現在、結婚の形は多様化してきています。
婚姻届を出さない事実婚や、週末のみ一緒に過ごす「週末婚」など、耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか?
それらに続いて、「共生婚」という言葉もじわじわと注目を集めています。
今回は、共生婚の概念やメリット、注意点を調べてみました。
自由な結婚の形、共生婚
共生婚とは、部屋も食事もお財布も別々の結婚スタイルのこと。
正式に入籍して住む家も一緒ですが、お互いの生活ペースはバラバラなのが特徴です。
肉体関係もなく、あくまで「異性の友人と同居している」という感覚に近いといえます。
従来の結婚のイメージとはかけ離れていますが、心地よい関係を築けているという声も多いようですね。
共生婚を選ぶ大きな理由
従来の結婚ではなく、わざわざ共生婚を選ぶ理由はどこにあるのでしょうか?調べてみると、以下の3つの声が特によく聞かれました。
結婚しても自由でいたいから
結婚は、とにかく縛りが多いもの。
彼氏と同棲したことがある人は、お金の管理やプライベートの過ごし方、家事分担などで揉めたという方も多いのではないでしょうか。
共生婚では、既婚者という肩書を持ちながらも各々のペースで生活できます。
誰かとの繋がりを持ちたいから
「結婚願望はないけど、このまま1人なのもちょっと…」そんな悩ましい思いを抱えているも方も少なくありません。
肉体関係のない信頼関係を求める方も、ここ最近で増えてきました。
共生婚は、程よい距離感を保ちたい方にぴったりの結婚スタイルだといえます。
安心感を得たいから
周囲から結婚を急かされ、悩んでいる方は多いはず。
また、結婚していないことで社会的に不利な立場に立たされることもあります。
共生婚は、ガチガチに縛られず自由を保ちながら既婚者になれるのがポイント。
一応の所帯を持つことで親や周囲を安心させることができるため、共生婚を選ぶというケースがみられます。
共生婚のメリット
結婚の新しい形として注目されている共生婚。
そんな共生婚のメリットはさまざまですが、特に大きなメリットを以下でご紹介します。
自分のペースを保てる
「家庭に縛られたくない」「仕事をやめたくない、変えたくない」と考える方は増えてきました。
共生婚はあくまで自分のテリトリーやペースで生活できるので、相手に気を使いすぎて疲れることがありません。
1人の時間もしっかり確保できるので、ストレスが溜まりにくいのも嬉しいポイントです。
困った時には声をかけ合える
共生婚にマイペースで冷たいイメージを抱いてしまう方もいるかもしれません。
しかし、共生婚はあくまでお互いのテリトリーを尊重し合うもの。
通常時は各々のペースで生活するものの、夫婦なことには変わりはありません。
困った時には声をかけあったり、助け合ったりできる安心感があります。
性的関係を抜きに、お互いをフラットな目で見られる
恋愛はもちろん素晴らしいものです。しかし、時に人の目を曇らせるのも事実。
特に結婚という現実的なステージを経ると、視点はどんどんシビアになっていきますよね。
「大好きな人と暮らしているのに、嫌なところばかり目についてしまう…」という声も耳にします。
共生婚は恋愛感情が絡まないので、相手に期待しすぎることがありません。
お互いをフラットな目線で見られるので、トラブルが発生しても比較的冷静に対処できます。
お金のことで揉めなくなる
結婚していると、お財布は共同で管理するのが一般的。
しかし、金銭感覚が異なっているとちょっとした出費ですれ違いが起こることもあります。
折り合いをつけるため、どちらかが妥協してストレスをためてしまうこともありますよね。
共生婚ではお財布の管理も別々なので、自分で稼いだお金は自分で使い道を決められます。
自分へのご褒美に使うもよし、貯金するもよし、自己投資へ使うもよしです。
共生婚を考える前に把握しておくべき注意点
現代的なニーズに合った共生婚。しかし、注意点も把握しておくべきです。
約束事を曖昧にしない
「別に好きな相手ができたらどうするか?」「どちらかが病気になったらどうするか?」などの点は、しっかり話し合っておくべきでしょう。
形式上の夫婦であっても、お互いが不利益を被りそうな事柄はあらかじめ潰しておくことが大切です。
信頼関係をしっかりと築く
口に出すのは簡単ですが、いざ実践するとなると難しいことです。
恋愛関係・肉体関係抜きに、お互いを尊重し合う関係があってはじめて成立するのが共生婚です。
お互いよく話し合って、「心地いいな」「この人は信頼できるな」と思えるパートナーシップを作っていきましょう。
まとめ
共生婚は、「結婚は好きな人とするもの!」という概念を突き崩すもの。
まだまだ発展途上な面もありますが、現代的なニーズを満たす新しい結婚の形として広まっています。
恋愛感情がなくても、人として心の底から尊敬できる相手と一緒にいられるのはとても幸せなこと。
現在の結婚システムに違和感を覚えている人は、共生婚も選択肢に入れるのも手かもしれませんよ。