人に対して「好き」という感情が持てない…。もしかしたらそれは、「好きになれない症候群」かもしれません。
どういう状況のときに好きになれない症候群に当てはまるのか、どんな特徴があるのか、対処法などについてリサーチしました。
恋がしたいけどできないできないとお悩みの方の参考になれば幸いです。
目次
どうして?人を好きになれない症候群とはどんな人のこと?
過去には恋人がいたのに今は恋愛する気になれない・人を好きになる気持ちがよく分からない方は、「好きになれない症候群」かもしれません。
かんたんなチェックリストがあるので、気になる方はどのくらい当てはまるかチェックしてみましょう。
- 大失恋がトラウマになっている
- 出会いが無いから恋愛できないと思っている
- 他人の良いところより悪いところに目が行く
- 自己肯定感が低い
- 自分のことが好きすぎる
- 恋愛しなくても趣味や仕事が充実していて満足している
- そもそも自分には恋愛の必要がないと思っている
例えば、リスト1や2のみ当てはまる場合は、今は恋愛に疲れていて出会おうとする気力がないだけで、人を好きになれない症候群ではないかもしれません。しかし、基本的には当てはまる数が多いほど、人を好きになれない症候群であると言えます。
ですが、7に当てはまる方は、考え方や性的指向などにより人を好きになれない、もしくは好きになる必要がないタイプかもしれません。
「好き」という気持ちが分からないタイプと言えるかも
誰かに対して好意を抱く時、胸が高鳴る・一緒にいると嬉しい、安心する・嫌われたくない…といった感情が芽生えます。
人を好きになれない症候群になっている方は、そうした気持ちがわからない・分からなくなってしまった方と言えるでしょう。ただ、そうなってしまうのにはさまざまな要因が考えられます。
人を好きになれない理由にはどんなものがある?
ここからは、人を好きになれない理由について考えられる原因を解説します。思い当たる原因があれば、解消できるかもしれません。
過去の失恋がトラウマになっている
過去には人を好きになったことがある場合、今恋愛ができないのは過去の恋愛に原因があるかもしれません。
例えば、恋人が中の良い友人と浮気をしていた、暴力を振るわれていた、そもそも騙されていたといった経験が、恋愛に対して恐怖心を呼び、人を好きになれないのです。
とき薬という言葉があるように、時間とともに癒やされていくこともあります。それを待つのも1つの手です。しかし、トラウマがひどく日常生活にも支障をきたすようであればカウンセリングを受けるなどの対策も必要です。
自分のことが好きではないから人を好きになれない
自己肯定感が低いと、良いなと思う人ができても「自分じゃ釣り合わない」と考えてしまいがち。劣等感が強いと、こんな自分を好きになってくれるはずがないと、恋を遠ざけてしまいます。
また、好きになったとしても無意識のうちに劣等感から相手を遠ざけたり、好かれないようにしてしまったりすることで、「好きになる→好きになってもらえない→自分は選ばれない人間だ」という思考に陥り、負のスパイラルに。考え方から、人を好きになれない症候群になっているのです。
周りの人の欠点ばかりが気になってしまう
自分のことが好きすぎて理想が高くなってしまうと、周りの人のつい下に見てしまうことがあります。
すると、実際はそれぞれの個性が欠点のように見えて、恋愛する気が無くなってしまうのです。「私と付き合うならこのくらいの条件は満たしてくれないと」と、値踏みしてしまうのです。これは、自己愛が強いタイプによく見られます。
ただ、強すぎる自己愛は劣等感の裏返し。自分に自身がないからこそ、傷つくのを恐れて虚勢をはっているのです。
コミュニケーションが上手くできない障害がある
近年、発達障害がよく話題に上がりますが、人を好きになれないのはそうした障害が影響しているかもしれません。コミュニケーションが苦手、人の考えていることを想像できないといった障害があると、人を好きになる気持ちそのものの理解が難しい場合も。恋愛はもちろん、普段の人とのコミュニケーションにおいてやり辛さなどを感じている方は、そうした発達障害の特性を持っているかもしれません。
出会う機会が少ない・出会おうと思わない
職場と自宅の往復で、出会いが少ないことから恋愛の機会を喪失しているかもしれません。きっかけがないために、人を好きになることが無く、恋愛感情が分からなくなっている状態です。
また、恋愛したいと思わないからこそ、積極的な出会いを求めていないケースもあります。
仕事や趣味が充実しているので恋愛に興味が無い
仕事でキャリアアップを目指して奮闘している、趣味や推し活が忙しいなど、恋愛に割く時間がとれないという方も。時間がなく、気持ちも充実しているので恋をする気になれないのです。また、恋愛は楽しいことばかりではありません。ときには恋人と喧嘩してイライラしたり落ち込んだりして、日常生活にも影響がでるでしょう。
そうしたマイナスな感情で振り回されたくないと、あえて目をそらしているケースもあるかもしれません。
セクシャリティが関係している
セクシャリティの中には、恋愛感情を持たない指向のアロマンティックと呼ばれるものがあります。また、性的な関係を望まない人たちはアセクシャルと言います。人を好きになれないのは、そもそも恋愛を必要としていないセクシャリティかもしれません。
ですが、それを自認していないと人を好きになれない自分はどこかおかしいのではないかと悩み、自信を無くしてしまうことも。これまで付き合った経験があっても、恋愛という感情が湧いたことがなかった・理解できなかったという方は、セクシャリティが影響しているかもしれません。
人を好きになりたい!今日からできる対策は?
今日からでもはじめられる「人を好きになる」ための対策を紹介。人好きになりたいのになれない、という方は少しずつはじめてみてください。
人を好きになれないという思い込みを外す
「人を好きなれない症候群」は、名前のとおり恋愛ができない人たちを指して使われます。恋愛できない理由はひとそれぞれで、恋ができない時期というのもあるでしょう。
そんなときにこの言葉に出会ってしまうと、「自分は恋愛できない症候群なんだ」となってしまい、自らを枠に当てはめてしまうことも。まず、自分が恋愛できないと思いこんでいないか考えてみて、思い込みを捨てるところからはじめてみてはいかがでしょうか。
もちろん、そうではなくさまざまな理由から恋愛できない場合もありますので、無理に「大丈夫だ」と言い聞かせる必要はありません。
自分の好きなところや得意なことを意識する
人を好きなれない症候群の方の多くは、自分に自信を無くしています。そのため、自己肯定感を高める行動をとるようにしましょう。
例えば、人から褒めてもらったことを思い出して紙に書き出して貼っておく、ネガティブな気持ちになっても言葉だけはポジティブなものを使うなどです。
メイクのときに鏡を見て笑顔をつくり、「今日もきれい!」ととりあえず言ってみるのもおすすめです。できるだけ習慣化しやすい方法で、毎日少しずつ自分の好きポイントを増やしていきましょう。
周りの人の良いところを探してみる
誰かを好きになるというのは、他人の良いところに惹かれるということ。そのため、積極的に周りの人の良いところを探してみてはいかがでしょうか。
初めは見た目の部分で構いません。服装やアクセサリ、小物など目に見えるものからはじめ、徐々にその人の人柄や性格などの内面を見るようにしましょう。
そうするうちに、惹かれるポイントがみつかるかもしれません。
出会いを増やしてみる
仕事や趣味が充実している方におすすめなのが、出会いを増やすことです。恋愛のためではなく、仕事や趣味の人脈を広げると思えば、交流の壁も低くなるのではないでしょうか。
現在、新型コロナの影響で外出や交流はしにくい状況ですが、オンライ交流などを通じて出会いを探してみるのも1つの手です。
カウンセリングなどを受けてみる
発達障害やトラウマなどが原因だと、一人の力では乗り越えるのが難しい場合があります。といっても、病院へ行くのはハードルが高いと感じることもあるでしょう。ですが、プロの力を借りることで開ける扉もあるはずです。
また、同じような悩みを持つコミュニティに参加して自分の体験を言葉にしてみるのも、一歩踏み出す勇気になるかもしれません。
自分と向き合って「人を好きなれない症候群」から脱しよう
恋愛できていたのにできなくなると、不安になる方もいるでしょう。そんな不安を抱える人が多いからこそ、「人を好きなれない症候群」という言葉も生まれたのだと思います。
同じように悩んでいる方がいると思うと、少し気持ちも軽くなるはずです。
また、多様性とあるように恋愛を必要としない方たちもいます。自分自身の気持ちと向き合って、今はちょっと恋はお休みするのか、恋愛を再開するのか、不要なものとして認識して違う楽しみを見つけるのか、自分なりの答えを出してみてくださいね。