サイコパスと恋愛するには?

サイコパスな人を好きになったり、彼氏や彼女がサイコパスであったりした場合、どういった点に気をつければいいのでしょう?
ここではサイコパスの特徴、付き合い方、別れ方などをまとめています。

そもそもサイコパスとは

「サイコパス」という言葉が一般にも浸透するようになっていますね。

サイコパスとは「一部の感情が欠落している」といった意味で使われます。一部の感情の中でも「良心」が欠落をしている人のことをサイコパスと呼ぶことが多いようです。サイコパスは他人の肉体的や精神的な痛みや苦しみに対して共感をすることができないことも多く、自己中心的な行動を取るのも特徴です。

とはいえ、辞書通りの意味に捉われずに、感情表現が少ない人や冷酷な人、利己的な人を「彼はサイコパスだ」「彼女はサイコパスっぽいところがある」という風に表現したりもしますが、サイコパス=良心を持たない人、異常人格者と捉えるのが一般的です。

サイコパスとソシオパスの違い

サイコパスと近い意味の言葉が「ソシオパス」。どちらも「反社会性パーソナリティ障害」の一種として扱われます。サイコパスが学術分野で使用されることもあるのに対し、ソシオパスはあくまで俗語。学術用語ではない点が大きな違いです。

サイコパスの特徴

比較的男性が多い

2009年に英国国立医療技術評価機構が行った調査によると、一般人口におけるサイコパスの比率は、男性がおよそ3%、女性がおよそ1%でした。海外での調査の数字をそのまま日本人にあてはめるわけにはいかないものの、「サイコパスには男性がやや多い」と言えそうです。参照:英国国立医療技術評価機構(https://www.nice.org.uk/guidance/cg77/

感情が表情に出にくい

サイコパスは感情が顔に表れにくいのが特徴。表情に出ないのは、もともとその感情が当人の中に存在しないためです。「共感はしていないけれどまわりに合わせて体裁を取り繕う」目的で、大げさに表情を作ってしまうケースもあります。

平気でウソをつく

サイコパスの中にはまったく罪悪感を覚えずにウソをつけるタイプの人もいます。人間であれば誰でもウソはついてしまうもの。サイコパスの特徴は「ウソをつく」ことではなく、「罪悪感を覚えない」ところにあります。

人を思いやるのが難しい

一部の感情が欠けているサイコパスにとっては、臨機応変に他者に共感するのはとても難しいこと。そのため、「思いやりが足りない」「周囲の人を気にしない」と捉えられてしまいがちです。
また、人の気持ちにうまく共感できないサイコパスは、相手を極端に束縛しようとしたり、強情な態度を取り続けて最後には逆切れしたりしてしまうこともあります。

誰かを愛せないことがある

恋愛感情が欠如しているタイプのサイコパスには、誰かを心から愛するのは困難です。「愛している」「好きだ」と言葉では表せても、表現と内面が一致しない場合があります。

コミュニケーション能力が高い

他者への共感が苦手なサイコパス。実はコミュニケーション能力に秀でている人が多いのが特徴です。特定の人に感情移入しない分、合理的に会話や対人関係を処理できます。こだわりがなく、サバサバして見えるため、「コミュ力が高い」と見なされるのです。

強い刺激を求める

感情面で他者から受ける影響が相対的に少なくなるため、サイコパスはより即物的な刺激に走ってしまう傾向があります。例えばスリルを求めて危険な行為をしたり、暴力的な表現を好んだりといったケースです。
異性関係が派手になることもあります。

サイコパスと付き合う際の心構え

性格(パーソナリティ)の面で顕著な特徴を持つサイコパス。では、そんなサイコパスと交際することになったら、どんな点に気をつければいいのでしょう?以下にポイントをまとめました。

冷静さを保つ

感情が一部欠落しているサイコパスには、「感情に左右されず冷徹なところ」と、「適切に感情を表せず暴力やウソなどの非倫理的な手段に頼るところ」が混在します。

交際していく上では、相手の極端な振る舞いに影響され過ぎないようにするのが大切。あなたの気持ちに共感してくれない時には「そんなこともある」と割りきりましょう。

相手が理不尽な行動をした際にはあくまで冷静に、振り回されないように対応します。特に暴力を振るわれるリスクがある際には、できる限り迅速に周囲に助けを求めるべきです。「大好きな彼・彼女のことだから周りには話せない…」と抱えこまず、客観的に考えて正しいと思われる対処をしましょう。

意思表示を明確にする

他者への共感が苦手なサイコパスに、細かな気持ちの動きをそれとなく読み取ってもらうことは期待できません。「言葉にしなくてもわかってくれるだろう」と思わずに、言葉や態度、行動を駆使し、全力で気持ちを伝えます。

サイコパスは感情ではなく自分の中の理屈で動きがちです。その「サイコパスの中の理屈」に、あなた自身の意見をしっかり組み込んでもらうようイメージするといいでしょう。

距離感をコントロールする

サイコパスの中には異性への対応にためらいがなく、いわゆる「グイグイ系」「オラオラ系」な態度を示すタイプがいます。他者との距離感がうまく把握できないタイプです。

交際する際はあなたの方でうまく距離感を保ってあげるのがおすすめ。「愛し合っているから…」と無際限に距離を詰めてしまうと、いつの間にか相手に生活を支配されていたり、何をされても文句が言えない関係性になっていたりします。

相手の好みを尊重する

周囲の流行に興味・関心がないタイプのサイコパスは独自のセンスで服やインテリアを選択します。客観的な視点を取り入れないため、そのセンスはある種「キワモノ」に見えてしまうかもしれません。ですが、それも当人の感性が表れた「個性」です。否定されたり拒絶されたりしたら不快に感じるでしょう。

サイコパスと付き合う際にはその独特な感性を受け入れる器の広さが必要です。

浮気されるリスクがある

一般的な価値観に良くも悪くも縛られないサイコパスは、浮気に罪悪感を持たないケースもあります。こういった傾向を持つサイコパスと付き合うなら、「浮気を許す」か「別れる」のが妥当。

相手に浮気に対する罪悪感がそもそも存在しない以上、話し合っても無駄に終わる可能性が高いためです。どうしても諦めきれない方は「~回までは警告で済ませ、それ以上は別れる」といった区切りを自分の中に持っておくといいでしょう。

サイコパスと別れるときの注意点

人口の1%ほどいるとされるサイコパスは、他の人とは違うタイプであるがゆえに人間として魅力的に映ることも多いです。しかし、サイコパスは他者から愛情を引き出すことは上手いのですが、他人に愛情を注ぐことができません。「愛情表現が苦手」な人は全員サイコパスではありませんが、言葉ほどには愛されていないと感じた場合は、ためらいなく身を引くのが良さそうです。サイコパスは病気ではないので、治るものではありません。

「もう付き合いきれない!」と感じてサイコパスと別れる際、細心の注意を払ってください。世間一般とは異なる感覚を持つサイコパスは、時に予想外の行動に出ることがあります。

刺激し過ぎない

性格の不一致で別れる時には、相手にいやみのひとつも言ってやりたくなることもあるでしょう。しかし、サイコパス相手にそれは禁物です。何が相手にとって怒りのトリガーになるのかわかりません。また、サイコパスは一度「攻撃対象」と見なした人を執ように追い詰める傾向があります。一般的な人であれば、ある程度時間が経てば怒りも自然と鎮静化するものですが、サイコパスにその感覚は通用しません。サイコパス自身の理屈に従って、ある意味で機械的に攻撃を続けます。

交際を終わらせる際には、一挙一動に気をつけながら、尾を引かない別れ方を心掛けましょう。

物理的に距離を置く

どうしてもうまく相手と別れられない場合には、連絡を断ったり住居を変えたりといった実力行使も視野に入れましょう。一度好きになった彼・彼女と完全に関係性を断つのはなかなか勇気がいるかもしれません。

しかし状況によっては「とにかく相手と離れる」のが必要なこともあります。
サイコパスが何を考え、どう感じているのかを一般人が完全に理解するのは困難です。別れがこじれた時には、物理的に距離を置くのも一つの有効な手段なのです。

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