「子供いらない。でも結婚はしたい」というDINKs(ディンクス)希望者の数は年々増加しています。
でもいざディンクス希望者が婚活すると、さまざまな障害や困難に突き当たることも…。
ここではディンクスを希望の方にお勧めの婚活方法や注意点などをまとめています。
目次
「DINKs(ディンクス)」は子なし共働き夫婦のこと
DINKsとは「Double Income No Kids」の略語。子供がいない共働き夫婦を指す言葉で、1987年ごろからメディアに登場するようになりました。
「子供はいらない」「共働き希望」というと最近の考え方のように思えますが、30年以上前からそう考える夫婦は増えていたようです。
また、ディンクスはあくまで自分たちで望んで「子供はいらない」「共働き」を選択している夫婦を指すもの。
妊活中であったり妊娠を予定している夫婦や、子供ができないことに悩んでいる夫婦はディンクスにあてはまりません。
DINKsの考え方には度合いがある
すべてのディンクスが「子供は絶対にほしくない!」と考えているわけではありません。
「子供はいてもいなくても構わない」と思っている人や「つくる気はないが、できたらそのまま産んで育てる」という人など、ディンクスを希望する度合いはさまざま。
婚活をスタートする前に自分のディンクスの程度をよく理解しておくと、相手を探す範囲を絞り込みやすくなります。
子供いらない・子なし希望の未婚者は男女ともに増加中
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、「子供いらない」と感じている未婚者の数は男女ともに増加傾向。
女性では2010年に5.3%だったのが2015年には6.9%に、男性も2010年の6.0%が2015年には8.5%に増えています。
調査対象になっているのは「『いずれ結婚するつもり』と回答した18~34歳の未婚者」なので、「子供欲しくないが結婚はしたい」と考えるディンクス希望者が増えていると言えるのです。
参照元:第15回出生動向基本調査(http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/report15html/NFS15R_html10.html)
DINKsの婚活はカンタンじゃない
ディンクス希望の男女が増えている一方で、結婚したい理由に「子供が欲しい」をあげる人が多いのも事実。
内閣府が平成25年に20歳~39歳の結婚していない人を対象として行った調査では、結婚したい理由の第2位に「子供が欲しいから」がランクインしており、回答者全体の45.3%を占めています。
ちなみに1位の回答は「家庭を持ちたいから」で、全体の60.9%です。
子供が欲しい人たちが集まりやすい一般的な婚活の場において、ディンクス希望者が同じ考えのパートナーを見つけるのは簡単なことではありません。
参照元:平成25年度 少子化社会対策大綱の見直しに向けた意識調査」報告書(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/research/h25/taiko/2_1_1.html)
婚活ではまずDINKs希望であることをオープンに
どんな婚活をするにしても、まずは自分がディンクス希望であることを相手にしっかり伝えておきましょう。
あらかじめ「子供ほしくない」という意志が共有できていないと、交際がスタートした後で話がこじれてしまうことも。
結婚を目前に「子供を持つかどうか」で意見が分かれて破談になってしまうのは大きなタイムロスです。
相手をDINKs希望にできるかも
「子供を持つかどうか」については「ほしい」「ほしくない」以外に「どちらでもいい」と考えている人もいます。
異性の中には「子供が好き、子供がほしいと言っておけばモテそうだから、とりあえずそう言っておこう」なんて人も。
子供がほしいかどうか、深く考えていない人がいることも事実です。
最初にあなたの「子供はほしくない」という意見を伝えることで、「よく考えてみたら自分も子供はほしくないな」と感じる異性もいるかもしれません。
はっきりとディンクス希望を押し出していない人の中からも、パートナーを見つけられる可能性が出てくるのです。
DINKsに合う婚活の方法は?
「子供はほしくない」というディンクス希望の方におすすめの婚活はマッチングアプリと街コンです。
マッチングアプリ
マッチングアプリや婚活・恋活向けSNSなら自分のプロフィール欄に「ディンクス希望」と記載することで、子供に関する自分の意志を明確に伝えられます。
もちろん自分からディンクス希望の異性を検索することも可能。「子供がほしい」と考える人とのミスマッチをカンタンに防げる婚活方法です。
マッチングアプリのデメリットは出会いの幅が狭まってしまうこと。
「子供はいてもいなくても構わない」といった程度の流れに身を任せる考え方の人も、「ディンクス希望」の記載を見て離れていってしまうリスクがあります。
街コン
一度に大勢の人と知り合うチャンスのある街コンなら、ディンクス希望を理解してくれる異性とも出会いやすいでしょう。
婚活の場では少数派になりがちなディンクス希望者にとって、ベストパートナーを見つけるカギは「出会いの機会を増やすこと」。
知り合いの主宰する合コンや友だちの紹介、SNSなどではつながることがない人とも、街コンなら、同じ考えを持った異性とめぐりあうチャンスが増やせます。
DINKs婚活の注意点
考え方が変わることもある
婚活している段階では「子供はいらない」と思っていても、実際に結婚して時間が経つと「やっぱりほしいかも…」と考え方が変わることもあります。
自分の理想とする夫婦のかたちがディンクスなのかどうか、本当に後悔しないかを真剣に考えた上で婚活すべきです。
パートナーの両親に反対される
結婚する当人同士が「子供はいらない」と思っていても、パートナーの親が「孫の顔が見たい」と強く説得してくる可能性があります。
特に男性の場合は両親の説得に負けて、「やっぱり子供を作らないか…?」と言い出すケースも少なくないようです。
「子供を持たない」という意志について、パートナーだけでなくその家族からも理解を得られるか、トラブルに発展する前に確認しておくといいかもしれません。
まとめ:まずは色々な人と出会ってみる
ディンクス希望の男女が増えている現在では、「子供はほしくないけど結婚はしたい」という婚活者は決して特殊な存在ではありません。
ディンクス希望者の集まるアプリを活用したり、街コンに出かけたりして色々な人と話すことで、「自分の考えを受け入れてくれる人が思ったより多い」と感じられることでしょう。
身近にディンクス希望の異性がいないからといって幸せな結婚をあきらめる必要はありません。ディンクス婚活に力を入れて、理想の夫婦を目指してみてはいかがでしょうか。