今や世間に浸透しているモラルハラスメント、通称モラハラ。道徳心につけ込んで、相手を心身ともに追い詰める行為を言います。モラハラと言えば、会社の上司やDV夫・彼氏などを連想しがちですが、女性のモラハラも問題視されています。ここでは、警戒すべきモラハラ彼女の特徴やエピソード、モラハラ彼女の餌食になりやすい男性の特徴などを紹介しています。
目次
こんな態度・言動があれば要注意!モラハラ彼女の特徴
話しかけても一切無視
モラハラ彼女は、相手を自分の支配下におきたいという思考をもっています。無視はその方法の一つ。無視で精神を参らせて、自分の機嫌が良くなる方法を相手に思考させようとしているのです。ケンカを理由とした無視だけでなく、何の理由なく突然無視してくる・こちらが歩み寄っても改善しないようなら要注意。あなたをコントロールしたいと考えているかもしれません。
暴言・悪口を言う
「ウザいから黙って」「チビ・ハゲ・デブ」「男のくせに」「一緒にいるとイライラする」「存在が恥ずかしい」など、暴言でまくし立てたり、みんなの前で笑いものにしたりするのもモラハラにあたります。親しい関係性だと、相手が不快にならない程度に「バカ」と言い合う場合もあるでしょう。また、ふざけ半分の暴言に対して、こちらが「それは傷つくからやめてほしい」の一言に、謝罪してやめてくれるなら問題ない関係性です。しかし、暴言をやめないどころかエスカレートするなら、モラハラ彼女として警戒した方がいいかもしれません。
元カレと自分を比べる
モラハラ彼女は、自分の思い通りに動かしたいので平気で男性の尊厳を傷つけるような発言をします。「元カレは奢ってくれたのに」や「前の彼氏は●万ぐらい稼いでたよ?」など、事ある毎に前の彼氏と比較するようなら要警戒。あなたを好きなようにしたいという魂胆があるかもしれません。そもそもそんなに元カレが良かったアピールするくらいなら、別れなければ良かったのです。
自分のミスを認めない
モラハラする人は自分の非は一切認めません。さらに、粗探しが上手いのも厄介な点。相手のほんの小さなミスを見つけては、大事故のように責め立ててきます。自分の非を認める・悪いと思ったら謝る、これは彼氏彼女の関係なしに人として当たり前の行動。将来結婚するかもしれない相手であれば、尚更大切です。「自分の反省を一切しない」を続けるようなら、関係性を見直すのが最大の改善策です。
束縛が激しい
相手の都合を考えずに、連絡をしてきたり返信を迫ったりするのも特徴。恋人同士なので、独占欲はあるかもしれません。ただ、「私以外の女の人を見ないで」や、仕事中でも「何でLINE見てないの?」など常識的に無理なお願いを迫るようなら、「彼女として嫉妬」というよりは、常にあなたを監視したいと考えているのかもしれません。
自分の価値観が絶対正しいと思っている
モラハラ彼女は「自分の考え方・価値観が世間の常識」といった思考になっており、彼氏に対しても強要する傾向にあります。彼氏彼女といえど、元は他人同士。違った価値観に対して「あなたはこんな考え方なのね」と考えるのが大人なはず。「○○じゃないなんて、あなたはおかしい!!」と自分の考え方を押し付けたり、異端者のような扱いをしたりするのは立派なモラハラです。
事ある毎にすぐ「別れる」と言う
恋人関係を続けたいと意思がある場合、「別れる」は最悪な結末。「別れる」という言葉を使えば、自分の要求が通ると確信しているため、脅迫レベルで使用してきます。一度折れてしまった場合、次に「無理」と言った場合「前は『良い』って言ったのに!あなたって優柔不断だよね!」と攻撃される可能性があります。本気で別れる意思はないのに、「別れる」を言うようなら、『この言葉であなたは言うことを聞く』と軽んじられているのです。
ミスをするととことん責める
「予定していたデート先が定休日だった」のような、さして大きくもないミスを「取り返しのつかないレベル」で責め立ててくるのもモラハラの特徴。これは、彼氏の方が抱いている罪悪感につけこんでいるだけ。本当に相手を考えるなら「自分ももっと下調べしたらよかったね」などと改善策を出せるはずです。モラハラ彼女は、自分のストレスを発散させたいのでそんな気遣いは一切ありません。
他人の幸せを妬む
モラハラする人の嫉妬は想像以上。例えば「○○さん、大手企業の人と結婚したそうだね」とあったら「でも○○さんって自己中なとこあるし旦那さんかわいそう!」や「大手企業って肩書きだけが良くて、実際大したことないよね」など、必要以上に相手を下げる発言をします。人間なので、他人の幸せを羨むことはあるでしょう。ですが、相手を罵ってまで妬む姿は良い光景ではありません。
他人の前では愛想が良い
男女問わずモラハラする人は、第三者からの印象が良かったりします。なので、「付き合ってから相手がモラハラするタイプだとわかった」というケースが多いのです。友人や知人といるときは良い彼女なのに、2人きりになるとワガママを言ったり罵倒したりしてくるようなら、モラハラ彼女にあたります。モラハラする人の実態は、自分を大きく見せたい小心者。彼氏や身内など、小心者の自分でも当たりやすい人を選んでストレスを発散しているのです。
モラハラ彼女に引っかかった男性たちの体験談
いい子だったのは最初だけでした
昔付き合った子がモラハラ彼女でした。出会った当初はいい子だったのですが、時が経つにつれてキレまくる女子に。うっかり生返事を返せば「その反応、人として最低」「私と話がしたくないわけ」と非難の嵐。自分が期待した通りの反応がないとキレるタイプのようでした。それから彼女の態度はどんどんエスカレート。急にキレるわ怒鳴るわで大変でした。僕は彼女の地雷ポイントが全然わからず、彼女と話すのに恐怖感を覚えて結局別れました。
⇒反応に期待する気持ちはわからないでもありませんが、人格否定は言語道断。また、性格の良い子だと思わせて実は…というのもモラハラあるあるですよね。
怒ると半日以上無視!
元カノは、喧嘩をすると半日以上無視する人でした。当時は同棲していたのですが、完全にいないものとして扱われました。「おはよう」や「いってきます」もガン無視。さらに、ひどいときは僕の洗濯物だけ放置されたこともありました。たかが無視ではなかったです。いないものとして扱われるのってこんなに精神にくるんだなと実感しました。
⇒必要以上に無視をして、相手の自尊心を傷つけるのも典型的なモラハラです。取り付く島もないので「2人で解決」ができず、どんどん自分が悪い方向に考えてしまうんですよね。
自分の非を絶対に認めなくて…
僕がお店を提案しても、「私の方が詳しいし」と不機嫌になる彼女。反論しても大変なので、彼女に任せたお店に決めました。しかし、味やサービスはまあ普通、だけど料金は高いという気まずい雰囲気。すると彼女は「私だって失敗するし!そもそもあなただって自分の行きたい店を言わなかったのが悪い!」と逆ギレしたんです。結局別れたのですが、ついていけないところが多かったですね。
⇒モラハラする人は、自分の非を一切認めません。たとえ100%こちらが悪いとしても、どうにかして99.9%と0.1%に分けて、その0.1%を必要以上に責めてきます。
人の痛がる顔を見ると笑顔になる彼女
僕はあまり要領が良くないタイプで、財布、鍵、スマホをなくしてしまったり、道を間違えたり、遅刻したりしてしまうことが良くありました。あまりにも失敗するので「罰がないから失敗するんだ」といって、彼女は僕のことをつねったり、本で殴ったり、傘で突いてきたりしたので、僕はいつもアザだらけ。彼女はそのアザを強く指で押し、痛がる僕を見て大笑いする姿が恐怖でした。殺される前に逃げ出したのが良い思い出です。
⇒モラハラの人は大なり小なり「罰」や「ペナルティ」を与えるのが大好きです。相手の失敗やミスは、コントロールするためのチャンスだと考えているのです。また、相手を困った状態に陥れ、助けを必要とさせることで依存させようとしてきます。
もし自分の付き合った彼女がモラハラするタイプだったら?
モラハラは基本的には完治しないと割り切り、気付いた時点で別れたほうが良いでしょう。ただし、モラハラ彼女ということを理解したうえでならば、付き合うことはできるでしょう。被害を少しでも食い止めるために、良い距離を保ちながら付き合いましょう。
嫌なことはちゃんと「NO」と言う
モラハラの被害に合う人は、普段から「NO」と言いづらい性格の人が多いのです。本来の彼氏彼女の関係であれば、互いを気遣い合いながら交際をするもの。ですが、モラハラ彼女にとって「『NO』を言わない」は、自分の要望を聞いてくれる都合の良い存在です。受け入れるばかりが優しさではありません。間違っている行動は「間違っている」と指摘するのも優しさです。本当に自分が嫌だと思ったら、「NO」の意思を示しましょう。
もしくは「NOだけど仕方ないなー」と言いながら「YES」の行動をとりましょう。相手はなんの感謝もしませんが、「NO」だけだと暴れ狂う可能性があるので、被害は減るでしょう。
いつか変わるの「いつか」は来ない
「今は彼女だけど受け入れていればいつか…」と期待するのはムダです。モラハラ彼女は自分の行動が正義だと信じて疑っていません。ちょっと指摘されると「自分は否定された」とヒステリーを起こして、さらに暴言・暴行をしてくるかもしれません。なので、自然に変わることを期待するのは、時間の無駄でしかありません。
あなたの愛で少しは改善されるかも知れませんが、モラハラ彼女はハラスメントをすることで自我を保っているのでモラハラは決して治りません。
ひどい場合は専門家への相談も打診する
モラハラ彼女の問題点は、彼氏が周りに相談しづらいこと。いまだ「男は強くあるべき」が残っている世の中で、友達や家族に相談できずに黙ってしまう…といったケースが多いのです。周囲の目が気になる場合は、専門機関や支援機関への相談も検討ください。モラハラ専門の相談口や警察相談専用電話(#9110)など、生活に関する不安や悩みをサポートしてくれる機関が多くあります。
モラハラ彼女と別れるときの注意
自分の意思をまげない
こちらから別れ話を切り出すと、「ごめんね、私が悪かったよね」と反省の色を見せる場合があります。申し訳ない顔をされたら、心が揺らぐかもしれません。ですが、これは「その場しのぎの嘘」です。最初は優しい彼女になるかもしれませんが、時が経てばまた冷たい彼女に戻ります。それどころか、「あの時の別れ話ほんと傷ついたんだよ?」と責める材料にもなり得ます。別れると決意したら、どんなに相手がしおらしい態度をとったとしても撤回するのはNG。別れると決めたのであれば、しっかり自分の意思を貫いてください。
別れた後は一切の連絡を遮断する
モラハラ彼女と別れた後は、電話やLINEはもちろん、SNSやメールなど連絡手段を断ち切りましょう。彼女への未練を断つ目的だけではありません。実は、モラハラ彼女は、彼氏に対して精神的に依存している場合がほとんど。そのため、別れた後も頻繁に連絡してつきまとう可能性があります。最悪、事件に発展しかねないので、対策は万全すぎるくらいがベストです。
モラハラ彼女に引っかかりやすい男性のタイプとは?
「男なら我慢すべき」と考えがち
モラハラされやすい男性の特徴に「『これくらい黙ってこそ男らしさ』と考えてしまう」というのがあります。どんな状況であっても弱音を吐かず、彼女の期待に応えることこそが彼氏の在るべき姿だと自分に呪いをかけてしまっているのです。モラハラ彼女からすれば、男らしさではなく、自分の好きにさせてくれる依存先でしかありません。つらいと感じることに男女は関係ありません。相手は平然と自分の尊厳を否定してくる存在です。放置していれば、どんどん事態を悪化させてしまいます。
自分の弱さに劣等感を抱いている
弱さを自覚している男性は、モラハラ彼女にとってつけ込まれやすいのです。自身も理想の男性像への執着があるため、結果的にモラハラ彼女の「男ならこれくらいできて当然でしょ?」の言葉に惑わされやすくなります。また、自分が男性として弱いという自覚があるため、周りへ相談することもためらいがち。ますます、モラハラ彼女の都合の良い存在になってしいまいます。
モラハラ彼女から逃げるのは「悪」じゃない
結論から言うと、女性だろうが男性だろうが、モラハラ攻撃に耐える必要は一切ありません。自分の心が壊れてしまう前に逃げたっていいのです。2人でいるから、楽しいことが倍楽しい・2人でいるからつらいときも支え合える。これが本来の彼氏彼女の関係性なはず。一方的に消耗する関係を続けていては、意味がありません。
モラハラ彼女が自分のことを「モラハラしている」と気付く日は永久に来ません。また、モラハラを救うのはあなたではなくて、薬や治療です。不毛な関係は早く断ち切り、本当にあなたと幸せになれる人を探すのが、一番あなたのためになる行動といえます。