生理中に別れたくなるのはなぜ?

女性は生理中や前後の時期に、精神的・身体的にゆらぎやすくなります。
つい恋人にもきつくあたってしまったり、自信をなくして別れたくなってしまったり、本心ではない言動をとってしまうことも。
生理中に陥りがちな「別れたい」シーンや生理の症状の対策、別れて正解な男性の言動などについてまとめました。

生理前後は女性ホルモンのバランスが変化していろんな影響が出る

生理が始まるとき、女性の体の中では大きな変化が起きています。
いわゆる女性ホルモンの分泌バランスが変わることで、精神的・身体的に影響が出ます。
普段はなんともない恋人の言葉や態度でも、ホルモンバランスが変化している時期は過敏に反応してしまい、イライラしたり落ち込んだりしてしまうのです。

別れたくなってしまうシーンや対策を見ていきましょう。

何故か相手にやたら腹が立ってしまう

LINEやメールの返事が遅い、電話の態度がそっけない、しんどい自分のことを気遣ってくれない。
生理時期でなければ、「仕事が忙しいのかな」「相手も疲れてるし仕方ないよね」と相手のことを考える余裕があるのですが、生理中や前後はその余裕がないためイライラ。
イライラが募ることで、もう別れたいと思ってしまうことも。

「あなたを傷つけたくないから」と伝えて距離をとってみる

生理中にイライラしやすい方は、理由を伝えたうえでちょっと距離をとってみましょう。何も言わずに距離をとってしまうと、相手に不安を与えてしまうためです。
伝えるときは「イライラしたくないから」ではなく、「あなたを不用意に傷つけたくないから」のように相手のためを思ってそうするのだと伝えましょう。
イライラしたくないから、だと相手に非があるようにも受け取れるため、場合によってはその言葉が原因で喧嘩になってしまうかもしれません。
男性側も、生理のたびにイライラをぶつけられている状態になっていたりします。イライラしてしまうことを理解はしていても、キツく当たられれば傷つきます。まずはお互いに距離をとってみて、どのように歩み寄れば良いか話し合ってみてくださいね。

自分に自信をなくして相手にふさわしくないと思ってしまう

生理中や生理前後の時期は、落ち込みやすくなるもの特徴の1つ。仕事のちょっとしたミスや恋人の何気ない言葉や態度に自信を無くして落ち込んでしまいます。
すると、恋人に対して劣等感を抱いてしまい、「こんな素敵な人に自分はふさわしくない」と別れたくなってしまうのです。

自信のもとになる何かを用意しておく

落ち込んでいるのを察して恋人が慰めてくれても、「本音で話してくれていないのでは」「気遣ってくれるのが申し訳ない」と考えてしまって言葉が入ってこないときがあります。
そんな時には、普段の自分に立ち返る何かがあると気持ちも落ち着くのではないでしょうか。例えば、恋人からもらって嬉しかったプレゼントやLINE、うまくいった仕事の資料など、「これが私なんだ」と思えるものです。生理中で落ち込んでいる自分の感覚ではなく、そうではないときの自分の感覚がつかめるものが良いでしょう。
自信の根源になりそうなものを、日々ストックしておくと生理中はもちろんそうではないときにも気持ちを上げてくれるでしょう。

頭痛や腹痛、腰痛…体がしんどくて他のことまで気が回らない

生理中は体に影響が出る人もいます。頭痛や腰痛、腹痛はその代表と言ってもいいでしょう。人によって痛みの度合いは異なりますが、耐えられる程度の人もいれば起き上がれないくらいの人も。
同じ女性でも個人差が大きいため、男性にとっても想像し辛いと言います。また、元カノは生理痛が軽いタイプだったから、女性はみんなそうだと思いこんでいる人も。
体がしんどいとどうしても周りのことまで気が回らなくなります。そんな時に、デリカシーのない言動をされたり、気遣ってくれていないと感じると、「別れる!」となってしまうのです。

体を休める時間をとる

身体的な影響が大きい人は、きちんと体を休めましょう。デートをするにもおうちデートにするなど、すぐに休めるようにしておくのが◎です。無理して恋人のペースに合わせず、時には体の調子が悪いと伝えて距離をとるのも手です。
ただし、腹痛や腰痛で起き上がれないくらいに辛い場合は婦人病の可能性も。時間を作って婦人科を受診してみるのをおすすめします。

執着心が止められない!束縛したくなってしまう

焦燥感や気持ちの高ぶりから、時間を考えずにLINEしてしまったり、気持ちを分かってくれないなら別れる!と相手を振り回してしまう人もいます。根本にあるのは不安感なので、それを解消したくて恋人を束縛してしまうのです。
本心から別れたいわけではないのですが、話がこじれてしまうと別れるしかなくなることもあるでしょう。

「別れたい」を信じないでと伝えておく

生理中に別れ話を持ち出してしまう場合は、前もって本心ではないことを伝えておきましょう。いちばんは別れ話をしない、束縛するような行動をしないではありますが、生理中は自分のコントロールも難しいもの。恋人とよく話して、事前にお互いの理解を高めておきましょう。

生理だから仕方ない?不調を和らげる対策いろいろ

女性の体にさまざまな影響を与える生理の不快な症状。毎月のことなので、悪い意味で「慣れ」てしまっていませんか。ここからは、生理中や生理前後の症状を和らげる対策を紹介します。

「仕事を休みたい…」と思ったら病院に

生理痛や生理前後の症状が重たく、仕事を休む・休みたいくらいに辛いときは婦人科を受診していいサインかもしれません。日常生活に支障が出るほどの症状は、市販薬や対処療法だけでは解決するのは難しいレベルだと思って、解消のために一歩踏み出してみましょう。
もしかしたら、辛い生理の症状の裏には婦人病が隠れているかもしれません。特に、将来的に子どもが欲しい方は、万が一の事態を考えて、早めに受診しておきましょう。

食事の内容を見直す

栄養バランスが悪いと不調も出やすくなります。特に生理中は血が失われるので鉄分不足は気をつけたいところです。血液を作るためにはプラスしてビタミンCも摂るようにしましょう。
カルシウムやカリウムといったミネラル類は神経伝達に欠かせない物質。気持ちを落ち着けたり、筋肉を緩めたりといった副交感神経を整えてくれます。冷えが気になるときは、生姜や胡椒などがおすすめ。体が温まることで、生理痛が和らぐ方もいます。女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンを摂るようにするのもおすすめです。
日々の食事で栄養バランスが偏っているようなら、サプリメント等を利用して無理のない範囲で体調を整えていきましょう。

漢方薬を取り入れてみる

不調に合わせた漢方薬を取り入れてみるのも手です。体の不調を改善するもの、メンタルに効くものなど生薬によって効能はさまざまです。
可能なら、市販のものではなく漢方医の診断を受けて処方してもらいましょう。一人ひとりにあった生薬をくみあわせてくれます。婦人科には診断のうえで漢方薬を処方してくれるところも。癖のある味がするので苦手な方もおおいかもしれませんが、基本的に数ヶ月ほど飲み続けるので慣れていくはずです。

自分にあったストレス発散方法を見つける

過剰なストレスは生理にも悪影響です。適宜、ストレスを発散するようにしていきましょう。
まずは、自分に合ったストレス発散方法が何かを知るところから。友達や恋人とのおしゃべりですっきりする人もいれば、運動で汗を流すのが発散になる人もいます。また、一人で何かに没頭するタイプや大人数でワイワイするタイプなど、発散方法もひとそれぞれ。世間的に良いと言われている方法を試しているのにスッキリしない場合は、あなたに向いていない方法かもしれません。
自分は何をしたらスッキリするのか、自分を見つめ直してみましょう。何もしないのが正解だと思うなら、日々の中でボーッとする時間を作ってリフレッシュしてくださいね。

冷え対策で睡眠の質を上げる

体が冷えると血流が悪くなります。また、生理中はホルモンの影響で体温が下がるので、より冷えを感じることも。冷えると血流が悪くなるためむくみやすくなるのはよく知られていますが、睡眠にも影響が出ます。
人が眠りにつくときは、体の深部の体温を下げる必要があります。そのため、寝る前に手足を温めて血管を拡張させ、体温を逃しているのです。しかし、血流が悪いと血管が拡張せず体温が逃げません。また、もともと体温が下がっている状態なのでそれ以上下げるのが難しく、寝付きにくくなります。
体を冷やさないためには、カイロや腹巻き、レッグウォーマーなどがおすすめ。また、日中に体を動かして体温を上げるのも効果的です。

低用量ピルで生理を止める

生理に伴う症状が辛い場合、低用量ピルを処方してもらって生理を止めるのも選択肢に入れておきましょう。恋人に対して不本意な言動を繰り返して後悔を重ねるのは悪循環でしかありません。自分はもちろん、恋人も毎月「別れたい」と言われてしまうのと、好きな気持ちも疲弊してしまいます。

お互いにとって良い距離感を保てるように、できる対策から始めてみてくださいね。

別れて正解!?デリカシーの無い言動は我慢しなくてもいいかも

生理の辛さは人それぞれ。そのため、同じ女性同士でも理解が難しいことがあります。それが異性となると、さらに通じ合えないことも。
生理で辛いことを理解しようともしてくれない恋人とは、別れても正解かもしれません。

生理中なら妊娠しないからと言われた

生理痛で辛いときに、「今なら妊娠しないでセックスできるじゃん!」と嬉しそうに話されたという女性は一定数いるようです。これは、風邪で寝込んでいるのにフルマラソン完走しようぜ!と言われているようなもの。女性の辛さを分かろうともしてくれないデリカシーのなさにがっかりして別れたとしても、納得です。
ただ、本当に生理についての知識がなく悪気がない場合もあるので、話し合ってから考えてもいいかもしれません。

元カノは大丈夫だったから大丈夫でしょ、な言動

辛さの基準が元カノな恋人の言動にがっかり…という人もいます。元カノだけでなく姉や妹、母親といった家族基準の男性も同様です。
「生理ってちょっと腰が痛いくらいでしょ」「出掛けられないのは大げさすぎるんじゃない」など、辛さを分かってくれずに大したことないと言ってしまう男性の言動は、生理痛が重たい人にとっては「自分を見てくれていない」と感じさせるに十分。言動の改善が見られない場合、モラハラ気質かもしれないと感じてお別れを選ぶ人もいます。

いい大人なのにメンタルコントロールもできないの?と言われた

イライラしたり落ち込んだり、生理ではメンタルのゆらぎが大きくなります。体の変化のため、自分ではどうにもならないことも多いものです。生理中のメンタルと普段のメンタルは、種類が異なるといっていいほど違います。
普段のメンタルが水道の蛇口をひねって水量を調整しているとするなら、生理中は川の流れのように自身ではどうにもできないもの。それをコントロールしろというのは、なかなか無理な話です。
その違いを理解しようとしてくれない言動は、デリカシーが無いとなってしまっても仕方ありません。さらに、なんとかコントロールしようとしている女性からすれば、頑張りが伝わっていないんだと余計にがっかりしてしまいます。

察してちゃんには気をつけよう

生理への理解が深くない恋人に対して、察してくれない・理解してくれないとがっかりするのはよくありません。知らないことを察するというのは、生理に限らず難しいものです。
恋人が分かってくれない!となる前に、生理について話し合う機会を設けてみましょう。異性に話すのは恥ずかしいという方もいるかもしれませんが、知ってもらわなければ察してもらうこともできません。
言葉で伝えることで、お互いの理解を深めていってくださいね。

その「別れたい」は生理のせいかも

「恋人と別れたい」と思ってしまうのは、明確に原因があることもあります。ですが、生理によるメンタルや体調の不調が原因のこともあります。もし、毎月のように別れたいと思ってしまっているなら、生理のせいだと思って対策を始めましょう。生理の不調が改善されれば、恋人との関係もより良くなるかもしれません。
ぜひ、普段の日も、生理の日も恋人と良好な関係を築いていってくださいね。

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