失恋は新しい出会いに繋がる？

長く付き合っていた人に振られた、価値観が合わず好きだった人に別れを告げた。失恋は自分の一部がなくなってしまったようで、悲しい気持ちでいっぱいになります。

しかし、失恋は悪いことではありません。大きな失恋は運命の出会いがある兆候だという説も。すぐには前向きになれない失恋後ですが、本当に新しい出会いに巡り合えるのかどうか、これまでのデータを見ながら検証していきましょう。

既婚者の8割以上は失恋を経験している

まずは運命の出会いを果たしている既婚者の方にとったアンケート調査から。結婚するまでに何人とお付き合いした経験があるか？というアンケートの結果です。

既婚者1,000人のうち、1人としかお付き合いをしていない人は、わずか14.6％。8割以上の人は2人以上の人とお付き合い経験があります。それはつまり、失恋の経験者でもある、ということ。失恋を経験しながら、生涯を共にしても良いと思える相手と出会えた人はたくさんいることがわかります。

結婚の満足度が一番高かったのは4人目？

上記と同じアンケートで結婚後の満足度について調査した際、実は満足度が最も高かったのは4人目の恋人と結婚したケースなのだとか。逆に最も満足度が低かったのが1人目と結婚したケース。他の異性と付き合っていないことで、「もしこんな時に○○してくれる人と結婚していたら…」という気持ちが芽生えてしまうようです。この結果を見ると、失恋はより良い出会いへの一歩と言えるかもしれません。

失恋後に新しい出会いはあるのか？体験談を調査

たくさんの失恋を経験して結婚している人が多いのはわかったものの、失恋した直後だと新しい出会いがあるとは前向きになれないことも多いでしょう。実際に出会っている人はいるのでしょうか？どんな風に出会っているのでしょうか？実際の体験談を集めてみました。

失恋経験者です。失恋した直後は悲しい気持ちでいっぱいですが、こんな時こそ家にこもらず外に出て、いろいろな場所を歩き知ることが大切だと思います。私の場合、積極的に外に出るようにしていたら、歩いている時に道を聞かれ駅まで送ることに。その数十分で会話が弾み、美術館に行く予定があることを聞いて、次の休暇に美術館を案内する約束をしました。まだ恋は始まっていませんが、積極的に外に出ることでこんな出会いもあります。

気になる人にアタックしたのにあえなく撃沈。落ちこんでいましたが、そんな時に友達が紹介してくれた男性が今の彼氏です。何があるかわかりませんね。

私は大失恋の後に運命の出会いがありました。結婚適齢期に結婚を考えていた恋人と別れることになり、その時はかなり辛かったです。しかし、その後違う男性とお付き合いすることになり、今婚約中です。もともと別れる1年ほど前から知り合いでしたが、急接近して交際、すぐに婚約まで発展しました。

大失恋の数年後に、今の結婚相手と出会いました。子供も3人います。失恋時は喪失感が強く…。中学時代から大学時代まで付き合っていたのですが、結婚したい時期にずれがあり、振られてしまいました。当時は一生独りかもしれないとも思いましたが、乗り越えたら良いことは待ってるんですね。

同棲して結婚しようと思っていた彼に振られ、人生どん底。もう死にたいとまで沈みましたが、そんな時に友達にマッチングアプリに誘われ、そこである外国人男性と出会いました。それが今の旦那です。自分がマッチングアプリでの出会いで結婚するとは思っていませんでしたが、今は子どもにも恵まれて幸せです。今となっては前の彼と結婚してなくて良かったと思っています。

結婚を考え婚約していた彼と破局し、その後1年半落ちこむ大失恋をした経験があります。しかしその後、今の主人と出会って結婚しました。これが運命の出会いなのかどうかは死ぬまでわかりませんが、今とても幸せで充実しています。

初めてお付き合いした彼と破局。8年ほど付き合っていたので、別れた当時は喪失感も大きく、1日中泣いたこともありました。仕事が忙しいこともあり出会いがなく、このまま独身で生きるのかなと思っていた矢先、偶然今の彼との出会いが。前の彼と別れてから半年ちょっとだったと思います。私にとっては長い半年でしたが、出会えた今となっては独り身だった期間はほんの一瞬でしたね。毎日幸せだと思える日々を過ごし、結婚に向けても順調に話が進んでいます。

大失恋の後に運命の人に出会うという話は、本当かも…？

失恋後に新しい出会いがあった人の体験談を見ると、よく言われている「運命の出会いは大失恋の後に訪れやすい」という話もただのジンクスではない気がしてきます。なぜ大失恋の後に出会いやすいと言われているのか、その理由を考えてみました。

1：自分に合う人・合わない人がわかるようになる

初めのアンケートであったように、結婚生活の満足度が最も高いのは4人目の恋人と結婚した人。逆に満足度が最も低いのが、1人目の恋人と結婚した人です。付き合う人数が少ないほど、比べられる対象が少ないため、満足度に差が出ます。

好きだと思う相手が、自分に合っているのかどうかは、今までの経験と想像でしか判断できません。結果、付き合った当初違和感を覚えても「このくらいの認識のズレはよくあることなのではないか」と問題を先送りにして、結婚後に後悔している姿が想像できます。

逆に失恋を経験すると、そのたびに自分の中の『理想の相手として譲れないポイント』が見えてくるはずです。出会いがあるかは運次第かもしれませんが、より理想の人と会える確率が上がるのは、失恋を経験した後だと考えられます。

2：価値観が変わる

失恋を通して価値観が変わることで、よりよい出会いにつながる可能性があります。恋愛経験が少ないと、理想を追いかけて無意識に自分の視野を狭めてしまうことがあるためです。例えば、愛があれば何でも乗り越えられると思っていたけれど、失恋を通して最終的には結婚を考えるなら経済力も重要だと感じたり…。

価値観の変化を受け入れ、失恋後に経済力をつけようと考え努力することで、出会いの幅が広がります。価値観が変わることで今までとは違うアクションを起こし、その結果、理想的な出会いにつながる可能性が高まるのです。

3：停滞期を抜けて運気に波がつく

一般的に、運気にはサイクルがあるとされています。厄年や旺運気、大殺界と達成など、悪い運気の後には運気が向上していき…というのが一般的。また、気持ちの持ちようかもしれませんが、運気の流れが変わるのは何かのアクションを起こしたときが多いです。

相性の悪さや相手に対する不満を抱えながらも停滞していた日々に比べ、別れという新しい一歩を踏み出したその瞬間、良くも悪くも運気が変化していきます。運気が高まっているときは理想の人と出会いやすく、前向きな気持ちになるので異性にも魅力的にうつりやすくなります。

4：肩の力が抜けることで良い方向に

恋愛に限ったことではありませんが、一つのことにガツガツしていると、視野が狭くなりがちです。失恋によって肩の力が抜け、恋愛だけではなく人生には他にも楽しいことがあると周りを冷静に見られるようになることで、出会いの幅が広がり、結果として運命の出会いにつながりやすくなります。

失恋を新しい出会いに繋げられる人の特徴とは？

失恋してもずっと前の恋愛を引きずり落ちこんでしまう人と、理想の出会いへ繋げられる人がいます。その違いはどこにあるのでしょうか？新しい出会いに繋げるためのポイントをまとめました。

切り替えができている

最も大切なことは、別れた恋人への気持ちを切り替えること。いつまでも別れたことに落ち込んでいると周りが見えなくなり、せっかく新しいチャンスがあってもそれを受け入れられなくなってしまいます。また、前の恋人に未練がある状態では、あなたの魅力も半減してしまうでしょう。

別れを前向きに捉え、次に付き合う人は○○を見て決めよう、という学びにつなげたり。自分のために使える時間が増えた、と考えて今まで手をつけられていなかったことにチャレンジしたり。その姿があなたの魅力をより多く引き出してくれます。

幸せになれると信じている

気持ちは伝染するもので、笑顔が多かったり前向きな発言をしている人の周りには、楽しいことや明るいことが集まります。だからこそ「一生独り身かもしれない…。自分には魅力がない」なんて思わず、幸せになれると信じて笑顔になれることに取り組んでみてください。

失恋後の喪失感で寂しくなるのは当たり前。ときに落ち込むことは悪いことではありません。大切なのは、自分を責めずに本当に自分が叶えたい未来をわくわくしながら描くことです。前を見れば、意外と出会いはそこらじゅうにあることに気づけますよ。

失恋は新しい出会いへの一歩

大好きだった人との別れは辛いものです。しかし、たくさんの失恋を経験しながら、幸せな結婚を掴んでいる人もたくさんいます。むしろ、ある程度の失恋を経験している人のほうが結婚後の満足度が高く、より理想的な出会いを掴んでいるのです。

新しい出会いは必ずあります。失恋を良い経験だと捉え、自分の中の価値観を見直したり、自分磨きの時間を増やすキッカケにつなげてみてください。婚活や恋活をはじめてみるのも良いでしょう。前向きな一歩が理想の出会いを引き寄せてくれますよ。