」を考えると、どうしても相手の収入や支出は気になるものです。高校生のうちは実家住まいが多く、経済面は保護者に守られているため、お金のことを気にする必要があまりありません。
恋愛と直接関係のないお金の話をしなくていい点も、「高校生みたいな恋愛」が純愛の象徴と見なされやすい特徴と言えるでしょう。
「結婚」はあくまで憧れ
2022年4月1日より、男女ともに結婚が可能になるのは18歳からになります。つまり、高校生にとって結婚は「いつか果たしたい夢」であって、差し迫った現実ではありません。
社会人になると、異性と付き合うときには「この人と結婚するのかな?」という問いが頭をかすめます。相手のことが好きかどうかだけでなく、「一緒に家庭を築く対象としてふさわしいか」も判断基準に入ってくるのです。
結婚の想定をそれほど現実的にしなくていい分、「高校生みたいな恋愛」では恋愛それ自体に没頭できると言えます。
リアルな高校生の恋愛とは?
ここまで世間一般でイメージされる「高校生みたいな恋愛」について解説してきました。では、リアルな高校生の恋愛はどんなものなのでしょう?
2020年代を生きる高校生の恋愛のリアルを見ていきましょう。
SNSがきっかけの恋愛も多い
マイナビティーンズラボが行った調査では、「SNSやアプリから始まる恋はありですか?なしですか?」の質問に高校生の67%が「あり」と回答しました。大人が「高校生みたいな恋愛」を思い描くとき、その相手は同級生や先輩・後輩、先生などが一般的でしょう。ですが、リアルな高校生の恋愛では「SNSで出会った人」も恋愛対象に含まれるようです。
参照:マイナビティーンズラボ(https://teenslab.mynavi.jp/column/research_girlslife/)
カップルアプリでコミュニケーション
「TesTee Lab」の調査によると、高校生のカップルアプリ利用率は36.4%。「誰もが使っている」とまでは言えませんが、高校生カップルの間にカップルアプリは定着していると言っていいでしょう。アプリの中で特に人気なのは「TimeTree」。カップル限定のアプリではなく、家族や友人などとスケジュールを共有するためのカレンダーアプリです。リアルな高校生の恋愛ではウェブを介した効率的なスケジュール管理が行われているとわかります。
参照:TesTee Lab(https://lab.testee.co/couple-2020)
幸せな姿をSNSでシェア
TikTokやTwitter、Instagramなど、高校生の利用率が高いSNSでは、高校生カップルの「のろけ」が大量にアップされています。特にInstagramのストーリー機能は24時間で投稿が自然消滅するため、利用のハードルが低く、大人気。2人のデート模様はもちろん、イチャイチャする姿やキスシーンなどもSNSにアップします。中にはInstagramストーリー内でケンカが始まり、その模様が実況中継されてしまうケースもあるのだとか。
大人が想像する高校生みたいな恋愛は「2人だけの世界にひたる男女」でしたが、実際の高校生は自分たちの恋愛を世界に拡散しているようです。
浮気チェックのためにID・パスワードを共有
恋愛中の高校生の中にはお互いのSNSアカウントのID・パスワードを教え合うカップルもいるのだとか。SNSの個人アカウントにはDMが届きます。互いのアカウントのID・パスワードを渡し合うことで相互に浮気していないかチェックが可能。ある意味で「アカウントを乗っ取り合う」わけです。
いくら交際相手とはいえ、ID・パスワードといった個人情報を漏らすのは危険で、おすすめはできません。リアルな高校生の恋愛はかなりリスキーなところに及んでいると言えます。
「高校生みたいな恋愛」と高校生の恋愛は違う
高校生のリアルな恋愛事情と、大人が考える「高校生みたいな恋愛」の間にはかなりのギャップがあるようです。「高校生みたいな恋愛」には大人のノスタルジーや憧れが含まれているためかもしれません。あくまでフィクションやファンタジーとして楽しむべきと言えそうです。
「高校生みたいな恋愛」を卒業するためのポイント
ときには高校生みたいな恋愛の物語にどっぷりつかるのもいいでしょう。しかし、大人の恋愛ではイメージの中にある高校生のようにふるまってしまうと失敗してしまうリスクも…。
ここでは「高校生みたいな恋愛」に憧れるあまり失敗してしまわないよう、大人の恋愛における注意点を解説していきます。
お金の話はきちんとしておく
大人の恋愛ではお金まわりのことをきっちりしておくのが大切です。デートの費用をどちらが持つのか、生活費はどうするのか、日用品はどれくらいの価格帯のものを買うのかなど、考えるべきことは数多くあります。
「あまりお金のことをくどくど言うのはちょっと…」と思うかもしれませんが、お金まわりの話はもめごとになりやすいポイントです。後々トラブルに発展するよりは最初のうちに決めておくのがベター。大人の恋愛において、お金まわりの話は避けて通れない関門だと言えます。
「恋に恋する」のではなく相手と向き合う
高校生みたいな恋愛は、「恋に恋している」状態。相手を美化し過ぎて、ちょっとしたことで幻滅してしまうケースもしばしば。
しかし、大人の恋愛ではそういうわけにはいきません。相手としっかり向き合い、「将来この人とずっと一緒にいられるだろうか?」「この人とこのまま付き合い続けて幸せになれるだろうか?」など、長い時間軸で物事を考える必要があります。
また、「知れば知るほど相手のことを好きになれる」のが大人の恋愛です。純愛の象徴に使われる「高校生みたいな恋愛」よりも、実際には大人の方が本当の意味で「恋愛」を楽しめるのかもしれませんね。