生涯未婚率・男性23.37%女性14.06%…と50歳まで結婚しない人が増えつつある現代、「結婚しなくてもいいや!」と考えている人も少なくありません。ですが、問題は老後の暮らし。おひとりさまの老後は暗い?と不安に感じている人もいるのではないでしょうか。こちらでは結婚しないで老後を迎えるデメリットとメリットをまとめています。
目次
結婚しないで老後を迎えるデメリット
家事をすべて1人で行わなくてはならない
実家を出て1人で暮らしている場合、料理・掃除・洗濯といった家事はすべて1人で行う必要があります。仕事で忙しくても風邪をこじらせてしまっても、支えてくれる人はいません。若い今なら「苦ではない」と感じるかもしれませんが、体力が落ちてきたときにどうなるかは分かりません。女性の場合は男性より力がないので、年齢を重ねれば重ねるほど力仕事もキツくなっていきます。
老後、寂しいと感じる可能性が高い
仕事に全力で打ち込める年ごろならまだ良いでしょう。30~40代は体力もあるので、趣味を謳歌したり友だちと遊んだりすることもできます。ですが50~60代になると友達付き合いは疎遠に…。退職後はすることがなく、1人の時間を持て余してしまいます。家に居るのはあなただけ。一緒に笑ってくれる人もお喋りしてくれる人もいません。せめて、年をとっても楽しめる趣味があるといいかもしれませんね。
病気になった時に看てくれる人がいない
孤独感は、あなたが病気になったときに訪れます。風邪をこじらせて寝込んでも、支えてくれる人はいません。急な怪我や病気で入院することになったときも、隣でサポートしてくれる人がいないのです。友だち付き合いが疎遠になっていると、お見舞いに来てくれる人もいないかもしれません。辛い話ですが、孤独死の可能性だってあり得ます。
しっかり老後資金を用意しておく必要がある
配偶者や子どもを作らない場合、老後資金は必ず用意しておかなくてはなりません。年金を貰えるのは1人分のみ。2人分もらえる既婚者夫婦と比べると、年金受給額も低くなります。また子どもからの経済的な支援も受けられません。
結婚しないで老後を迎えるメリット
生活費は自分の分だけ
家族を養ったり子どもを育てる必要がないため、働いて得た給料はすべて自由に使うことができます。両親と同居している場合は、家賃や光熱費などの支出も抑えられます。既婚者と比べるとお金には余裕があり、制限もないため、趣味にお金を使おうが少し贅沢しようが文句を言われることはありません。老後資金の準備もあなた1人分で済みます。
したいことに熱中できるゆとりがある
家族や子どもがいると、どうしても自分の時間を確保するのが難しいもの。平日は仕事、休日は家事をしたり家族と過ごしたりというのが当たり前になり、なかなか1人の時間はつくれません。結婚しなければ、誰にも気兼ねすることなく自分の時間を楽しめます。仕事をばりばりこなすことも、趣味に没頭することもできるでしょう。
配偶者や義両親の介護の心配がない
独身の場合、介護問題は自分と自分の親のみ。配偶者や義両親の介護に悩まされることはありません。ただ、自分の介護をしてくれる人がいないのも事実。老人ホームに入居するならどれぐらいの費用が必要になるのかを調べて、その資金を準備しておきましょう。
年代ごとに比較 ~既婚者と独身者の違い~
既婚者と独身者、それぞれの人生や老後にはどんな違いがある?30~60代に訪れる一般的なライフイベントで比較してみました。
人生の分かれ目?30代まで
既婚者の場合
男性の平均初婚年齢は31.2歳、女性は29.5歳。30歳はいわば既婚者と独身の分かれ目です。この時期に結婚すると、挙式や出産などさまざまなライフイベントが30代のあいだに訪れます。仕事に就いている場合は大きな仕事にチャレンジしたり後輩を持ったり、仕事に対する責任も出始める頃。忙しくとも充実した毎日を送っているのではないでしょうか。
ただ、趣味を楽しむゆとりや友人と遊ぶ時間があまりなく、自分の時間が作りづらいのもこの時期かもしれません。
独身の場合
バリバリと仕事をこなし、休日には趣味に没頭したり友人と遊んだり、若さも体力も十分!「独身だからこその孤独」を身に染みて感じることはほとんどないでしょう。給料も上がって、金銭的にも余裕が出始める頃。もしかしたら、独身生活が一番楽しい時期かもしれません。
40代
既婚者の場合
子育てがひと段落する頃。女性の場合は仕事への復帰を考えたり、やっと趣味に時間を取れるようになったりします。40代ともなれば、男性は役職につくかもしれません。重要な仕事を任されたり部下を抱えたりと、まさに働き盛りです。
もちろん我が子の成長を楽しんでいるはず。子どもの進学やマイホームの購入など、ライフイベントも目白押しです。
独身の場合
30代と比べると多少落ちるものの、体力はまだ残っている40代。既婚者同様に重要な地位に就いたり部下を抱えたり、強い責任を感じながら仕事をこなしている時期でしょう。
ただ、30代と比べると友達付き合いが減ってくる頃かもしれません。楽しめる趣味や前向きに取り組める仕事があれば、まだまだ孤独感を覚えずに済みそうです。
50代
既婚者の場合
子どもも大きくなって、自分たちの手から離れる時期。子どもの成長や頼もしさを実感できるはずです。自分1人の時間や夫婦2人きりの時間が取れるようになり、ゆっくりと趣味を楽しんだり旅行したりすることも。
また自身や配偶者の両親が健在の場合、介護のために同居が必要になるかもしれません。介護の問題や体力の衰えなどはあるものの、夫婦で支え合って乗り越えていくことができます。
独身の場合
体力が落ちて、バリバリと仕事をこなすのは難しくなる時期。友だちとも疎遠になり、病気になってしまっても支えてくれる人がおらず、少しずつ寂しさを感じ始める年代です。もしかしたら、両親の介護に悩まされるかもしれません。老後の暮らしが現実的に見えてきて、寂しさのせいか「シニア婚」を考える人も珍しくないようです。
60代
既婚者の場合
定年退職を迎えて、第二の人生を歩み出す60代。夫婦で新しいことにチャレンジしたり旅行に行ってみたり、人生をのどかに満喫できる時期です。子どもが結婚していれば孫が生まれて、孫の成長という新しい楽しみもできるはず。また自分自身になにかあっても、配偶者や子どもが支えてくれるという安心感があります。
独身の場合
仕事を退職すると、いよいよ人との関わりがなくなってしまいます。高齢になっても楽しめる趣味があれば少しは気が紛れるかもしれませんが、体も若い頃のように自分が思うままには動きません。
子どもや孫が遊びにきてくれることもなく、家事や食事をすべて一人で行うのは寂しいはず。老後資金の貯蓄がしっかりできていなければ老人ホームに入居できず、病気になっても介護が必要になってもだれも看てくれる人がいないという不安もあります。
まとめ:「結婚しなくていい」 ――ほんとうに?
今はまだ「結婚しなくてもいい」と思えるかもしれません。ですが、実際に老後を迎えたときその選択を後悔する可能性は十分あります。「結婚しなくてもいい」と思っている理由は人それぞれでしょうが、単純に「良い人に出会えない」だけであれば、絶対に1歩踏み出してみるべきです。
その最初の1歩目として街コンに参加をしてみるのも一つの方法としては良いかもしれません。
しっかり考えたうえでおひとりさまの老後を迎えるなら、老後に備えてさまざまな準備をしておきましょう。とくにお金は大切。老後1人になって頼れるものはこれまでの貯蓄だけです。生活資金や万が一のときの医療費、そして老人ホームに入居するならそのための費用も必要になります。しっかりと将来を見据えて、計画的に貯蓄しておきましょう。
↓↓↓こちらの記事では、結婚ラッシュに焦りを感じた時の体験談やアドバイスをご紹介しています↓↓↓
結婚ラッシュで焦りを感じたらどうする?