セックスレスと幸せな結婚

事実婚やジェンダーな結婚が増えてきて、2人の関係性は多種多様になってきました。セックスレスカップルもそのうちのひとつ。以前なら「結婚して子どもを産んで育てて…」という青写真が当たり前だったので、結婚＝セックスは不可侵条約のようなものでした。
今を生きる女性たちは、昔に比べると自分を大切にできる基盤があります。セックスレスでもきっと幸せになれるはず。
たとえセックスレスだったとしても、どんなことを大切にすれば幸せな結婚につながるのか検証しました。

どうしてセックスレスになったのだろう

原因がわからないと対応策も立てられません。まずは双方の意見を調べました。

女性側の意見

もともと淡泊だった
さまざまな理由で性衝動が起きにくい状態かもしれません。嫌悪感がないのであれば、あまり心配する必要はないでしょう。
痛い、気持ちよくない
パートナーとの相性だけでなく、身体的な原因があるかもしれません。頸部高度異形成や炎症などでも痛みを感じることがあります。念のため通院するのをおすすめします。
今はその気にならない、パートナーにだけ性欲が湧かない
気持ちの問題でセックスレスになっているなら、相手や環境を変えることでセックスレスから抜け出ることが考えられます。

男性側の意見

ストレスで性欲がわかない
これは明確な理由があるので、ストレス源を解消すれば前進するでしょう。
パートナーを女性として見られない
パートナーの出産や、母親のような関わり方が原因で女性として見られなくなることがあります。
断られるのがいやだから誘わない
自分に魅力がないのか？と傷つくのがいやだから、断られないために誘わない。受け身でいるという男性もちらほらいます。
めんどうくさい
男がリードするものだという固定観念にとらわれていると、楽しめるものも楽しめませんね。

ここで冷静に考えたい結婚のメリット

一緒にいる安心感や家族ができた感覚は、事実婚でも十分感じられるものです。血のつながりだけが家族ではないように、法律婚でなくても家族は家族です。しかし、結婚にはたしかにメリットがあるのです。

世間的に認められる（結婚して一人前）

あとは少し打算的に聞こえるかもしれませんが、結婚して初めて認められるというのも事実です。
たとえパートナーがいても結婚しないでいると「人格的に何かがあって結婚できない？」と勘繰られたり、親や親せきからの結婚コールがすごかったり。「2人はそのままでいいと思ってるんだから」という理由では説得には不十分。そんな声から逃れるには、結婚はスーパーアシストになります。

セックスレスだけど子どもを諦めなくてもよい

養子縁組をしたい場合に夫婦が揃っているのは大きなポイントに。これも結婚のメリットと言えるでしょう。
補足情報ですが、もしも人工授精や体外受精による妊娠を希望するなら、婚姻関係だとスムーズです。未婚や事実婚の場合は一定期間内の戸籍謄本を提出し、不倫ではないことを証明する必要があります。高度不妊治療が必要な場合でも、事実婚では助成金が下りない自治体がほとんどです。

代理手続ができる（救急の対応ができる）

これは切実な話です。
緊急手術の代理申請や病棟への入室、生命保険の手続き。これらのことは事実婚のパートナーでは通常はできません（生命保険の手続きは代理人指名手続きが必要）。

遺族補償の対象にならないことが多い

税制上で夫婦としてみなされるのは法律婚だけなので、パートナーが亡くなったときの配偶者特別控除受けられません。また、法律婚の配偶者に認められている配偶者居住権も事実婚は対象外。ある日突然住む家を出なければならないこともあるのです。事実婚のカップルは万が一のことを考えて、遺言を書いておく必要はあるでしょう。

法的に守られている関係性でなければ、できないことが意外とある

シェアルーム感覚でパートナーと過ごしていたい人は、結婚のメリットはあまり感じられないものかもしれません。
人生を分かち合う意味で一緒にいたいというなら、法律婚には上記のメリットがあります。そこにセックスレスが障害として立ちはだかっているなら、少し見方を変えてみませんか？

セックスレスであることに罪悪感をもつ必要はない

恋愛の賞味期限は約3年という説があります。これは脳からドーパミンが放出される期間で、長くても4年だそう。どんなに好きで結婚しても、互いにときめく機会が無ければセックスレスになるのは当然のことなんです。罪悪感を感じる必要は全くないという事実に、私自身安心しました（笑）。
大切なのはセックスレスになっても相手を愛しているかということ。その気持ちがあれば、レスと言われるタイミングであったとしても仲良くすることはできますよね。

結婚を遠ざける必要はない

セックスレスだからと結婚を後ろ向きに考えるのはもったいない話です。セックスレスを治したいと思うなら改善できるよう努力すればいいし、悩みでないならセックスレスを条件にすればいい。問題は2人がどうすれば幸せになれるかなので、互いが納得できているならOKでしょう。

私は本当にセックスレス？

例えば、もともと文系男子が好きだったのに、体育会系男子が気になりだしたという女性。もしかすると凪のような性欲に大波を起こしたい衝動が起きているのかもしれません。「正直苦手だったけど、彼と出会って私は変わった！」というなら、セックスレスではなくなるでしょう。
逆のパターンなら、もともとの性欲はあるでしょう。今はいろいろな理由でその気にならないだけで、セックスレス期に入っているだけかもしれません。そこが抜け出せればセックスレス卒業です。
今も昔も好きなタイプは変わらず草食系、それでいいという方は、胸を張ってセックスレスで行きましょう。自分を偽る必要はありません。

セックスレスだけど幸せになりたい

パートナーとのタイミングが大切

草食系と肉食系のカップルなら、パートナーとのタイミングが大切です。
機能的にはOKだけどメンタル的にだめという状況なら、タイミング次第では仲良くできます。普段は面倒だなと思っていても、ちょっと仲良くなってみたら意外とOKだったという人もいます。
そのタイミングを見計らうのは至難の業なので、日常的にスキンシップをとっておくと良いですね。相手からの反応が良ければ、ちょっと先に進んでみるとOKだったという声は多いもの。スキンシップされる側は、今は大丈夫と思えるなら応えれば良いだけです。互いに無理強いすることなく仲良くできるのが一番ですね。

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気持ちはあるけど身体が…という場合

これだけストレスフルな世の中です。意外なことがセックスレスにつながっていることがあります。セルフケアに頼るのではなく、健康を守りつつセックスレスから脱却する方法を探すのが良いでしょう。カウンセリングやパートナーとの対話で改善することは多々ありますよ。

互いが納得しているならそれでいい

草食系同士のカップルなら、他人の意見など気にする必要はありません。真にお互いを大切に思えるかがすべてです。
何よりあなたの人生なんだから、あなたが心地よく過ごせるのが一番でしょう。

まとめ

たとえセックスレスであったとしても、それでも一緒にいたいと思えるほど心通える相手との出会いは大切です。
今パートナーがいない人は、ぜひ気後れすることなくライフサイクルの合う人と出会える場に出かけてほしいです。「私のような人は結婚に向かない」と決めつけるのではなく、「私のような人が幸せになれる結婚の形」を見つけに行ってください。
お互いの趣味や行動範囲が似通っている人は、同じような傾向をもっている可能性が高いです。自分の趣味や学びたいことなどで出会いがある「街コン」や「サークル」のような場に出かけてみましょう！

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