別れ話を切り出したときに、「別れるくらいなら死ぬ」と言われ思いとどまった経験がある人は少なからずいます。また、「そういう人に限って別れたらピンピンしてる」「本当に死のうとした」といった意見もあり、あしらっても良いのか、よりを戻さないとトンデモナイことになるのか、言ってみないと分かりませんよね。
今回は、恋人と別れるときに「死ぬ」と言われたときの対処法やそういう言動をとってしまう心理について調べてみました。
目次
「別れたら生きていけない」と言われたら
受け入れてよりを戻す選択はとらない
別れ話のときに、自身の命を盾に引き留めようとする恋人に対して言われた通りによりを戻してしまうのはプラスにならないことが多いようです。相手が本気にしろ脅しにしろ、死をほのめかせば関係を続けられると学習してしまうと、今後も同じ展開になりかねません。
そうなれば、相手は「死」を匂わせればコントロールできると思い込み、あなたは恋人の死を常に恐れる生活を強いられます。そうした不安は心身にとってとてもストレス。自分の体調を崩してしまう可能性があります。
付き合い続けることはできないとキッパリ伝える
どんな言葉を使われても、別れたい意思が固いことを伝えましょう。その時に、付き合っていたときに感じた相手の良いトコロを合わせて伝えてあげると、気持ちを軽くしてあげられるかもしれません。
また、別れても良い関係を築いていきたいと考えているなら合わせて伝え、「良好な友人関係の構築」に協力して欲しいと伝えてみましょう。良心的な恋人であれば、別れ話を飲んでくれるかもしれません。
相手を刺激しない返答をする
「どうせ本気じゃないんでしょ」「脅したって無駄だから」といった返しは、恋人の性格やメンタルの状態によってトリガーになる可能性があります。そうなれば、取り返しのつかない傷を負うのはあなた自身です。
できるだけ冷静になり、穏やかな口調で「そんなこと言われたら悲しい」と伝えましょう。また、相手の性格ではなく現状に対して残念だと伝えることで、恋人が冷静になってくれる可能性もあります。自身を守るためにも、相手を刺激しないことです。
気にしないでキッパリと別れる
メンタルが強くないと難しい方法かもしれませんが、バッサリと関係を切ってしまう方法もあります。
別れ話をきっかけに恋人が本当に自殺を図ったとしても、罪には問われません。そのため、相手への愛情が冷めてしまっているのなら、何を言われても返さずに別れてしまうのも手です。
ただ、死んでやると言う恋人に対して焚きつけるような言動をとるのはNG。あらぬ疑いがもたれてしまうかもしれません。何も言わず、返さずに別れましょう。また、別れ話を記録しておいて万が一に備えておくのも良いかもしれません。
二人だけの問題にとどめず友人や家族、行政の力を借りる
死んでやると言うことは、自殺をほのめかしているとも言えます。あなたの手に負えないようであれば、共通の友人や恋人の家族、警察、自殺ホットラインなど、自分たち以外にも介入してもらうことを考えましょう。
ただの脅しだったらいろんな人に動いてもらうのは忍びない…と思うかもしれません。しかし、恋人がどこまで本気なのかを一瞬で見抜く方法は存在しないので、緊急度が高いと思ったら第三者に介入してもらうことをおすすめします。
身の危険を感じるときは警察などに相談する
自殺をほのめかすのに加えて、あなたに危害を加えるような言動が見られたときは、会って話すのはおすすめしません。また、身の安全のために警察や周りに相談しておきましょう。
恋人のタイプによりますが、話がこじれるとストーカー化する可能性もあります。そうなれば、恋人同士の問題ではなく犯罪行為となります。自分の身の安全を第一に動いても問題ありません。
なぜ別れ話で「死ぬ」と言ってしまうのか
別れるくらいなら死ぬと言ってしまう理由を調べてみました。すべての人に当てはまるわけではありませんが、恋人がどのタイプかによって対処法も変わってくるので、参考にしてみてくださいね。
そういえば言うことを聞くと思っている
相手を支配したいタイプの恋人は、言動を巧みに使いあなたが一緒にいてくれるように仕向けてきます。根底にあるのは愛情や愛着ではありますが、表現方法が歪んでしまっているのがこのタイプです。
例えば、親の気を引きたいからわざと悪戯をしたり、仮病を使ってみたりするのと似ています。言ってしまえば、自分の価値をポジティブに表現する術を持っていないのです。そのため、マイナスな部分で相手を引き留めようとします。
自信の無さの裏返しから生じているとすれば、別れることでプラスになるものがある・恋人の良い面を認めたうえで良い別れ方をしたいといった伝え方をすると良いかもしれません。
本気で好きすぎて絶望してしまった
よく、「死ぬという人に限って死なない」などと揶揄されますが、中には本気なケースもあります。相手のことを好きすぎて、別れるという選択肢に耐えられないと死を口にするものです。お付き合いの期間中に、依存的なそぶりが見られない人もいるため、言われた側が本気度を測れないこともあります。
本気の場合、表面的には普通でも内面的に相手に依存的な愛着を持っていたり、相手以外との人間関係が希薄だったりするようです。また、職場や友人関係などで悩んで心を病んでいる可能性もあります。
もし、恋人がこのタイプであれば話し合って落としどころを見つけたり、背景にある問題の解決をしてみたりなどの対処法がとれます。ただ、時間がかかることもあるので、無理して付き合う必要はありません。カウンセラーや心療内科などの専門家の力を借りるのも手です。
困らせたいと思っている
本気で死のうと思っているわけではなく、相手を困らせたい、傷つけられた仕返しをしたいといった気持ちから一番強いワードとして死を選んで発するタイプです。
そうした人はあえて人目に付くところで、相手に恥をかかせようとする場合もあります。そうすることで、相手が委縮して言うことを聞けば満足なのです。恋人に乗せられて言い返してしまうと、それも逆手にとって自分には非が無いように見せます。
こうした行動はモラハラするタイプやサイコパスタイプに多く見られるので、お付き合いしている間に「なんか変だな」と気付けるかもしれません。
別れ話をしたら「死ぬ」と言われたときのNG行動
「どうせ嘘でしょ」などと否定する
死ぬと口にして伝えられたときに、頭ごなしに否定するのはNGです。もちろん、恋人も本気ではないかもしれませんが、本気だった場合には追い詰めることになってしまいます。また、本心では引き留めて欲しいと思っているケースもあります。それが否定されてしまうと、別れるショックと相まってより絶望感が増してしまうのです。
さらに、否定されたことに腹を立ててあなたに危害を加えようとする可能性も否めません。頭では「嘘だろうな…」と思っても口には出さずに話を聞いてあげるか、そんな言い回しをされると悲しいといったことを伝えましょう。
「やってみれば」と焚きつける
例えば、別れ話が口論に発展したなかで死ぬという発言が出た場合、お互いに頭に血が上っているため「できるものならやってみれば!」と焚きつけるような反応をしてしまうことも考えられます。
ただ、興奮して冷静な判断ができない状態になっているので、言われた恋人が衝動的な行動に出ないとも限りません。売り言葉に買い言葉で引っ込みがつかなくなり、そんな気は無かったのに実行に移してしまうのです。
そのため、お互いに頭に血が上りやすいタイプなのであれば喧嘩になりにくいシチュエーションを作ってから別れ話を切り出すと言った方法をとるようにすると良いかもしれません。
言われた通りに別れ話を無かったことにする
恋人が死んでしまうかもしれないという恐怖は、計り知れないものがあります。しかし、自分が我慢すれば恋人が命を絶つようなことはしないのであれば我慢しようと、お付き合いを継続するのはよくありません。
別れたいからにはそれなりの理由があるはずです。性格や価値観、将来のビジョンが合わないなど理由は人それぞれではありますが、別れるに値する理由があるのに先延ばしにしても良いことはありません。
また、「死ぬ」という言葉でお互いを縛り付けている関係が健全であるはずもないので、別れるための行動をとるようにしましょう。
「死ぬ」と言われたら時には周りにも頼って別れよう
恋人から「別れたら死ぬ」と言われたら、たとえ嘘だったとしても不安や混乱で頭がいっぱいになるでしょう。命の重みが自分にのしかかってくれば、無下にはしにくいものです。
しかし、嘘でも本気でも相手をマイナスな言動で縛り付ける行為が愛情でしょうか。そうした部分があると、無意識にでも気づいたからこそ別れたいと思ったのではないでしょうか。
命は重たいものです。だからこそ、恋人と自分だけで解決が難しいときは家族や友人、知人の他に、警察や病院なども頼って、別れるようにしましょう。