「私ってドMなんだよねー」といった感じで、わりとカジュアルに使われる「ドM」のワード。カタい言い方をすれば「極端な被虐癖のある人」の意味になります。
そんな「ドM」の人にはどんな特徴があるのか、ドMな異性に好かれるにはどういったアクションをすればいいのか、まとめました。
目次
ドMとは?
ドMのMはマゾヒズム(Masochism)の頭文字。マゾヒズムはもともとオーストリアの作家ザッヘル・マゾッホに由来する心理学用語です。苦痛や羞恥心、屈辱感を快感として受け取る精神傾向を示しています。
「Sっ気のある人になんとなくひかれる」というソフトなMから、一般人には理解しがたい行為によろこびを感じるドMまで、マゾヒズムの度合いはさまざま。
まずはドMの特徴を理解し、その特徴をやや薄めたものがMやソフトMだと考えるとわかりやすいでしょう。
ドM女子の特徴
まずはドMな女性の特徴を見ていきます。
自己主張が少ない
ドM女子は自己主張が少なめです。その内面には、実際に「主張したいことがない」気持ちと「誰かに決めてほしい」気持ちが混在しています。自己主張が少なく、誰かの提案や指示によろこんで応じる女性はドM女子である可能性が大。
ただし、面倒くさくて特に自己主張していないだけで、誰かの提案・指示に「それは嫌!」とハッキリ言うタイプの女性もいます。こちらはドM女子ではありません。
自己主張の少なさと、他の人の主張への反応の両方からドM女子が見極められます。
1人では決め切れない
いろいろな場面で決断ができず、「優柔不断」と見られがちなのもドM女子の特徴。ドM女子が優柔不断になってしまうのは、判断のものさしが「自分」ではないためです。「好きな人がよろこぶ方を選びたい」がドM女子の基本的なスタンス。好きな人が選んでくれた道なら、迷わずそちらに突き進みます。ドM女子は、優柔不断というより、「1人では決め切れない」「1人で決めたくない」タイプと捉えた方が実態に近いと言えるでしょう。
いじられるのが好き
ドM女子はいじられた際、ちょっとうれしそうな態度を見せます。注意したいのは、ドM女子がうれしいのは「好きな人にいじられた時」だけだということ。恋愛感情も持っていない相手にいじられた場合には、ドM女子であってもイラっとします。
男性中心の社会構造であるため、ドMかそうでないかに関係なく、男性と比べて女性の方がいじられる機会は多いもの。また、いじられた際に反論できない女性も多くいます。相手の女性を勝手にドM認定して、男性側からいじり倒すのはただのセクハラです。気をつけましょう。
表面的には「尽くす」・深層では「尽くされたい」
指示されたり命令されたりするのがうれしいドM女子は、一見するとかいがいしくパートナーのために動く「尽くす」タイプに思えます。が、逆に言えば指示・命令がないと、自分からは動けないのです。
よく「サービスのS、満足のM」という言い方がされます。Sは命令しているだけのように見えるけれど実は主体的に判断しており、Mは受動的に動いている、といった意味です。
「尽くす女性」と思われがちなドM女子ですが、深層心理では「私にかまってほしい」「私をいじめるための時間を惜しまないでほしい」と、かなり「尽くされたい」願望があると考えられます。
ほめられても自信が持てない
どんなにほめられても「自分に自信が持てない…」と感じてしまうのがドM女子。ほめ言葉を疑っているわけではなく、「行動で示してほしい」と考えているのです。上っ面かもしれない言葉より、自分と過ごしてくれる時間や実際に示してくれる態度を重視するのは、ドM女子でなくても共感できるのではないでしょうか。
ドM女子は好意を抱く相手に、言葉よりも深いつながりを求めていると言えます。
依存癖がある
好きになった相手に忠誠を尽くすのがドM女子のよろこび。いちずに思い続けられる分、相手に依存してしまう傾向があります。また、この依存癖はその対象を人間に限りません。
頼れる相手、命令してくれる存在がいないとドM女子は強い不安を覚えます。結果的にアルコールやタバコなどに依存してしまうことも。
依存性のあるものを生活に取り入れている女性は、ドM女子の可能性があります。
メイクの度合いが極端
ドM女子はメイクを濃くしたり、わざとメイクをサボったりといったことをしがち。自分のドMな傾向がバレるのを警戒している人はメイクが濃くなります。逆に、わざとメイクをサボってだらしなく見せて「いじられ待ち」にするケースも。
メイクの濃い・薄いだけでドM女子かどうかを判断できるわけではありませんが、極端なメイクをしている女性はドM女子の可能性があります。
ドM女子にモテるタイプは?
ここではドM女子が思わずひかれてしまう男性のタイプや行動を解説します。
グイグイ引っ張ってくれる
自分で何かを決めるのが苦手なドM女性は、代わってあれこれ判断してくれるグイグイ系の男性と相性◎。多少雑だったり強引だったりしても、そこに愛情が感じられればドM女性的には許容の範囲です。反対に、愛のない「いじり」はNG。ドM女性は相手に愛されている安心感のなかで、ちょっぴりスリリングな体験するのを求めています。そこに愛がなければ、グイグイ系男性の行動は「ただ下品なだけ」と取られてしまうかもしれません。
適度に甘えさせる距離感
ドM女子の心の奥には「かまってほしい」願望があり、それをかなえてくれる男性にひかれます。一方で、ただ甘やかされるだけだと退屈してしまうのがドM女子のむずかしいところ。距離感をうまくコントロールしながら、ドM女子の興味をひきつけ続けるのがポイントです。
男性が「ドM女子がいい!」と考える場合、「放ったらかしにしてもドM女子なら許してくれる」と思い込んでいるケースもあります。実際には、ドM女子は普通の女性より関係性を細かく調整しなくてはならないのです。
必要な時にはしかってくれる
ドM女子は「信頼できる相手に尽くしたい」と感じています。信頼できる存在であることをアピールするために、時にドM女子に対して厳しく接するのも有効です。しかられることにより、ドM女子は「相手が自分より優れている」「自分より優れている人が誠実に接してくれている」と感じます。
しかる時にも相手への愛情を忘れてはいけません。感情のままに怒るのではなく、冷静さをもってしかってあげましょう。
ドM男子の特徴
続いてはドMな男性の特徴について解説します。
我慢強い
ドM男子には「消極的でおとなしい」というイメージがありますが、必ずしもそうではありません。仕事にストイックだったり社交的だったりするドMもいます。ドM男子の特徴を表す言葉としては「我慢強い」が適切でしょう。ストレス耐性が高く、逆境を楽しめる力があるため、事業の成功者の中にもドMが多くいます。
空想癖がある
ドM男子の元祖である作家のザッヘル・マゾッホは、著作「毛皮のビーナス」の中で主人公のドM男性(ゼヴェリーン)の性格を「瞑想的」と表しています。現代のドM男子も同じように瞑想的で、空想にひたりがち。女性に責められている状況を快感と捉えるには空想力が不可欠なためです。
1人でぼんやりと空想にふけることが多い人は、ドM男子である可能性が高いと言えます。
恋愛では受け身
ドSやドMなど、恋愛において際立った精神傾向を持つ人は、「ふだんの生活の反対の行動」を取っているケースが多いようです。ドM男子で言うと「いつもは競争社会の中で能動的なふるまいを求められるため、恋愛では受け身でいたい」といった具合。
一見、行動的に思える人の方が実はドMなのかもしれません。
ドM男子にモテるタイプは?
ドM男子にモテるのはズバリ「ドS女子」です。ではドS女子のどんなところがドM男子に刺さるのでしょう?ポイントごとに説明していきます。
2人のときだけSっ気を見せる
男性が心の中にあるドM気質をさらけ出せるのは、特別な関係にある女性の前でだけです。そのため、2人きりの時にSっぽいところを見せてくれる女性にひかれます。一方で、ふだんからドSな行動を取る女性は、ドM男性からしても「自分勝手」「乱暴でついていけない」と思われてしまうでしょう。
ドM男性にアピールしたいときは「2人きり」のタイミングを意識してSっ気を見せるのがおすすめです。
命令よりはかわいらしくおねだり
ドM男性の中には、いわゆる「女王様」のような口調で命令されることを好む人もいます。しかし、これが2人のプレイとして成立するには2人の関係がかなり深まっていなくてはなりません。最初のうちは、ちょっと無理なお願いをしてみるくらいがベターです。ドM男性は基本的に好意を持っている相手の「お願い」を「命令」に近い感覚で受け取ります。「ちょっと無理かな…」と思うくらいの小さなお願いを積み重ねていくことで、ドM男性との主従関係が徐々に構築されていくでしょう。
ドM女子とドM男性の恋愛
ここではドM同士の恋愛について考えてみます。SとMについて世間でよく言われるのが「サービスのS、満足のM」です。これはSが主体性を持って行動するのに対し、Mは受け身になりがちといった意味。ドM同士の恋愛だと、どちらも受け身になってしまうため、関係性の発展が遅れるかもしれません。
とはいえ、人の好みは時とともに変わるもの。自分のことをドMだと思っていた女性が、ドM男子と付き合うことでSに目覚める可能性も多いにあります。
また、お互いに役割を交代してみてみるのも刺激になるでしょう。「ドM同士だからうまくいかない…」なんてことはないのです。
恋愛で一番大切なのは、性癖の相性ではなく、「愛情」。せっかくお互いの嗜好を打ち明けられるようになったのなら、その関係を大切にして、付き合い方をいろいろと工夫するのがおすすめです。