未婚のままでいい～結婚しない幸せ～

生涯結婚率が低くなり、男性だと4人に1人、女性だと7人に1人は生涯未婚という数字も報道されています。未婚＝パートナーいる歴0ではないのですが、やはりインパクトのある数字だと思います。

1950年当時なら男女ともに生涯未婚率は1.4～1.5%。100人にやっと1人いるというレベルで、完全にマイノリティ。でも4人に1人ならもはや市民権を得ているといっても過言ではないでしょう。

結婚するメリットと、未婚でいるメリットを秤（はかり）にかけたら未婚メリットが勝つという人や、やむを得ず未婚のままという人も。なぜ結婚しないのか？男女それぞれの事情や考え方をピックアップしました。

あえて未婚でいるのは理由があるから

結婚しない理由をピックアップしました。

1人が気楽、今の生活を変えたくない、自由に時間を使いたい
1人でいることに何の支障も感じず、誰かと一緒にいることに抵抗を感じている
入籍する必要性を感じない、今の生活で満ち足りている
1人の生活に不足感がない場合と、パートナーはいるけど結婚しないというパターン
今は結婚より仕事を優先したい
とくに女性の社会進出が当たり前になり、能力で働ける分野では対等に働けるので働く女性が増加している
パートナーを確保する必要がない
昔と違って相手を探すのには困らない。またセックスレスな人が増えてきて、結婚でパートナーを確保する必要性が低くなってきた

なぜ結婚したのか？したいのか？

結婚するメリットが結婚しないメリットを上回れば、結婚に転じる人も多くなるはず。未婚でいたい人達の考えを覆す理由はあるのでしょうか？結婚を考える理由、結婚の決め手となった理由、「え？そんなことで」という驚きの内容まで調査しました。

1人だと老後が寂しいから
今は仕事も友人もいるから寂しくないけど、老後は友達も減っていくだろうし、家族がいると寂しくない
パートナーとの子どもが欲しいから
事実婚でも子どもをもつことはできるので、法的に親子である保証がスムーズに得られる条件で欲しい
子どもができたから
とくに結婚しなくても関係性がスムーズという場合、「妊娠でもしない限り結婚するきっかけがない」という声もあり
経済的な安定が得られる
独身よりも共働きのほうが収入は安定する、万が一のときは片方が支えることができる（専業主婦だと無理）
パートナーなしの人生はいや
その人とのつながりが無くなるのがいやだと感じたから
結婚に向いたタイプと出会えた
パートナーが家族を大事にするタイプなので、結婚してもいいと思った
家族になりたいと思った
恋愛感情が冷めても一緒にいたいなと思えた
ほかの人と結婚されたくなかったから
先に自分と結婚すれば、ほかの人と結婚されることはない
家を継がなくてはいけない
結婚して後継ぎを作るのを強く求められた
実家の猫が懐いたから
父親以外の男性には近寄らない猫が、彼氏にはすぐに懐いた。これは何かあると思った

結婚した理由・したい理由は様々。猫が懐いたから等も強い決定打があったからのようにも見えますが、1人でいることが楽しい人からすると、それが決定打にはならないようです。

結婚しない幸せ

どのサイトを見ても「結婚はいいよ」「結婚はすべき」なんて記事が見られます。また家族や友人からは、「だめなら別れてもいいから1度は結婚したら？」なんて言われる始末。「結婚」を経験しないと何かしら不足なのか？と聞きたくなるくらい。

結婚が煩わしいものと思えるうちは、どんなに強いメリットを提示されても幸せは得られません。メリットは所詮（しょせん）メリットで、それが幸せに結びつくとは限らないからです。

金の切れ目が縁の切れ目

たとえば「金持ちと結婚して自由なお金を手にしたい！」と考える人がいたとします。しかしお金は無尽蔵に生み出されるものではないです。頼りになるパートナーも不死ではないし、稼ぐ手段を失うかもしれません。お金が無くなることで幸せが失われるなら、次々と金持ちを渡り歩く人生を歩まなくてはいけないでしょう。そんな他人に依存する人生って、果たして幸せなのでしょうか？

「金の切れ目が縁の切れ目」なんてことわざがあるぐらい、お金は安定と不安定が表裏一体なものです。

他人にはわからない思いがある

1人なら最初から1人。2人から1人になる痛みを感じないで済むという考えがあります。別れはとても辛いもの、もしもそれが死別ならなおさらです。

死別はそこで時が止まってしまうので、先だった人が美化されていきます。「あの人以上の人には巡り合えない」と、常に比較対象にしてしまうこともあるでしょう。もう触れることもできないから、痛みはなおさら強くなります。

親の過ちを繰り返さないで済むという人も。「不幸せな家庭に育っているので、自分に幸せな家庭が作れるなんて思えない。自分の子どもに同じような悲しい思いをさせたくない」そんなことをつぶやいた人を知っています。親の過ちを教訓にして、幸せな子育てをする選択もありますが、どうしてもそれを選べない強い思いがあるのです。