「女 賞味期限」で検索すると、おおむね多くのページで「35歳」という結果が出ています。しかし、よくよく見てみると「結婚を考えるなら35歳。恋愛だけなら年齢はさほど気にならない」と書かれていることがわかるでしょう。
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“賞味期限35歳”は出産を考えた年齢である
とあるアンケート結果によると、結婚して子どもがほしいと考えている男性は20代・30代・40代の3つの世代すべてにおいて「20代女性と付き合いたい」と回答していることがわかりました。
30代半ばを過ぎて婚活している女性にとっては、悲しいやら悔しいやらの結果です。だって、年齢は重ねるもので若返ることはできないのですから。
この結果を踏まえてか、巷には「女性の賞味期限35歳説」があふれています。
しかし、この結果はあくまで「出産を視野に入れたもの」であることを忘れてはいけません。つまり、恋愛とはまた違い結婚を考えている男性が理想を話しているだけに過ぎないのです。
35歳以上でも、妊娠・出産は可能です。とはいえ、20代と比べるとリスクが高くなるのも事実。そうしたリスクを負いたくない人たちが、男女ともに賞味期限35歳説をより後押ししているのではないかと考えます。
不妊の原因の勘違いが35歳説を増長している可能性もある
子どもをつくるのには、男女どちらの生殖能力も必要です。
妊娠のし辛さや不妊の原因が女性しかないような風潮が、この35歳説を蔓延させている原因のようにも感じます。
WHOの発表によれば、不妊の割合は以下の通り
- 男性に原因がある24%
- 女性に原因がある41%
- 男女ともに原因がある24%
- 不明11%
このように、男女どちらにも原因はあります。20代の女性と結婚すれば必ず子どもが持てるというわけではないのです。
「子どもを産むのは女性」だから、「子どもが持てない原因も女性にある」とは言えないことを、男女ともに知っておきましょう。
自分の価値観を大事にすること
女性側の価値観にもよりますが、子どもを持たない選択をしているなら今の自分の年齢を焦りに感じるのではなく、楽しく満喫するのが◎。焦ってストレスフルな日々を送る必要はありません。
しかし、子どもが欲しいと考えているなら健康的な生活を心がけること。バランスの良い食事や適度な運動を心がけて、心身を健康に保ちましょう。
アラフォーの出産はリスキーなのが現実です。妊娠前から出産後まで、20代よりも多くのフォローが必要になります。その支えとなってくれる男性と出会えるかがポイントです。
アラフォー女性が”賞味期限”と言われてイラつくわけ
例えば仕事をしているときに、性別や年齢、出身地など自分ではどうしようもない部分で「あなたは使えない」と判断されたらどうでしょうか。
悲しい、悔しい、ムカつく、言われてみればその通り…などいろいろな感情がわいてくると思います。
アラフォーの女性が「女は35歳が賞味期限」と言われて、複雑な感情をいだくのも同じです。その人の性格や築いてきたキャリア、交友関係などお構いなしに「あなたは35歳を過ぎているからダメ」と言われれば、そりゃ腹も立ちます。
女性たち自身が賞味期限を決めている
「賞味期限35歳」という価値を提示し、追い打ちをかけるように「自分磨きをして若々しく」とか、「恋をしてキレイになろう」と畳みかけてくるのは、多くの場合同じ女性。年齢という抗えない部分で価値を決め付けたうえで、その価値観に合わせるのがさも当たり前のように説きます。
これは、なかなかいびつなサイクルです。しかし、それを受け入れている女性が多くいます。つまり、女性自身が自分たちには賞味期限があると思い込んで行動してしまっているのです。
女の賞味期限に捉われない結婚観を
女の賞味期限という考え方に、女性自身が捉われている現状があります。そのことに気づけば、自分自身の価値を見直すきっかけになるでしょう。
20代の女性のほうが結婚に値するわけではなく、単なるアドバンテージの1つです。35歳が賞味期限と言い切る男性の価値観に合わせて、自分を変える必要はありません。むしろ、そういった男性を選ばないという選択肢を持っておくことが、女の賞味期限にとらわれない感覚を養ってくれるでしょう。
結婚は子どもも大事ですが、夫婦二人の生活から始まります。お互いの価値観が合う人を探すほうが得策です。どこに価値を見出してお付き合いするのかはひとそれぞれ。女は35歳までとよく言われているから、と年齢ばかり気にするのは止めてしまいましょう。
いろんな考え方の人と出会おう
職場や地域のコミュニティなど、決まったグループとしか接していないと、考え方が偏る原因にもなります。
ここからは、恋愛の価値観を多様化させるべく、いろいろな出会いの場について紹介します。
定番の街コンはいちばん気軽な出会いの場
企業や地方自治体などが開催している街コン。とあるお店や一帯を貸し切って行われることが多く、意気投合した男女がお酒や料理を楽しみながら交流を深めます。前から気になっていたお店が会場に選ばれることもあるので、お店のレパートリーを増やせます。
恋愛相手を探している人はもちろんですが、いろいろな人と出会いたいと考えて参加している人も多いので、交友関係を広げるチャンスになるでしょう。
年齢や職業がバラバラなら、それぞれが持っている価値観も違います。いろんな話をして、多様な考え方を取り入れるのにもぴったりです。
ちょっと本気モードなら婚活パーティー
街コンよりは、恋愛したい度が高めです。恋活というよりは婚活に近いのが特徴。ここで、女の賞味期限35歳説が顔を出してきます。
ポイントはパーティーのコンセプトではなく、参加条件をチェックすること。男女ともに募集年齢が書いてあるので、20代女性とバッティングしないパーティーを選べばOK。無駄な戦いは初めから避けましょう。
パーティーとなっていますが、一対一で話せる時間が設けられています。いろんな男性と話すことで、多様な価値観に触れられるでしょう。
目的は結婚!なら結婚相談所
恋愛もしたいけど早く結婚したいと考えているなら、結婚相談所がベター。自分の希望に合わせた男性を紹介してもらえます。
相談所によっては、自分磨きの手助けをしてくれるところも。フォローの内容によって選ぶといいかもしれません。
出会う前に、条件を出して相手を選べるのがいいところ。初めから価値観が近い人を紹介してもらえるでしょう。
とはいえ書類のやりとりではわからないこともあるので、お見合いやデートを重ねつつじっくりとその人の人となりを知っていく必要があります。
まとめ
女の賞味期限は、シビアに考えると実際に有るのかもしれません。だからと言って、女性の価値が年齢だけで判断されること、それを受け入れてしまっている女性が多いことは、悲しみさえ覚えます。
自分の価値と価値観がなんなのか、しっかり考えて自分らしく生きていきたいですね。
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